岐阜城を訪れたのは9年ぶりです。前回は雲ひとつない晴天で作り物のような写真になった日でしたが、午前中の曇天が嘘のように午後からは同じく雲ひとつない晴天となりました。
岐阜公園側から4本ある登山道のうち、行きは百曲り登山道を登ることにしました。
しばらく登ると、ここに郭があったことを思わせる石積みの隅部分がありました。
登山道の途中には道をそれないように何箇所にも看板が掲示されています。
というのも、所々岩だらけの場所が登山道となっていて、道がわかりにくいのです。先週は一乗谷山城を登りましたが、他の山城はけもの道のように道が続き、道がわかりにくいということはないのですが、金華山の道のわかりにくさは別物ですね。
しかし、さすがに岐阜城、登る途中に何人もの人とすれ違いました。
40分ほどでロープウェーの山頂駅に到着しました。
山頂駅からは別方向に七曲り登山道(大手道)が続いています。次回はこの道から登ることにしましょう。
山頂駅のすぐ近くに天下第一の門が立っています。冠木門のこの門は実際あったものではなく、記念として新造されたものです。
少し進むと上格子門跡がありますが、ここは実際に戦闘も行われました。
さらに進むと、馬場跡。
そして、二の丸門があります。手前の階段脇に残るのは旧石垣遺構ですが、
塀下の石垣、冠木門は新造のものです。
二の丸には塀が復元されていますが、その塀越しに復元天守を見ることができます。晴天では奥が白飛びして写真がうまく撮れません。
階段の途中からは岐阜城資料館を左に見て、岐阜市内が臨めます。
階段を上り、気象台の建物の横を下りていくと、軍用井戸が残っています。
模擬天守を写すにはここが一番のベストポイントですね。
石垣には金華山で取れる自然石が積まれています。
模擬天守の最上階から眺める景色は絶景です。遠くが霧がかっているのは残念です。
長良川にかかる橋の向こう側には斉藤道三が隠居していた鷺山城が見えます。
それでは、帰りは馬の背登山道を行くことにします。
ここを帰り道に選んだのは間違いでした。写真の場所が最難関の10メートル以上続く岩場ですが、行きの百曲り登山道以上の難所が多く、下りるのに40分。下りは上りより時間がかからないのが常識ですが、岐阜城はあなどれません。そういえば、入口看板に「老人・幼児には無理です」って書かれてあったな・・・
さて、岐阜城の遺構は近くにもうひとつ残っています。自家用車で岐阜公園に来たときは公園駐車場に停めることも多いと思いますが、
この駐車場の隣接する金華山トンネルから延びる土盛りが、城下町を囲むように作られた惣構の土居の跡です。残存部分はわずか数十メートルですが、貴重な遺構です。
まだまだ見逃した遺構がありますが、それは次回ですね。