月曜日休館ということで、急遽土曜日に訪問を変更して、田中城へやってきました。
「大手」交差点から入るとすぐに田中城跡の石碑が立っています。
下屋敷横の駐車場に車を停め、散策開始です。真夏の土曜日の昼下がり、観光客もまばらです。
田中城は全国で唯一の円形掘で囲まれた城です。現在も北半分の道路にその面影を残しています。
早速、下屋敷跡へ向かいます。ここでは本丸櫓と仲間屋敷・馬屋の実物を移築してあります。本丸櫓は明治になって民間に払い下げられて民家として利用されていたということです。
入口でボランティアの方が下屋敷や建てられている建造物の説明と、散策コースのみどころを説明してくれます。おすすめは本丸と二の掘、三の掘、三の掘土塁をめぐる30分コースとのことでしたが、1時間半のフルコースを選択して散策開始です。
御成街道の途中にある「馬上の清水」です。殿様が馬の上で水を飲んだ場所だそうです。
そして、その御成街道から本丸へ至る入口にあたる「平島木戸」です。
2本道を内側に入った交差点が、「平島一の門跡」であり、交差点部分に三日月掘がありました。
その向こう側に三の掘と土塁が残っています。前の道が右側にカーブしていることがわかると思います。
「三の掘と土塁跡」です。家と同じ高さもあろうかという高い土塁ですが、残っているところは少ないです。
三の掘沿いに歩いてくると、もう1箇所「三の掘と土塁跡」が残っています。
そこから外周部へ歩いていくと、「松原木戸」と外堀がありますが、ちょうど松の木?を伐採しているところでしたので、足早に通り過ぎました。
ここは田中城の水源として利用されていた「姥ヶ池」です。今でも水を湛えています。
もう一度内部へ入ります。西益津中学校の裏に「三の掘」の水堀と土塁が残っています。暑さで少し腐臭がしていましたが・・・ここだけ破壊されずに残されたのですね。
とその三の掘の道路向かいには「武家屋敷石垣跡」が残り、風情を感じさせてくれます。
「二の掘」も水堀で一部が残っています。
西益津小学校が田中城の「本丸跡」となります。
休日でも門が開いていましたので、中にお邪魔させていただきました。
本丸跡の石碑が立つ前庭には田中城の縄張りが再現されていました。城内に立つ小学校らしい素敵な配慮ですね。
小学校校庭に隣接して「三日月掘」が半分だけ残っていますが、残念ながら水堀ではありませんでした。
六間川に架かる橋のところに「新宿木戸」があり、現在道路として四方のうち三方の木戸を見る事ができます。
新宿木戸から少し歩いて、旭伝院があり、ここの山門が田中城内の屋敷門だったと伝えられています。
最後に「東木戸」を探して狭い路地を迷ってきました。総時間2時間の暑い散策でした。