伊那市にある春日城にやって来ました。ちょっと道に迷いましたが。
後で歩いていたときに地図を見つけました。縄張りはこんな状況です。
それで、道路沿いの駐車場に車を停め、春日公園へ。最初に遊具が並ぶ三の丸に入ります。
三の丸と二の丸の間に架かる三の丸橋です。公園としてかなりの改修をうけているので、本来土橋だったのか、木橋だったのかはわかりません。
郭の間の空堀は深いです。
二の丸は本丸を西側と北側から囲むような配置です。
三の丸から渡るとすぐに本丸へ架かる橋は二の丸橋です。
二の丸橋を渡ると本丸には土塁跡を見ることが出来ます。つつじが植えられていますが、元は明らかに土塁でしょうね。
本丸からは伊那街道がよく監視できます。
天気が悪いのが残念ですが、雨はあがりました。
本丸と二の丸に架かるもうひとつの橋は本丸橋と呼ばれています。
空堀の斜面はきれいに植栽されています。
本丸橋のたもとに石碑が建てられています。
公園内には歴史の石碑と「本丸跡」の石柱が立っていますが、城跡の石碑がないなーと思っていたら、本丸の斜面に「春日城跡」という看板が立てられていました。
城下は伊那街道が通り、清水が今でも使用されているようです。
さらに、伊那部宿という宿場町となっていて、最南には今も井澤家住宅が残されて公開されています。
街道沿いには他に何か残っているのかと思って歩いてみましたが、何もないですね。
ただ、各家の表札が変わっているなーと思っていたら、
宿場だったときにあった宿や店が書かれていました。気づくのに時間かかりましたよ。面白い試みだけど、わかりづらい。
月: 2011年5月
高遠城 長野県の城館
南側の断崖絶壁下に三峰川が流れる高遠城。
殿坂口から車で上ります。
駐車場になっている勘助曲輪へ。
手前は武家屋敷だった場所です。
道路を挟んだ三の丸には伝大手門と伝わる門が移築されています。
一度坂を下って少し戻ります。
大手門があった場所です。
右側を見ると、立派な石垣が残っています。
城内には高遠藩の藩校であった進徳館が保存されています。
中には入れませんが、ぐるりと建物のまわりを一周できます。しかも無料です。
では二の丸北入口から入ります。
二の丸から南曲輪、法憧院曲輪と進んでいくと、信州高遠美術館に出ます。天守風のコンクリート建物がこの風情ある城跡を台無しにしているような・・・
法憧院曲輪の南入口です。桜百選で有名な高遠城址ですが、観桜期は有料になります。
桜が散った跡はただの広い曲輪です。観光客も少ないですね。
本丸に1つ太鼓櫓が復元されています。
階段は付いていますが、当然上ることはできません。
一段下に小さな笹曲輪という郭が広がっています。
そこから見上げる太鼓櫓は絵になりますね。葉桜が満開だったらもっと絵になるのになー
本丸には新城福原神社が鎮座しています。
社殿の前の囲みは井戸か?水の手が大事だったはずの山城ですが、ここまで井戸らしきものは見ていません。あまり残っていないのか?
本丸入口に移築された問屋門です。もともとここにあった門ではありません。
問屋門前の桜雲橋の架かる空堀には池が2箇所、今でも水を湛えています。
もう少し暑くなれば蚊が大量発生しそうですが・・・
橋を支える石垣は城内随一です。これは当時のものか?橋を架けるためのものか?
さあ戻ろうかと階段を上っていると、脇に井戸を発見!
これは古い井戸です。底は埋まっていますが、覗き込むことができるほどの安全な高さしかありません。
公園案内のチラシは桜見物用で曲輪や建物は描かれていますが、城跡としての要素、空堀や石垣、井戸の表記はほとんどありません。やはりここは城跡を楽しみに来るところというよりは、桜を楽しむ場所なのか?
日本100名城スタンプラリー 高遠城
続けて伊那市の高遠城へ。49城目となり、ようやく半分目前となりました。
スタンプはこの二の丸にある高遠閣にあるはずだったのですが・・・
そこには移動したという貼り紙があり、そこは先に行った高遠町歴史博物館と
ふたたび歴史博物館の受付へ。
無事にスタンプをゲットしました。
図柄はこの二の丸から本丸につながる桜雲橋と問屋門です。桜が終わったこの時期は葉桜が橋を覆っていて問屋門がよく見えないですね。
松本城 長野県の城館
国宝松本城にやって来ました。
開智駐車場に車を停め、開智口から入ります。
松本城への入口は他に3箇所。駅から歩いてきたときは、ここ大手口から
そして、市役所のある東側は平成11年に復元された太鼓門。
二の丸御殿の北側からも入ることができます。この橋の隣に本丸に入る橋もありますが、そこだけは通行止めです。
埋の橋です。赤い橋が黒の天守によく似合いますが、藩政期にこんな赤い橋があるはずもありません。
内堀の中程から見ると、天守が大天守、乾小天守、月見櫓とすべての建物を見ることができます。
では、復元された太鼓門からじっくり見ます。
二の門から入り枡形に入ります。
案内板に鳥瞰図があり、非常にわかりやすいですね。
二の門を内側からみると、高麗門である様子がよくわかります。
一の門の脇に大きな玄蕃石と呼ばれる巨石が配されています。
一の門を支える大きな赤松が大梁として使用されています。
二の丸に入ります。
建物位置が示されただけの二の丸跡はとても広く感じます。
隣とは言え、天守は中程のこの位置に来ないと見えません。
二の丸と本丸の間の内堀ではなにやら工事をしていました。
どうも石垣が崩れたりはらんでいる場所を補修しているようです。
ぱっと見てもこのような場所が何カ所も見える。
雨が大きくなってきた。黒門から入る前に博物館に寄る。
博物館に寄っている間に、一際雨が大きくなってしまった。天守向こうの山のさらに向こうにアルプスの山々が天気良ければ見えるのですが。
黒門の一の門は昭和35年に、先程の二の門は平成2年に復元されました。大雨の中、続々の観光客が入ってきます。
藤棚は今が満開。
本丸内のつつじも満開です。
それでは天守に入りましょうか。入口は乾小天守にあります。
乾小天守、大天守ともに隅に石落しが付いています。
午前から大勢の観光客が押し寄せて、最上階まで辿りつくのが大変でした。
最上階についたところで、雨の中では遠くまでは見渡せるはずもありません。
最上階の天井には神様が祀られています。
上るには時間がかかっても、降りるのは早いです。あっという間に出口のある月見櫓です。
この時点では入る時よりさらに雨の勢いは強くなり、堀の白鳥も石段で身を休めていました。
大雨の中、駐車場に駆け込み、傘をさして城の北側を散策です。
外堀はほとんどは埋め立てられてしまいましたが、市役所裏のこの場所だけは五〇メートルほど残されています。しかし観光客もなかなかここまでは足を延ばすことはありません。
惣堀の横の公園内に北門大井戸が残っています。松本城のまわりにはこのような井戸がたくさん残っています。
ここは北馬場柳の井戸です。ここは元惣堀であり、埋立地に湧き水が出たらしいのですが、隣りの柳の木はとても大きかった。柳の木って大きくなるの早いんですね。
次回行ったときは南側も散策してみなければ!
日本100名城スタンプラリー 松本城
48城目となる松本城です。国宝4天守のひとつです。
図柄は埋の橋越しに見る松本城天守です。
こんな感じでしょうか。今日は雨が降っていていい絵が撮れずに残念です。人気は少なかったですが。
このアングルからだと、大天守と小天守は見えますが、月見櫓は見えません。
本丸内、本丸御殿の踏み石が残る良いアングルです。
朝、風が強かった時は映っていなかった天守が、雨がふりだしてから風が止んで少し映るようになりました。きれいに映ることもあるんでしょうか?
中野陣屋 長野県の城館
中野市街にある中野陣屋県庁記念館です。
ここに中野県の県庁がありました。
県庁の前は、天領として中野陣屋があった場所です。
それでは中野陣屋跡を散策しましょう。
記念館前は陣屋の堀跡が用水として今も利用され、
西側に残る石垣が陣屋のあった当時を忍ばせます。
西側の石垣の途中は切れて階段となっていますが、これは後世のものでしょうね。
記念館の開館が10時なので、それまで時間があったので周辺を散策します。
すぐ近くに陣屋跡の記念碑が建てられていて、文字は徳川18代の御筆によるもののようです。
徒歩3分ほどで、陣屋の少ない遺構である「陣屋井戸」が道路沿いの店舗に挟まれるように残されいます。
井戸の凸型の石には「不忘井」と書かれています。どういう意味でしょうか?
陣屋井戸の前、鈴泉寺の門前に建つ石碑には、高木清左衛門代官と手代、手付たちの名前が見える。
戻って記念館の中に入ります。無料の記念館では陣屋や県庁など中野の歴史を見ることができます。
展示のなかにこの辺りの旧街道図がありました。
北国街道が牟礼-善光寺-篠ノ井-上田-小諸と進むところ、長沼-松代という分岐もあったようです。その北国街道から須坂-小布施-中野-飯山と進む「谷街道」という脇街道があり、中野で分岐して草津へ向かう「草津道」があったようです。
これを見ると、飯山、須坂、草津の分岐にある中野は天領として重要な地であったことはうなずけますね。
今年の名古屋城検定は複数受験可能!
今年から秋に受験日が変更された「名古屋城検定」の案内が届きました。今まで3カ月ぐらいの申込期間だったのが、5カ月以上に延長されました。
それでは概要を
試験日:11月12日 土曜日
時間:初級・上級 午前10時30分~12時10分
中級 午後2時30分~4時10分
受験料:初級 3,000円
中級・上級 2,000円
申込受付:5月10日~10月25日
会場:名古屋市公会堂 4階ホール
お問合せ:名古屋城検定実行委員会事務局 TEL.052-961-7580
今年は受験日の変更だけでなく、受験時間もずれて、初級と中級、中級と上級の複数受験ができるようになりました。
と言っても、今まで中級受験には初級の、上級受験には中級の認定番号(合格番号)が申込に必要だったのですよ。同時受験だと、中級だけ受かるとか、上級だけ受かるとか、まあそんな人はいないとは思いますが、そういう時は上の級は無効になってしまうのでしょうか?
今年は名古屋城検定が始まって4年目を迎えます。
初級が第5回(1年目が2回あったため)、中級が第3回(2年目から)、上級が第2回(昨年から)となります。協賛企業もついて、本丸御殿の復元も順調に進んでいますので、ますます盛り上がって欲しいですね。
替佐城 長野県の城館
全国的な大雨が続いていますが、今日は起きてみれば快晴?早めに出かける用意をして、諦めていた山城登りへ
「温泉公園」と「城址公園」の看板を見つけて曲がりました。
500mと書かれていたけど、次の案内がなかったのでどんどん奥へ登っていったら、こんなに高い場所に来てしまいました。間違えたー!
戻って、温泉公園駐車場へ。案内板を見つけました!
そうか!あの正面の山が城址公園なのか。
細い道を恐る恐る入っていくと、見つけましたよ!入口
消えかかった案内標。上信越道路の工事によって、ここまでの経路が変更されたのかもしれません。
さらに、1車線の道路を登っていくと、ようやく中腹の駐車場に着きました。
替佐城は上杉軍の飯山城と対峙するために築城された武田軍の山城です。
山城には満開の八重桜が・・・
昨日までの雨で足元がゆかるんでいる場所もあります。というより、地面からしみ出してきているようです。
道は「一の郭」と「二の郭」の間の堀切に繋がってました。それにしても深い堀切だ。
「一の郭」に上がると、広いし見通しもいいですね。日当たりもよく、城址公園としていい場所です。
他の山城では杉で視界が遮られているところも多い中で、針葉樹がほとんどない山城は貴重です。
「二の郭」も全体が臨めます。
「二の郭」の先端からも景色がいいです。千曲川を挟んで小高い山々が連なります。
ふと足元を見ると、イノシシの掘り返した跡が・・・
さらに進むと、「三の郭」へ。近年は手入れされていないようで、まさに忘れ去られた公園のようです。
「三の郭」からしばらく下りてくると、両側を土塁?(一段高いだけ)に挟まれた水堀に到着。山の中に水堀、一見ミスマッチながら大雨で表面からしみ出してくる水を見ると、ここは地下水が豊富なようで、ここに水が溜まっているようです。
最も低い郭?は「風呂屋古墳」と呼ばれている場所です。
横は上信越道路、こちらのほうがまだ少し高いくらいです。なかなか見学しやすい山城です。すでにこの時期は草が生えて、竪堀などが判別しにくいのがちょっと難点か。でも、上からの眺望をぜひ体験してみてください。
安源寺館 長野県の城館
全国的に雨模様。朝止んでいたので近所の館跡へ。
中野市「安源寺」の交差点。
すぐ近くに小内八幡神社があります。
現在も大きな榎に挟まれた神社への参詣道が残っています。ここは善光寺から草津(温泉で有名だよね)までの間の草津道の一部です。この辺りはまわりに比べて一段高くなった丘の尾根筋にあたります。
北側は急坂となっていて、畑や住宅地が広がっていますが、中央あたりが地名の由来となっている「安源寺跡」、左手の住宅地あたりが「安源寺館跡」、右手の山上に「安源寺城跡」となっています。
住宅地の中の「安源寺館跡」と推定されている地域にいってきました。深い用水がありましたが、館跡と関係があるのか不明です。
道祖神の横に
「安源寺の釣鐘井戸」。どういう由来の井戸なのか、調べてもよく分かりませんでしたが、安源寺館に関係あるものなのか?
やはり平地の館跡は痕跡を探すのが難しいということで、いずれこちらの山城跡(安源寺城)へ登ってみたいです。
飯山城 長野県の城館
今週一週間は長野県の出張です。明日から荒天のようなので、早朝急ぎ途中の飯山に寄ってみました。2度目の訪問です。慌ててカメラを手にしてきたら、ひとつ古いカメラを持ってきてしまいました。
移築された飯山関連の山門です。明治の廃城ですべての門は売却されたようですが、この門は他所に残る飯山城の門と同質の木材が使用されているそうです。
売却後に大きく改造されたそうで、原形とは大きく変わっているそうですが、立派な木造建築は飯山城では唯一のものですのでシンボルとして貴重です。
前と後ろで窓の数が違います。
春の遅い飯山の桜はまだ少し残っていました。
弓道場を建てるときに見つかった南中門の礎石が、弓道場前に復元されています。
本丸跡は葵神社の境内地となっています。
本丸から二の丸への通路は枡形虎口となっています。飯山城の見どころですね。
広い芝生公園となっている二の丸です。そのため、本丸の石垣が一望できて良いですね。
二の丸から見下ろすと千曲川が流れています。
二の丸からさらに一段低いときに三の丸の花壇が広がります。
ここ飯山は「長野県スキー発祥の地」だそうです。日本発祥の地はどこ?