切山城跡 火縄銃の鉛玉発見

金沢市北東部の切山城跡で行われた市の発掘調査で3日までに、火縄銃の鉛玉1個が出土した。16世紀後半の製造とみられ、同時期の土器片も見つかった。市埋蔵文化財センターによると、築造年代の特定につながる初めての出土品で、同遺跡を含む一帯の城郭群の国史跡指定を目指す動きに弾みがつきそうだ。
鉛玉は直径約1.1センチで医王山方面を望む物見やぐら跡周辺から出土した。同センターによると、16世紀後半から国内で広く使われた火縄銃の鉛玉と特徴が同じだという。このほか、1~2センチ四方の土器片3点が出土した。(北國新聞2011年12月4日付け記事より)
切山城
鉛玉が見つかった物見櫓周辺