小春日和のなか、雪解けの和田山へ向かいました。
道路の雪は解けているけど、
山中の雪はまだ少し残っているけど、かなり遺構が見やすくなった。
草一つ生えていない虎口は、構造がわかりやすいけど写真写りはイマイチか
二の丸の奥に櫓台が見えます。
本丸に入って、櫓台の上から
まだ雪の残る山々をしばし鑑賞
本丸をめぐる土塁の雪がなくなったことで、写真ではわかりにくくなった。
前回と同じく細い土橋を渡り、
そこから雪の残る空堀と帯郭が見えました。下りていくには北面のまだ雪が深い。
もう少し本丸まわりの木を伐採してくれると、この景色が拝めるのだが・・・・
月: 2012年2月
和田山砦 石川県の城館
冬の貴重な晴れ間。明日よりまた荒れるようだったので、和田山へ向かった。
今日は残っていた和田山の南尾根を目指すことに。
まずは北側から入って古墳群を見て回る。
こんな状況でも散歩する人はいるようです。尾根と尾根の間には深い谷が入っています。
古墳がもっとも多く並ぶ尾根に入ると、ちょうど防虫作業の最中でした。
古墳の中にはわかりに溝を掘ったものがあります。この古墳はさらに正面に土橋が残っています。
枯れ木の合間、合間から除く景色が広々としていました。
忠魂碑(題字は「霊碑」)の立つ広場まで来ると、その先は中世の和田山砦です。
和田山砦は一向一揆の拠点となった後、柴田勝家軍により砦として利用されたところです。北方に手取川が流れ、手取川以南の最前線となった場所です。
縄張り図もありましたが、中世城郭にして「本丸」「二の丸」はないですね。せめて「一の郭」「二の郭」にしてほしいところです。現在地が表示されていないもわかりにくい・・・
二の丸の櫓台をめぐる深い空堀。この櫓台そのものも古墳です。
空堀沿いに進むと、ここを下って帯郭となりますが、さすがに雪深くて進めません。
空堀と帯郭の間を渡る土橋と虎口。
虎口を入ると二の郭となります。櫓には右前方から上るようです。
櫓にはわずかに土塁が残っていました。
松の合間から下を監視できますが、松を切ってくれればもっと景色を楽しめるのですが・・・
もともと古墳の山ですから城メインで伐採もできないとは思いますが。
本丸に入ります。こちらも古墳を利用した櫓台があります。
櫓台からの景色。こちらの眺望は南側に少し開けています。
一の郭
その北側から西側にかけて土塁が残っています。いまはちょうど土塁部分のみ雪が溶けて、写真でもよくわかる状態です。
一の郭から二の郭へ向かう土橋。右前方が帯郭です。
最後に南側に降りて腰郭を歩きました。
古墳を利用した砦だとは知っていたので城としての構造物は期待していませんでしたが、思っていた以上に中世城郭を楽しめる場所でした。次は雪が溶けてから訪ねてみましょうか。