夕方、七尾城に登ってきました。
ここ数日は天候が良かったためか、それとも時期的なものか、下界は靄っていてはっきり見えませんね。残念です。
上杉謙信も名城と称えた七尾城ですが、国史跡とあって平日にもかかわらず、数台の車が停まっていました。
桜馬場の西面の段々になった石垣群は七尾城の見所のひとつです。
ゆるい石段を登っていくと、
本丸の石垣が見えてきます。本丸下の駐車場から10分程度で本丸に到着しますので、気軽に行ける城跡です。
本丸には社と、
石碑が建てられています。
夕暮れまでしばらく時間があったので、桜馬場から二の丸付近まで散策しました。
桜馬場の東側に残る崩れかけた石垣や
温井屋敷の九尺石など、隠れた見所のたくさんある城跡です。
本丸に戻ってしばらく待っていたものの、夕暮れまでまだ時間がかかりそうだったので、フィルタをかけて撮影しました。もっとはっきり撮るのなら、やはり冬かな?
月: 2012年5月
小丸山城 石川県の城館
平日の七尾市小丸山公園。
まだ夕方には少し早い時間なので、掃除の方以外は他に人はいませんでした。桜もつつじも終わってしまったので、しばらくは静かな場所になりそうです。
前田利家が一国一城の主として能登に入国したばかりのときは、能登畠山氏の居城、七尾城(府中)に入りました。しかし、生活や交通には不便だったので湊に近いここ所口に城を築きました。
現在では小丸山城は4つの小山から構成されていたと考えられています。
まずはもっとも高い本丸へ。一角に小丸山城址の石碑が立っています。
中央付近には、NHK大河「利家とまつ」が放映された記念として、利家とまつの銅像が立てられました。
(拡大あり)
本丸から北側には所口と呼ばれた七尾市街が広がっています。
南東隅の少し小高くなった上に日像上人像が立てられており、ここに櫓があったと想定されています。
(拡大あり)
そのからの眺めは東に七尾城のあった山々、眼前の住宅街が郭のひとつ、大念寺山です。住宅街を造成する際に少し削られていると考えられ、当時はもっと高かったと思われます。
橋を渡り、西側の郭が二の郭の役割だったと考えられる天性丸です。
小丸山公園の北側入口に相撲場がありますが、その西の山が郭のひとつ、宮丸です。その名前の由来は、築城以前この山は愛宕山と呼ばれ、気多本宮社があったことによると思われます。
現在は忠魂碑が建てられていますが、平成19年の能登半島地震により倒壊の危険が出たため、分解されて展示されています。
その宮丸の北側に「愛宕小路」という看板を見つけました。見落としそうな歴史遺産ですが、建物の間を通る細い小道でした。愛宕山にあった気多本宮社への参道であったことからその名が付けられ、築城後は本丸への通り道となったと考えられるそうです。
玉泉院丸庭園整備始まる!
橋爪門工事現場を見た後、
二の丸西側から玉泉院丸コースへ入っていくと、あれいつもと風景が違う・・・・
途中で通路が切れている?と思ったら曲がっているだけでつながっているようです。
色紙短冊式石垣の前では整備が始まって、松坂門側からの通路は切れているようです。
しばらくは色紙短冊式石垣の前には行けないみたいです。
下に降りていくと、雑木林だった場所がすっかり整地されている。ここには旧陸軍時代?の門跡なんかもありましたが、何もかも撤去されてしまいました。
石垣のまわりの木も整理されて、見え方も変わってきました。
整備予想図が一緒に設置されています。
と、見学通路は位置が変わって、中程を突っ切るようになりました。
石垣群までの距離が短くなってうれしいです。石垣の上に積もっていた土や瓦礫も徐々に撤去されているようで、(それが前に積まれている袋かも?)石垣の景色も見応え出てきました。整備後はきっと石垣の大パノラマが広がることでしょう。
と、三十間長屋が以前より見えるようになったような?
もう少し伐採してくれれば、新しい写真スポットが出来ますね。
また足繁く通ってみることにしましょう。
ついに始まるよ!橋爪門二の門復元工事
GW以来の橋爪門工事現場を見てきました。
鶴の丸休憩所前の池にはちょうど菖蒲が見頃を迎えていました。
変わらない風景・・・?
と思いきや、工事のお知らせの看板が立っていました。
工事開始は6月15日!
あと1カ月を切り、いよいよ始まりますよ。
今回の工事範囲は、土塀と二の門です。
こちらはフェンスの位置が低くなりました。
復元予想図も角度を変えて描かれています。小さくて見落としがちですが、お見逃しなく!
二の丸への通路は二の門の復元によって、以前より急角度になりそうです。掘って配管の位置とかを確認しているようですね。
5月通常総会 きくざくら第21号が出ました
石川県立美術館ホールで5月総会が開催されました。
22期会員13名を加えて132名になった金沢城・兼六園研究会ですが、今日は議決権ギリギリでしたね。広坂別館では狭いけど、美術館ホールでは広すぎる感じがあります。もっと出席してほしいところですが、ご高齢の方も多いですからね。
きくざくら第21号が出ました。昨年は記念すべき20号だったので多くの投稿がありましたが、今年は少なめでした。
今年も昨年に続き投稿しましたよ。「古絵葉書で見る金沢城・百間堀」というテーマです。
平日開催の行事ばかりでほとんど参加できない身ですので、こういう場所で貢献しないと!
通常総会に続き、例会として、金沢城調査研究所の滝川氏が「金沢城跡五十間長屋の発掘調査」という少しディープな話題で講演しました。
NHK大河「利家とまつ」に合わせて開催された平成13年の全国都市緑化いしかわフェアに向けて、金沢城二の丸の菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓ですが、金沢大学が移転した後の三の丸からの眺めがこんな感じだったそうです。
今となっては新鮮な写真です。
建物が残っていた最終期の明治11年の写真。三の丸でもかなり北東部から撮ったもので、右の木の陰に河北門が写り、左に菱櫓、五十間長屋、橋爪門櫓、橋爪門一の門、奥には二の門の屋根も見えます。
中でも一番興味を引くのは、三の丸中央に写る井戸ですね。現在はほとんどが埋められてしまって見ることができない井戸がここにあったんですよ。
発掘調査で菱櫓から橋爪門までの櫓・長屋台の石垣は初期と末期で礎石が変化していることがわかったそうです。
初期は穴を掘って隅石大の大きさの石を埋め、上に柱を立てていたそうです。
末期は穴を埋め、石垣の最上部で建物を支える鬘(かずら)石大の大きさの礎石を、鬘石の高さに合わせて二段にしていたそうです。
平成24年度名古屋城検定 実施概要
今年の名古屋城検定の案内が届きました。
今年も昨年と同様に名古屋市公会堂が会場となっています。
昨年は上級受験していましたが、勉強不足では全くというほど太刀打ちできないレベルでした。合格証も変わっているので、初級からやり直そうか?少し考えてから申し込みすることにします。
試験日:平成24年11月24日(土)
時間:
初級・・・10:30~12:10
中級・・・14:30~16:10
上級・・・10:30~12:20
受験料:
初級・・・2000円
中級・上級・・・3000円
申込受付:5月10日~10月31日
会場:名古屋市公会堂 4階ホール
お問合せ:名古屋城検定実行委員会事務局 TEL.052-961-7580
昨年はあいち戦国姫隊から3名が受験し、3名ともに合格!今年も受験はあるのか?楽しみですね。
金沢城 橋爪門の復元工事は間近?
GWに開催中の百万石菓子百工展を見に来たついでに、橋爪門の復元現場がどうなっているか?見てきました。
本丸戌亥櫓台のつつじがきれいです!
そういえば、4月初めの強風で漆喰がはがれた金沢城土蔵(旧、鶴丸倉庫)は、今も前面がブルーシートに覆われたままです。
変わったことと言えば、この復元図の立て看板と、
二の丸へ続く通路が掘られていること。もう少しで復元工事が始まると思いますが、見学場所ができるのが楽しみです。
ところ変わって西外惣構の石標、まわりにきれいな花が咲いていますよ。
新しくなったデジカメで撮影。背景がほどよくボケました。どうでしょう?