高岡市教育委員会は13日までに、高岡城跡の発掘調査で、「天守閣」予定地との指摘がある本丸北端など7ヵ所を今年度の調査対象にすることを決めた。定説では高岡城に天守閣は造られなかったとされるが、本丸北端は地形などから重要施設があった可能性が大きく、市教育委員会は城の構造解明の足掛かりになることを期待している。
高岡城は築城時の姿がほとんど分かっていない。同市教育委員会は国史跡指定を目指し、今年度から3ヵ年の発掘調査を計画し、本丸北端など7ヵ所については年内にも着手する。調査対象は、本丸北端と南端、土橋の石垣、本丸外周の土塁3ヵ所、北端斜面の計7ヵ所で保存状態は良い。(北国新聞2010年12月14日付け記事より)
月: 2010年12月
土清水塩硝蔵 「縮具所」にも水路跡
加賀藩の黒色火薬製造施設だった「土清水塩硝蔵」の第4次発掘調査で、火薬の原料を練り合わせて板状に延ばす工程を行ったとみられる「縮具所」の遺構が金沢市涌波町の発掘現場で見つかった。施設内に水路の跡が確認されたことから、辰巳用水の水を引き入れて水車を回していたと考えられ、同用水と塩硝蔵の密接な関係があらためて裏付けられた。
調査結果は、12日に開かれた現地説明会で報告された。縮具所は、1864(元治元)年の塩硝蔵改修工事に合わせて新築されたとみられ、絵図に配置が示されているが、その役割ははっきりしていなかった。4ヵ年にわたる発掘調査は今回で一区切りとなり、市では年度末をめどに報告書をまとめる。(北國新聞2010年12月14日付け記事より)
金沢城 「升形」遺構の発掘成果紹介
金沢市本町1町目にある金沢城・西外惣構跡の「升形」遺構で11日、発掘調査の成果を紹介する見学会が開かれ、参加者は堀の跡や遺構から出土した陶磁器片などに見入り、藩政期の風景と当時の暮らしに触れた。
升形は金石港と城下町を結ぶ宮腰往還が西惣構と交わる軍事、交通上の要衝に設けられ、堀をコの字形に屈曲させて町の防御としていた。同市は2008年度から調査を進め、屈曲部に築かれた石垣や4期にわたる埋め立ての跡などを確認している。
見学会では、くいなどで土止めして堀を埋め立てた跡や、埋め土から見つかり年代特定の手掛かりとなった碗の破片などが紹介された。調査は今年度で終了し、市は来年度から復元整備に向けた計画策定に着手する。(北國新聞2010年12月12日付け記事より)
金沢城 玉泉院丸と紅葉
金沢城の玉泉院丸でも今日は作業していました。
といっても発掘作業員はいませんでした。見学用通路などが外され、以前の現場見学会のときとは雰囲気が違って見えます。
調査員が記録を取っているようです。ということは、今年の作業ももう少しで終わりということですね。
と、玉泉院丸のまわりは紅葉がきれいでしたよ。
ということで、金沢城内の紅葉を少し紹介しますよ。
こちらはいもり坂から極楽橋を見た方角です。いもり坂がなくなれば、下の玉泉院丸からこの景色が望めるようになりますよ。
こちらは三十間長屋のある本丸付段の紅葉です。ここは今が真っ盛りでしたね。
そして、本丸跡通路です。落ち葉に敷き詰められた通路が秋を感じさせますね。
金沢城 橋爪門発掘調査
底さらいをするのか水を抜かれて水位の低くなった橋爪門一の門の中で現在発掘調査がおこなわれています。
金沢城三御門の最後を飾る、橋爪門二の門の復元に向けた発掘調査ですが、
ちょうど昼休みを終えて作業を開始しました。
現在の北側櫓台石垣の手前に姿を現した石積み。ここは通路のはずですが謎です。
石積みの内側はめくられたシートによってよく見えませんでした。
ということで、本丸櫓台から観察です。
望遠でとりあえず撮影しておいて確認したら、1メートルほど掘り下げられた地表面から
櫓台石垣沿いに雨樋らしきものが見えます。
こちらでは柱の根石らしきものが見えますね。
金沢城 石川櫓はすっかりシートに覆われた
石川門の修築工事は今年度から南側に入りましたが
これから冬の降雪に向け、上をシートで覆ってしまいました。
金沢城のシンボル石川櫓もシートと鉄骨に覆われて、来年3月までこの姿のようです。
昨年度までに修築の終わった北側の土塀内側には、
先日、「金沢大学誕生の地」のモニュメントの除幕式があったばかりですが、これがそうです。
加賀藩塩硝蔵跡
平日の晴れ間。こんな日に休日とくれば発掘現場めぐりをしないわけにはいきません。
11月下旬から今年の発掘調査が始まっているという情報のあった「加賀藩塩硝蔵跡」に行きました。
今年はどこか聞いていなかったけど、昨年までの場所近くでは行っている気配がないので、今日は空振りか?と思っていたら、一段上の果樹木の下でやっていました。
今年は小規模に1本のトレンチを掘っているだけですが・・・・作業中であり近づけませんでした。
上から見ても果樹ネットでトレンチの様子はわかりませんでしたが、絵図ではここには重要な建物はないように思えますが、何を見つけようとしているのでしょうね。