加賀と越中の国境の城、松根城に行ってきました。加越国境は前田利家と佐々成政が覇を争った地であり、松根城は佐々方の城でした。
金沢方面から入ると、ゴルフ場の横道を進んで車で城の中まで行くことができます。ここは加賀方面からの門跡の土塁です。
この土塁の反対側に中世の小原越の街道跡が残っています。
小原越の最も高い松根峠から下りの道が続いていました。
土塁から城内に入ると、広い郭の先に一段高い砦跡があります。
入口の土塁から郭と反対側を上ると、小原越の監視用の郭があります。今は草が高く見通しはききません。
一番奥の郭沿いの道は遊歩道として整備されていますが、郭と間に土塁と空堀がくっきりと続いています。帯郭でしょうか。
帯郭から本丸への階段は急です。
本丸は広く、
加賀方面
越中方面を見渡すことができますが、今日は曇っていて、加賀方面の海も、越中方面の立山も見えませんでした。残念・・・
本丸には「松根城址」の石碑が立っていますが、NHK大河「利家とまつ」の頃に整備された看板は西陽にあたり薄くなっていました。
本丸からさらに先に二の丸と
三の丸が配置されています。
日: 2010年9月19日
特別展「秀吉 越中出陣」と「城と都市」
知人とともに特別展の行われている富山城址公園にやってきました。
今回は2館ともに興味ある中世をテーマに特別展を行っています。
到着したときは青空も見える天候でしたが、このあとだんだんと曇りがちとなりました。
常設展スペースも使用したリニューアルオープン5周年記念特別展「秀吉 越中出陣 - 「佐々攻め」と富山城」
富山城への在城は加賀藩、富山藩と前田家による統治期間がもっとも長いのですが、その直前の3年間ほどの佐々成政による統治期間がクローズアップされることが多くあります。そのため、城址公園内に佐々成政記念館を建てる計画が練られたこともありました。
この傾向は天下に影響する事件が富山城を舞台に起きたことが少ないことによるとも思いますが、展示内容はリニューアル記念としては良いテーマではないでしょうか。
昼食を挟んで、お隣の佐藤記念美術館を見学しました。今公開中の特別展は「美濃と越中を結ぶ考古展Ⅱ 城と都市」です。昨年はⅠとして縄文から古墳時代までの遺物の特別展が開催されていましたが、美濃と越中は飛騨を挟んで古代より交流があったことが知られているので、富山市と岐阜市が共同で特別展を開催しています。
同展も夏休み期間は岐阜市歴史博物館で開催していました。土岐市守護所、岐阜城、加納城、富山城、安田城、小出城、願海寺城など美濃と越中の遺物が多数展示されています。大きな千歳御殿屏風は必見です。