1600年の関ヶ原合戦後、徳川政権による泰平の世を迎え、各藩で最後の築城ブームが起きました。
それから400年後の2000年から、各地で400年を祝う行事が開催されてきましたが、福井県大野市でも今年「大野城築城430年祭」が開催されるようです。
430年?ちょうどの記念年ではないように思いますが、記念行事が4月から行われるようです。
http://www.ono430.com
記念行事のピークは10月のようです。
月: 2010年3月
名古屋城検定にも役立つ!?よー
開府400年を記念して編集された「古地図で歩く 城下町なごや」が発売されました!!
現代地図で散策を楽しみながら、古地図で当時を思い描くことができます。付録として正徳4年(1714)の「尾府名古屋図」がついていますが、小さいながらに文字が読めるように「クッキリ!」と印刷されています。「クッキリ!」、ここがいいですね。
この本を手に名古屋を散策すれば、きっと名古屋城検定にも役立つ!?はずですよ。名古屋の歴史通になりましょう。
「浅井三姉妹 語りと音楽でつづる大河ドラマの世界 その物語と史実の間で」
長浜城歴史博物館友の会 創立25周年威年事業として「浅井三姉妹 ~語りと音楽でつづる大河ドラマの世界~ その物語と史実の間で」が開催されるということで、長浜市にやってきました。
会場は長浜文化芸術会館ですが、13時受付開始で到着したのはまだ11時だったので、受付も始まっていません。
ということで、近くの長浜城歴史博物館を見学です。
昼食後、受付30分前に再び来ると、すでに大勢の人で賑わっています。
告知チラシには「事前申込は不要です。直接、会場へお越しください。」とありますが、350人ほどしか入らない会場ではもはや溢れること必然です。
開始20分前には予想どおり会場も満員御礼状態、さらに多くの人が押しかけているということでしたが、少々の立ち見と、ロビーでのビデオ放映、それでも入りきらずに断った人も多かったようです。主催者はここまでの人手を予想もしていなかったようですが・・・
とりあえず、自分は前から5列目で出演者にも近く、ゆっくりと鑑賞できました。
長浜城歴史博物館の太田学芸員と小和田哲男氏によるショート歴史講演の後、今までのNHK大河ドラマを彩ったオープニングテーマを地元オーケストラによる演奏で楽しみました。
第三部は太田氏の司会で、小和田氏と、来年のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」のチーフ・プロデューサーである屋敷陽太郎氏による座談会でした。
屋敷氏は富山県氷見市のご出身だそうですが、琵琶湖畔で生まれ、伊勢、三河と湖や海を臨む地で育った「江」に共感を覚える部分も多いそうで、大河では女性にも大ヒットした「篤姫」の脚本家や音楽家を揃えての楽しみな布陣であるそうです。
時代考証をつとめる小和田氏と総指揮をする屋敷氏による「江」が決まるまでの裏話や、湖北地方の登場場面など、来年の大河ドラマが楽しみになる内容でした。
今回参加費は500円ということで、資料代だったのですが資料は年表や系図、大河ドラマ一覧など、なかなかに充実した内容です。これでこの内容なら500円は安いから大勢来るよなーと思います。
長浜城歴史博物館と会場で2冊の本を購入しました。「みーな」最新刊には今日出演した屋敷氏のエッセイが巻頭を飾り、これまた来年の大河ドラマを楽しみにさせてくれます。
実は終了後に30名限定で、小和田氏のサイン会がありました。ということで、
自分も最新刊「歴史ドラマと時代考証」を購入してサインしていただきました。内容について座談会でも少し話題になりましたが、時代劇の時代考証の裏側を赤裸々に語っています。とても面白いです。
それにしても、サイン会を素通りしていく人が多かった。勿体無いことです。小和田氏はいろいろなところで講演していますが、間近で聴衆の一般人が話しかけられる機会は少なく、著書が多数あるわりには古書でもサイン入りを見たことがありません。これだけでも一歴史ファンとしては、今日来た甲斐があるというものです。
長浜は昨年の「天地人」でも、石田三成の里として盛り上がっていましたが、今年も来年に向け、好評だったパスポートが継続されました。ちょうど今日から12月4日まで使用できるもので、その名も「浅井三姉妹手帖」!一館入館ごとに「戦国英雄カード」をもらえます。長浜歴史博物館でもらった記念すべき1枚目は「山内一豊」です。「やまのうち」ではなく「やまうち」ですよ。
来年の大河に合わせて「江 go ~浅井三姉妹博覧会~」が開催されるようです。「江(ごう)」に「go(ゴー)」!、って洒落ですね。そういえば、NHK大河ドラマも「江」が50作目、「50」と書いて「ゴー」ってこちらも見た目で語呂合わせしているそうな。
金沢城いもり堀 試験湛水により満水
いよいよ来月10日に、旧石川県庁が「しいのき迎賓館」として再オープンします。現県庁にはお祝いの垂れ幕がデーンと!
イベントは音楽演奏があるだけのようです。
旧ピッチで準備を進めるため、ライトアップされています。一階のカフェを見ると、外のオープンカフェのテーブルもすでに配置されていますね。
同日にお披露目を迎える「いもり堀」は15日から試験湛水が始まり、昨日満水となりました。点検に異常はなく今日から排水の予定でしたが、夜でも満水のところを見ると延期になったようですね。
発掘報告会 いしかわを掘る
冬らしい肌寒い日が続きます。毎年恒例となった石川県埋蔵文化財センターの発掘報告会「いしかわを掘る」が、生涯学習センターで開かれました。
ここでの開催も今年限りとなりますが、170名を超えるほどの満員でした。
今年は遺物の実物展示はなく、パネル展示だけでしたが、中に金沢高等裁判所敷地内で行われた白鳥堀外の城下町遺跡の発掘調査パネルがありました。発掘調査前に新聞報道されていましたが、いつ行われていたのか?裁判所内だけにいつでも見に行けるというものではないですからね、貴重な写真です。
中には夏に現場を見学に行った「宮保館跡」の報告がありました。周りにもいくつも発掘調査現場が見えていましたが、この辺りが北陸新幹線の白山車両基地の建設予定地らしく、断続的にいくつもの発掘が行われていたようです。
最後に「金沢城跡玉泉院丸」の報告がありました。こちらの現場説明会には参加しましたが、説明会後に判明した石の産地や用途、西ノ丸と呼ばれた時代の地層など新しい見解の発表もありました。
来年は県立美術館ホールなどが候補に上がっているようですが、あそこは声が聞こえづらいからイヤだな。
いもり堀は水入れ間近!
工事期間が間もなく終了するいもり堀です。
と思ったら、いつの間にか鯉喉櫓台に上るための階段ができていました。
計画段階では中央付近に階段ができるようになっていましたが、実際には隅に寄って作られましたね。
大雪で崩れたのり面の芝生もなんとか間に合ったようです。
鯉喉櫓の石垣がすべて見えるのも後わずかですね。しいのき迎賓館のオープンである4月10日に合わせて、おそらくこのいもり堀も水が満々とたたえられると思います。
最後は辰巳櫓から見下ろした鯉喉櫓台です。
河北門はお披露目間近!
久しぶりに金沢城の近くに行ったので様子を見てきました。
あいにくの雨でしたが、河北門はほぼ工事が終わっていました。
二の門横の木製通路も完成です。
二の門の三の丸側の雨溝も完成し、
塀の横通路も完成・・・・!って石垣が何段か埋まってしまったではないですか。
石垣のない土塁部分は・・・なんと芝生に!
公園工事としては仕方がないのかもしれないが、忠実な復元との兼ね合いは難しいですね。
一の門にまわると、柱や戸に鉄板が打ち付けられています。
真新しい木材に鉄板は威容さ(異様さ?)が増しますね。
見慣れた石川門はもうこんなに錆びていますからね。
石川門北側で行われていた工事も終わり、三の丸もすっきりしました。来年は南側の工事が始まります。
「もう一つの高岡城」 近代公園史にみる高岡古城公園
最近春めいてきたと思ってきたら、今日は北陸の冬らしい天候に逆戻り・・・肌寒い一日でした。
そのせいもあってか、高岡城址公園は人もまばらでした。
梅林では桃や白の花をつけた梅木がきれいでした。
高岡市立博物館では、現在「新資料展」が開催中です。今年度購入や寄贈されたものが対象ですが、地図や絵葉書は面白かったですね。高岡市発行の鳥瞰図では利長墓所のまわりの堀が描かれていて、開発前の姿を実感できました。
本日のメインは同博物館で行われた、「もう一つの高岡城」です。昨年の開町400年イベントの最後を飾るものですが、四回のうち、他のイベントと重ならなかったときだけ参加したので2回目となりました。
明治以降の高岡城の辿った公園整備の歴史がテーマでしたが、いまだに廃城後の姿である、堀や土塁が残っている貴重な遺構であると認識できました。
帰りにちょうど水濠の鳥たちの餌やりの時間でした。餌に群がる鳥たちですが、体の大きな鳥がやはり優先なのか、ハクチョウ、コクチョウ、カモの順で夢中で食べていましたね。
と思ったら、すぐ目の前の木の枝に、餌目当ての小鳥が止まった!!
ラッキー!と思いながら、アップで写真撮りました。「週刊野鳥の世界」でいま勉強中ですが、鳥を撮影するには一眼レフが必要ですね。後で調べたら、これ「ヒヨドリ」ですね。
城内には無料の動物園があります。日本ではなかなかお目にかからない鳥もたくさんいるのですが、最後はエミューのアップで!