富山市は5日、同市の大手モールで、江戸期の富山城正門である「大手門」の石垣の一部を確認したと発表した。遺構として確認されたのは初めて。
大手門の石垣の一部は、大手モールと総曲輪通りの交差点の北側約10メートル地点で確認された。路面電車環状線化の工事に伴い市が大手モールを掘削したところ、昨年9月から今年7月にかけ、地下約90センチに石垣の一部が計4ヵ所で見つかった。
このうち、大手モールの西側からは、幅約3.2メートル、高さ2メートルにわたり4段分の石が検出。石は水平にそろえる「布積み」という積み方で、富山藩初期の1660年ごろに積まれたものとみられる。(北國新聞2009年10月6日付記事より)