今日はNTT病院の近くを通ったので、ふと冬で石積みが見やすくなっているかと思い、病院裏に行ってみました。
駐車場を横切り、病院の裏にまわると、そこには金沢城の西内惣構が流れています。
金沢城下に作られた東内・東外・西内・西外の4つの惣構のうち、この西内惣構は最も残りが悪いのですが、浅野川に注ぐ終端近くは石積みの残りも良いですね。
予想通り、石積みを覆っていた草は枯れ、よく見える状態になっていました。
マジマジと眺めていると、隅の部分は算木積みとなっていてなかなか立派ではないですか!
カーブの部分の石積みは藩政期の面影があります。
とこの部分を眺めていると、平面の中に隅のような斜めの積み方が見られます。流路がどこかで変わったのでしょうか?
完全に裏に回ってくると、ここも隅は立派ですね。
さらに進むとここで終わりのようです。なんか工事しているような・・・
ってここは主計町の緑水苑ではないですか!ただ今復元工事中です。ここに繋がるのね、初めて知りました。
月: 2010年1月
加賀八家 本多家の歴史と上屋敷周辺の発掘調査
今日は午後、広坂別館で「加賀八家 本多家の歴史と上屋敷周辺の発掘調査」の講演会を聞いてきました。
90名先着だった申込みは大幅に定員を超え、部屋いっぱいの人でした。市民の関心の高さが窺えますね。
まずは、金沢市埋蔵文化財センターの庄田氏による発掘調査の報告です。
門のあった場所の発掘では、階段が見つかりました。また附近に散乱する石は手前の石垣を崩したものだと推測されているそうです。
二段石垣の下段には刻印のある石も見つかりました。
報告のあとは、本多家15代当主の本多政光氏による「加賀本多家について」というテーマの講演がありました。
発掘調査の行なわれた門跡、石垣や道跡は、上屋敷絵図にもしっかり出ているようです。
今日は幸い良い天候に恵まれましたので、講演の後は現地で遺構を見ながら説明がありました。
今日はとても良い機会でしたが、この講演会の申込みも一日で定員となったらしいですが、若い人はやはりほとんどいませんでした。
金沢城いもり堀
今日は広坂交差点を通過する車が少なかったですね。
いつの間にか鯉喉櫓の上部は固められてしまいました。
堀前の歩道はまだ工事中です。
いもり堀を上から眺めることができる道路向かいの「しいのき迎賓館」も北側のガラス張りが見えるようになりました。オープンは4月です。
この鯉喉櫓がすべて見えるのもあと数ヶ月ですね。
と思ったら、養生中の芝生が先日の大雪で2箇所崩落していました。間に合いますか?
金沢城 玉泉院丸は一休み?
玉泉院丸は発掘調査の行なわれていた穴が2つ半分埋められてしまいました。新幹線が来るまでに暫定整備予定ですが、池を掘った形での整備は難しそうですね。
金沢城 晴天のなかでニラミ櫓を見る
真冬の北陸らしからぬ晴天のなか、正月以来の金沢城に行きました。
大手門から見る風景がついに変わりました。
ニラミ櫓の工事用囲いが今月取れました。
石川門のように二重櫓のあった櫓台には、幕末期火災後の財政不足のあって、塀のみが建てられました。しかし、中央に出しが1つあるのがかろうじて威厳を保っていますね。
横を向けば一の門。石川門や橋爪門と比べても最も大きな一の門です。
枡形のなかはスロープ工事の最中です。
このアングルいい感じですが、松の木やライトアップ用ライトがなければもっといいのですが・・・
通路を通って二の門に回りこもうとすると・・・
おーと!石川門の修復工事の工事用囲いも取れていますね。
漆喰の白がまぶしいですね。
現場見学会で知った金沢大学OBの荀子の碑も新しい壁に映えますね。
塀を支える柱の修復は、来年度石川門南側に移ります。
さて、河北門二の門は南側フェンスが外され、河北門の後ろの五十間長屋のアングルに障害物が少なくなりました。
二の門の雨溝もかなり出来てきました。
こちらから見ると、枡形の塀は石垣や土塁のために低く見えますが、石垣を塀に隠す「隠し塀」のため狭間もなく防御という点ではイマイチですね。
ニラミ櫓の南側には階段がありますが、急であり、手すりも付いていないので常時上れそうにないですね。
内側に立つ塀を支える柱は石川門に比べると短いような?
丑寅櫓からも河北門がすっきり見えるようになりましたよ!
3年目、名古屋城検定はいよいよ上級へ!
本日、3年目となる「名古屋城検定」の案内が届きました。今年はいよいよ上級受験です。
決戦は「5月8日土曜日」
第4回初級 10:30~12:10
第2回中級、第1回上級 14:30~16:20
会場は昨年までの「名古屋国際会議場」から「名古屋市公会堂」に変わりました。
さて上級の概要ですが、
受験資格:中級認定者
出題範囲:指定参考図書なし。公式テキストを含むあらゆる関係図書から出題
出題形式:50問/四肢択一および記述
認定基準:正解率70%以上
出題範囲が無制限となったことは県外の私には少々厳しい(なんと言っても時事ネタに疎い)・・・
出題形式も四択から記述が混ざるということで、上級は容易ならざる気運です!!!
今年は公式テキストは新しくならないようなので、昨年の「知れば知るほど好きになる名古屋城」が引き続き販売されているそうです。
販売場所は以下のとおり
・「三省堂」名古屋高島屋店、テルミナ店
・「星野書店」近鉄パッセ店、サカエチカ店
・「丸善」栄店、セントラルパーク店
・「トキワ園書店」栄森の地下街店
・「磨里書房」
・「正文館書店」名古屋市役所店
・「鎌倉文庫」今池ガスビル店
・「らくだ書店」本店
・「三洋堂書店」本店・新開橋店
・「ちくさ正文館書店」
・「泰文堂書店」
・「名古屋城内ショップ」
・「徳川美術館ミュージアムショップ」
申込みは20日から4月20日まで。さあ!いざ上級へ!!!
昨年までの奮闘記はこちら
金沢城公園石垣回廊 3月前面完成
金沢城公園の「石垣回廊」が3月に完成する。県は、宮守堀の水堀化と鯉喉櫓台の復元整備が完了するのに合わせ、百間堀から石川門下、大手門を経由して県丸の内駐車場に至る約1.5キロの新コースを整備する。これにより、城内外の石垣をめぐる計4キロの回廊がすべて仕上がることとなり、「石垣の博物館」と称される同公園の回遊性がさらに高まることになりそうだ。
新たに完成する外周ルートの「大手堀・百間堀コース」は、藩祖前田利家の入城後まもなく築造された百間堀の「文禄石垣」や、畳3~5枚相当の巨大な鏡石が威容を誇る大手門下の石垣などが見どころ。石川門下や鯉喉櫓台前などコース内の5ヶ所に、石垣の築造年代や構造などを記した説明板を設ける。
石垣回廊は2002年3月に城内ルート(1コース)が完成して以降、これまでに城内外をつなぐ連絡ルートに薪の丸、三十間長屋、玉泉院丸の3コース、外周ルートに、いもり堀、鼠多門の2コースが整備された。今回、3本目の外周ルートとなる大手堀・百間堀コースが加わることで、かつての外堀に沿って城外をぐるりと一周できる計2.2キロの散策路がつながることになる。(北国新聞2010年1月12日付記事より)
金沢のしめ飾り
今年3年目となり、恒例となりました金沢城橋爪門(一の門)のしめ飾りです。
藩政期の絵本から忠実に再現されたものですが、以前これを製作できる職人が一人しかいないというのをニュースでやっていました。今はどうなっているのでしょうか?
一方こちらは長町の前田土佐守家資料館です。
橋爪門よりは少し短いですが、基本的に形は変わりないですね。
正月ということで、ミニコーナーとして土佐守家に伝来する天神堂や天神画像などが展示されていました。
初春 金沢城へ
初春の金沢城は雪に覆われています。
現在修復が進む石川門では、二の門の東面の工事用の囲いがようやく外され、
真新しい海鼠壁が美しいです。
石川門の二の門をくぐり、三の丸に入ると、そこには工事用囲いの外れた河北門の二の門が見えます。
年末年始は以前の工事見学用通路が再び開放され、少し高い位置から河北門を眺めることができます。
二の門の向こうに見える木造物は、正式な見学用通路です。車椅子も通れる頑丈な作りです。景色としては違和感ありますが・・・
斜めからのアングル。海鼠塀が見えないすっきりした景観です。
二の門と一の門をつなぐ土塀も囲いが外されています。土塀の中に石垣が隠されている隠し石垣が特徴です。
三御門のひとつ、橋爪門にかかる橋からみる河北門です。
金沢城橋爪門復元へ 県が新年度から2014年度までに
藩政期の文献に名が残る金沢城の「三御門」が再びそろい踏みする。石川県は新年度、橋爪門の復元に向けた埋蔵文化財調査に着手する。金沢城公園では市中心部をつなぐ新たな玄関口として玉泉院丸跡の暫定整備も計画されており、現存する石川門、4月中旬に復元が完了する河北門と合わせ、2014年度の北陸新幹線金沢開業を出迎える。
橋爪門は、藩主が執務し、生活した二の丸御殿の入り口に位置する正門で、1881(明治14)年の火災で焼失した。一の門、二の門、土塀からなる枡形門で、このうち一の門は菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓とともに01年7月に復元された。(北國新聞2010年1月1日付記事より)