白山市鳥越の一向一揆歴史館の背後の山が二曲城跡です。
現在一向一揆歴史館では、平成16年より史跡整備のために進められてきた二曲城跡発掘調査の成果を展示する企画展が年内開催されています。
二曲城は鳥越城の支城のひとつですが、鳥越城ほど有名ではありません。しかしながら、鳥越城とセットで国史跡に登録されています。(どれほどの人がこの事実を知っているのか?)
小さな山城なのでサッと見ても小1時間はかかりません。
まずは入ってすぐに虎口にあたる土塁に突き当たります。
その土塁の背後にはため池が残っています。
さらにそのまま谷あいを進むと、土嚢の積まれた土塁に突き当たりますが、この場所で石積みが見つかっています。また、手前には空堀が見つかっています。
本丸には小さな祠が建てられています。眼前には鳥越城が望めます。
本丸からは鳥越城方面や白山方面が望め、手取川の悠々と流れています。空が晴れていれば白山も見えます。
里に近いのでクマは出ないようですが、蛇には遭遇しますよ。気を付けて下さい!
二曲城は古文献に多く記載が残っていますが、その一部は鳥越城だと考えられています。近くの殿様屋敷は二曲城の根小屋と推測され、平時の館と戦時の山城という対で機能していたと考えられます。
日: 2009年10月5日
殿様屋敷 石川県の城館
白山市鳥越の一向一揆歴史館の裏に殿様屋敷跡と呼ばれる場所があります。
道路から2メートルほど高くなっている高台は、現在大部分が畑となっています。
隣接する八幡神社の境内は
さらに高くなっていますが、平坦地はかなりの広さです。
上段と下段の一部は墓地や参道として一部破壊されていますが、屋敷範囲は見てとれます。
当地は在地土豪の二曲左京進、または鈴木出羽守の子である鈴木左京進の屋敷跡と推測されています。