名神多賀SA上り線(名古屋から京都方面)に隣接して、敏満寺城跡があります。
多賀SAのある青龍山一山が敏満寺であったので、サービスエリアとなっている場所もその一部です。
敏満寺は、青龍山を御神体として12~15世紀頃に繁栄した寺院で、当時は比叡山を凌ぐとも言われています。そのため、その勢力は戦国時代にあって無視されることなく、浅井長政や織田信長に幾度も攻められて焼失し、再建されることはありませんでした。
サービスエリアから故宮神社に至る遊歩道沿いの発掘では、坊跡や井戸跡、鍛冶場跡、火葬墓跡が見つかり、
一部土塁と思われる遺構もあります。
10分ほど歩いて、故宮神社に到着しました。
広い境内のようです。
境内に旧敏満寺の古井戸と焼石塚が残っています。
西側から入る大鳥居まで来ました。
大鳥居を入ると急な階段が続いています。要害ですな。
境内の一部に残る石垣は敏満寺のものか、神社のものか判断しづらいですが、立派な寺院だったのでしょう。
社務所の庭園は名勝に指定されているそうですが・・・
なんかどことなく荒れ果てている雰囲気があります。
観音堂の横に
石仏が並んでいます。
拝殿と
その後ろの本堂となります。
拝殿前にあった神社パンフレットをいただいてきました。
境内から見渡す景色はよい眺めです。こちらは安土方面。
そして、彦根方面となります。右端が多賀SA下り線となります。