高岡城 石垣の巻 富山県の城館

少し間が空きましたが、高岡城の3回目、石垣の魅力について紹介しましょう。
高岡城
二の丸から本丸に渡る土橋の両側に築城期の石垣が残っています。
高岡城
これだけの高さの石垣は高岡城ではここでしか見ることができません。
高岡城
西側は堀のほうに下りて、すぐ傍で石垣を観察することができます。
高岡城
よく見ると、刻印の残る石がたくさんあることに気が付きます。すぐに10以上は見つけることができますよ。
高岡城
東側は水堀となっていて、下りて観察することはできませんが、明の丸方面から見ることができます。
高岡城
他の郭や土橋では、水堀の水面に一段ほどの石積みが見えます。これは築城期のものか、城址公園整備のものか、詳細な現況調査が待たれます。
ここでひとつ城下にある遺構を紹介します。
大手町神明社
大手口から徒歩5分のところに、大手町神明社があります。
大手町神明社
この拝殿は、加賀藩2代藩主で高岡城を築城した前田利長の御廟の鎮守堂の遺構です。鎮守堂は明治に入って、この拝殿と本殿が五福町神明社に移築されました。後方の幣殿は後世のものです。
大手町神明社
拝殿だけではなく、後方の幣殿の金具にも前田家の剣梅鉢紋を見ることができます。