金沢城 「升形」遺構の発掘成果紹介

金沢市本町1町目にある金沢城・西外惣構跡の「升形」遺構で11日、発掘調査の成果を紹介する見学会が開かれ、参加者は堀の跡や遺構から出土した陶磁器片などに見入り、藩政期の風景と当時の暮らしに触れた。
升形は金石港と城下町を結ぶ宮腰往還が西惣構と交わる軍事、交通上の要衝に設けられ、堀をコの字形に屈曲させて町の防御としていた。同市は2008年度から調査を進め、屈曲部に築かれた石垣や4期にわたる埋め立ての跡などを確認している。
見学会では、くいなどで土止めして堀を埋め立てた跡や、埋め土から見つかり年代特定の手掛かりとなった碗の破片などが紹介された。調査は今年度で終了し、市は来年度から復元整備に向けた計画策定に着手する。(北國新聞2010年12月12日付け記事より)

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