福井城 福井県の城館

福井城
福井城の建造物復元第二弾として2年前に復元された「御廊下橋」です。その奥の石垣は天守台となります。
福井城
橋を櫓を乗せるという形式は府内城など全国でも数城でしか見ることができない貴重なものです。
福井城
御廊下橋から本丸に入るところの門は「山里口御門」です。埋門とも言われた門は石垣の間に隠れたように建つ門であり、今も石垣に木材を固定した穴が残っています。
福井城
天守の石垣はそのまま残っています。というより本丸の石垣の大部分と内堀一周が水堀として残っているのが福井城の見どころですね。
福井城
天守台そばには「福井」の語源となった「福の居」が残っています。
福井城
天守台には天守の礎石が並んでいますが、その巨大さからは譜代に恥じない巨大な天守が建っていたことが想像できます。
福井城
本丸の福井県庁前には徳川家康の二男結城秀康の石像が作られましたが、どこか日本っぽくない?
と思っていたら作ったのはやはり中国の方でした。どう見ても甲冑は鉄板だよな。
福井城
福井城建造物の復元第一弾は福井市郷土歴史博物館の「舎人門」です。三の丸の加賀方面の出入口に立つ門でした。赤瓦が特徴的ですが、夜はライトアップされて水堀に映る姿がいい景色ですね。
福井城の復元をすすめる会では、御廊下橋に続いて、本丸巽櫓の復元を目指しているそうです。本丸は四隅の櫓台がすべて残っているので、櫓が復元されれば水堀に映る美しい姿が見どころですね。

秋季特別展「福井城と城下町のすがた」

秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
福井市立郷土歴史博物館に行ってきました。
秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
現在開催されている秋季特別展は「福井城と城下町のすがた」というテーマで、福井城の絵図や遺物、城下町の絵画などが展示されています。
福井市や富山市には市立の歴史博物館があって、城を中心とする城下町の展示を年に1度はしているのでうらやましい限りです。金沢市には博物館は数多くあるけれど、歴史中心の博物館がなく、金沢城や城下町に関する史料はまとまっていない・・・・それは玉川の近世史料館になるのかな?
秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
今日来たのは講演会があったからです。吉田純一福井工業大学教授による「福井城とその城下」、遺構や遺物の話、国京克己若越建築文化研究所代表による「瑞源寺と福井城」、福井城本丸御殿の遺構である瑞源寺の話。福井城には知られている以上に実は遺構や遺物が残っていることを知りました。
講演会を聞いた後に展示を見ると、ポイントが絞れてよくわかりましたよ。

北ノ庄城 福井県の城館

北ノ庄城
福井市の北ノ庄城址公園です。2、3年前に整備されました。
北ノ庄城
ここは柴田勝家公を祀る柴田神社の境内です。ここが北ノ庄城の本丸跡と説明されることが多いですが、全く確証はありません。というのも、北ノ庄城を破壊した上に福井城が築城されたためと、同時代の絵図が全く残っていないためです。
北ノ庄城
柴田神社本殿の隣には三姉妹神社が建っています。そのため柴田神社は恋愛の神でもあります。
北ノ庄城
三姉妹の母である「お市の方」の銅像が三姉妹神社を見守るように立っています。以前は違う向きでしたが、この向きは偶然でしょうか?
北ノ庄城
柴田勝家像は幹線道路に向かって立っています。こちらも以前は違う向きでした。知る限り3回向きが変わっていますね。
北ノ庄城
隣接して城址資料館が建てられました。ボランティアのガイドによる説明付きです。「柴田勝家公は尾張の生まれですよー」、って知ってるよ。
北ノ庄城
二階から城址公園を見渡せますが、境内地でもあるのでそんなに広い範囲ではありません。ここから見える石垣なども多くは整備用だったり、福井城のものだったりします。
北ノ庄城
北ノ庄城の石垣はこちらと、
北ノ庄城
こちらの2箇所の根石が1列分残っているのみです。市内では福井城の遺構の下に北ノ庄城の遺構が何箇所か見つかっているようですが、全貌がいつか解明されることを願っています。