1年ぶりに若狭国吉城歴史資料館へ行ってきました。
常設展示も一室ながら充実していて見応えありますよ。
今日は関西文化の日という企画で入館無料。さらにハイウェイキャンペーンで絵葉書1枚、アンケート記入で絵葉書2枚いただいてきました。
秋の企画展が興味深いものが多く、今年は「城の形 国吉城の姿を想像しよう」というテーマで、山城の国吉城の在りし時を想像するもの。城の基礎知識が多かったなかで、私の見たかったのはこれ!
国吉城の発掘調査一覧。本丸の周囲から埋もれた石垣がどんどん見つかっているという情報です。受付で聞いたら、まだ調査は続いていて埋められていないということ。
早速本丸へゴー!
昨年と違ったこと。この柵ですね。麓の居館跡の上をずらりと防御。あれ?上に行けないのかと思いきや、自分で開け閉めすることで行けました。昨年は猿に遭遇したけど、イノシシなんかもいるのかもしれません。
発掘現場に到着すると、調査面はブルーシートに覆われることなく露出していました。休日の一般見学者への配慮ありがたいです。
本丸に到着する頃には天候は下り坂、早く下山しないと。
昨年発掘の真っ最中だった本丸下の堀切。
間近で見学できます。
まだこれからのトレンチもあるようです。
下の段に下りて、先の石垣が二段になって積まれている部分へ。
現在の発掘現場あたりは本丸下をぐるりと石垣が巻いていた様子がよくわかります。展示と合わせて見学するとよくわかります。もうしばらくは見学できそうですよ。
国吉城は若狭町にとって歴史上もっとも表舞台に出てきた城跡ですから、これからも多方面に調査、整備が進むと思います。ちょっと期待。
月: 2012年11月
「最後」の 玉泉院丸発掘調査現地説明会
玉泉院丸の現地説明会に行ってきました。
来年度からは新幹線金沢開業に向けて暫定整備が始まるので、今回が最後の説明会となりそうです。
地元新聞に大々的に掲載されたためか、いつもより多い250人近い人が集まりました。まさに注目の的ですね。今日は時折雨も降る中で解説が行われました。
あまりの多さに四班に分かれて解説を聞くことに。
玉泉院西側の鼠多門近くの井戸。ずっと軍隊が入った後の近代の遺構かと思っていましたが、確かに上の部分は追加されているけど下の部分は近世のままだそうです。
のぞいてみると深ーーーーーい
これだけ深いと蓋をしないわけにはいかないな。これも今日限りか。
いよいよ色紙短冊積み石垣の前へ
昨年は右半分のみの発掘でしたが、下すべてが掘られています。
この部分も整備では埋められて、上に復元されます。
この色紙短冊積みも10メートル近くの高さがあるので、この高さのまま保存すると崩壊の危険もあるということで、発掘前の高さ近くまで埋め戻されるようです。
滝のほうは流れがわかりやすいように青いテープが張られました。現在の色紙短冊の下の石積みは軍隊が積んだもので、その下にさらに数メートルの土盛りがあるため、その下に流路がありますが、実際の流路口は土盛りの中ということで今回は発掘されませんでした。
蛇行する滝の景石は、兼六園の明治記念標の石垣として抜き取られました。
今日は説明会の前に少し解説員と話をする機会がありました。その中からひとつ。
発掘調査と平行して今年度は、石垣周辺の木々の伐採や石垣上がきれいになりました。石垣上の清掃は公園課の担当で、近代のゴミを中心に除去したそうですが、その中で、奥の石垣前の土盛りが強調されるような形になりました。
最終的に平らに整備されるのか聞いたところ、後ろの石垣がはらんでいるので除去すると崩れる恐れがあるということ。もしかしたら幕末に予算がなくて急場しのぎで土盛りしたのかもしれませんね。
今年度で5年を迎えた調査ですが、現地説明会は4回目。ということで調査概要資料も4冊目。いつもカラー写真満載でわかりやすい資料です。調査報告書も楽しみです。
金沢城橋爪門 土塁の土盛りは早いなー
一週間ぶりの橋爪門は、たった一週間なのに様変わりしていました。
それは石垣裏の土塁です。あっという間に土盛りがされ、その完成形にぐっと近くなりました。一冬越すために積雪前に土が盛られたのですね。
枡形の最後の位置もこの辺りになるようです。
石垣の最上部よりも土塁は高く積まれています。
こうして形になってくると、平面で見ているときは狭いなーと思っていた枡形も広いものです。
金沢城玉泉院丸 石垣積み直しか?
玉泉院丸は、日曜日はブルーシートに覆われて状況はわからないけど、地表に足場が組まれているようです。
いつになるのか、現地説明会が待ち遠しいです。
松阪門石垣前には足場が組まれて何をしているのか?ずれた石垣を積み直すのかな?
金沢城橋爪門 石垣工事は急ピッチに進む
橋爪門の二の門復元工事は
着々と進んでいますよ。
橋爪門は枡形の内側のみ石垣で外側は土塁になります。
東側はすでに五段積まれ、あと一段で終了の気配ですね。
南側は五段積んでいる途中経過がよくわかります。しかし、ここ二週間で急速に進みましたね。二段目から五段目はあっという間でした。
ちょうど見学台正面に積まれていた石に現代の矢穴を見つけました。細い溝分かりますか?
隠れる部分なので復元としてはOKなのでしょうね。
ふと見ると、石垣の後ろがどれも穴が空いています。吊るためのものなのか?中の品質を検査したものなのか?気になるーーー