企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館

企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
現在、金沢大学資料館(図書館内)では企画展「金沢城の今昔」を開催中です。入館無料ですが、平日のみ(10:00~16:00)の開館ですので、年末年始休みの最終日に行ってきました。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
比較的穏やかだった三が日を過ぎ、今日は大雪の一日でした。今日から授業が始まった学生たちも寒そうです。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
展示室に入ります。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
前回の特別展は一室すべてを展示替えしていたので見ることができなかった通常展を壁側に戻し、中央部を企画展に使用していました。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
井上鋭夫氏を中心にした金沢城学術調査委員会が行った発掘調査で見つかった遺物などは、現在の金沢大学がその多くを収蔵しています。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
数年ぶりに本丸で見つけた阿弥陀仏を彫った石造遺物が展示され、
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
発掘日誌なども展示されていました。
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
「金沢城と前田氏領内の諸城」(名著出版)などを著した喜内敏氏。
本企画展は、喜内氏の遺品が石川県立歴史博物館に寄贈されたことが契機だったようです。
(そのうち、歴史博物館でも金沢城展やるのかな?)
企画展「金沢城の今昔」 金沢大学資料館
その遺品のほんの一部が展示されていました。
企画展を見た後、初めて通常展のほうも見ました。金沢大学には発掘調査の遺物や、学校で使用されていた品のほかにも、江戸時代の加賀藩のものも収蔵しています。
その中から二点、
金沢大学資料館 通常展
幕末の加賀藩の文学校、「明倫堂」の扁額です。新井白蛾の筆によるものです。
ここでは儒学を中心に算学、和学、天文学、礼法、易学、医学などを教えていました。
金沢大学資料館 通常展
そして加賀藩の武学校、「経武館」の扁額です。加賀八家のひとつ土佐守家の直方の筆によるものです。
弓、槍、剣、馬術、居合、組打、長刀などを教えていました。

秋季特別展「福井城と城下町のすがた」

秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
福井市立郷土歴史博物館に行ってきました。
秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
現在開催されている秋季特別展は「福井城と城下町のすがた」というテーマで、福井城の絵図や遺物、城下町の絵画などが展示されています。
福井市や富山市には市立の歴史博物館があって、城を中心とする城下町の展示を年に1度はしているのでうらやましい限りです。金沢市には博物館は数多くあるけれど、歴史中心の博物館がなく、金沢城や城下町に関する史料はまとまっていない・・・・それは玉川の近世史料館になるのかな?
秋季特別展「福井城と城下町のすがた」
今日来たのは講演会があったからです。吉田純一福井工業大学教授による「福井城とその城下」、遺構や遺物の話、国京克己若越建築文化研究所代表による「瑞源寺と福井城」、福井城本丸御殿の遺構である瑞源寺の話。福井城には知られている以上に実は遺構や遺物が残っていることを知りました。
講演会を聞いた後に展示を見ると、ポイントが絞れてよくわかりましたよ。

名古屋開府400年記念 「大名古屋城展」

開府400年イベントで盛り上がる名古屋市へ行ってきました。早朝に出てまる一日楽しんできましたが、展示規模が予想以上であったため、かなりの強行軍となってしまいました。余裕があれば泊まりで行くスケジュールが良かったですね。
特別展「桃山 変革のとき」 名古屋市博物館
最初に名古屋市博物館に行きました。
特別展「桃山 変革のとき」 名古屋市博物館
今日から特別展「桃山 変革のとき」が始まりました。展示室が3部屋分3部に分かれていて、非常に多くの展示物が展示されていました。そのうえ入替まであるんですよ。
特別展「桃山 変革のとき」 名古屋市博物館
最後は早足となってしまいましたが、2時間以上かかりました。ゆっくり見ていたら一日いることができそうです。
特別展「武家と玄関 虎の美術」 名古屋城天守閣
次に名古屋城に向かいました。
特別展「武家と玄関 虎の美術」 名古屋城天守閣
天守閣展示室では今日から特別展「武家と玄関 虎の美術」が始まりました。威嚇するような虎や猫のような虎、ニヤけた虎など、御殿の襖絵にかかせない虎の絵がずらりと展示されていました。
名古屋城
本丸のまわりの内堀には鹿が飼われていますが、今日は見ることができませんでした。
守衛さんによれば、今年の夏は暑すぎて小鹿と産後の肥立ちが悪かった母鹿が亡くなったようです。やはり今年の夏は暑かった・・・・
メーグル
最後に徳川美術館へ向かいます。いつもは地下鉄で移動して歩くのですが、今日はバスに乗っていきました。名古屋城からは一ストップなので非常に楽でした。
特別展「大名古屋城展」 徳川美術館・蓬左文庫
徳川美術館では徳川美術館・蓬左文庫開館75周年記念特別展として「大名古屋城展」が明日まで開催されています。
特別展「大名古屋城展」 徳川美術館・蓬左文庫
こちらもたくさんの名古屋城関連品が展示されていました。ここ最近何度か市博物館や名古屋城で展示を見ましたが、まだまだ見たことのないものがたくさんありました。もっとゆっくり見たいところでしたが時間切れでした。
徳川園
ギリギリで徳川園に入りました。この時期は花も少なく、また滝の水もほぼなかったので寂しいものでした。次回は紅葉の時期に行きたいな。

特別展「秀吉 越中出陣」と「城と都市」

知人とともに特別展の行われている富山城址公園にやってきました。
特別展「秀吉 越中出陣」
今回は2館ともに興味ある中世をテーマに特別展を行っています。
特別展「秀吉 越中出陣」
到着したときは青空も見える天候でしたが、このあとだんだんと曇りがちとなりました。
特別展「秀吉 越中出陣」
常設展スペースも使用したリニューアルオープン5周年記念特別展「秀吉 越中出陣 - 「佐々攻め」と富山城」
富山城への在城は加賀藩、富山藩と前田家による統治期間がもっとも長いのですが、その直前の3年間ほどの佐々成政による統治期間がクローズアップされることが多くあります。そのため、城址公園内に佐々成政記念館を建てる計画が練られたこともありました。
この傾向は天下に影響する事件が富山城を舞台に起きたことが少ないことによるとも思いますが、展示内容はリニューアル記念としては良いテーマではないでしょうか。
特別展「城と都市」
昼食を挟んで、お隣の佐藤記念美術館を見学しました。今公開中の特別展は「美濃と越中を結ぶ考古展Ⅱ 城と都市」です。昨年はⅠとして縄文から古墳時代までの遺物の特別展が開催されていましたが、美濃と越中は飛騨を挟んで古代より交流があったことが知られているので、富山市と岐阜市が共同で特別展を開催しています。
同展も夏休み期間は岐阜市歴史博物館で開催していました。土岐市守護所、岐阜城、加納城、富山城、安田城、小出城、願海寺城など美濃と越中の遺物が多数展示されています。大きな千歳御殿屏風は必見です。

「もう一つの高岡城」 近代公園史にみる高岡古城公園

最近春めいてきたと思ってきたら、今日は北陸の冬らしい天候に逆戻り・・・肌寒い一日でした。
高岡城址公園
そのせいもあってか、高岡城址公園は人もまばらでした。
高岡城址公園
梅林では桃や白の花をつけた梅木がきれいでした。
高岡城址公園
高岡市立博物館
高岡市立博物館では、現在「新資料展」が開催中です。今年度購入や寄贈されたものが対象ですが、地図や絵葉書は面白かったですね。高岡市発行の鳥瞰図では利長墓所のまわりの堀が描かれていて、開発前の姿を実感できました。
高岡市立博物館
本日のメインは同博物館で行われた、「もう一つの高岡城」です。昨年の開町400年イベントの最後を飾るものですが、四回のうち、他のイベントと重ならなかったときだけ参加したので2回目となりました。
高岡市立博物館
明治以降の高岡城の辿った公園整備の歴史がテーマでしたが、いまだに廃城後の姿である、堀や土塁が残っている貴重な遺構であると認識できました。
高岡城址公園
帰りにちょうど水濠の鳥たちの餌やりの時間でした。餌に群がる鳥たちですが、体の大きな鳥がやはり優先なのか、ハクチョウ、コクチョウ、カモの順で夢中で食べていましたね。
と思ったら、すぐ目の前の木の枝に、餌目当ての小鳥が止まった!!
高岡城址公園
ラッキー!と思いながら、アップで写真撮りました。「週刊野鳥の世界」でいま勉強中ですが、鳥を撮影するには一眼レフが必要ですね。後で調べたら、これ「ヒヨドリ」ですね。
城内には無料の動物園があります。日本ではなかなかお目にかからない鳥もたくさんいるのですが、最後はエミューのアップで!
高岡城址公園

安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」

今日は天気の良い一日でした。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
明日は金沢検定ながら勉強もそっちのけでやってきたのは、安土城考古博物館です。
9月に第3回講座に参加した「安土城四百三十年連続講座」の第四回講座が行われました。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
今回のテーマは「失われた安土城と残された安土城 - 建造物から見た安土城」ということで、安土城に関連して残った建造物についてですが、知ってのとおり安土城天主は本能寺の変の後焼失しており、城内のほとんどの建造物も同時に失っています。そのあたりは礎石の配置から想像するしかないですね。
何が残っているかというと、安土山にあった総見寺の遺構です。現在も残るのは「三重塔」「仁王門」、そして超光寺に移築された「表門」(総見寺の裏門といわれる)の3つです。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
現地見学は「旧総見寺跡」です。有料になってから初めて入りました。有料になるときの整備で崩れやすいところは石の合間などコンクリートで固めてしまったようで、以前来た印象とは随分変わり、廃城の趣きがなくなりました。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
そうそう今回の参加者は前回よりも少なかったです。自分も前回初参加でしたが、6回の中で唯一の展示解説の前回は人気も高かったようです。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
城跡に来て寺の説明でしたが、三重塔はバランスも良いですね。
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
今日も彦根のしょうぶ屋さんからキーホルダーをいただきました。2個目ゲットです!
安土城四百三十年 連続講座第四回「失われた安土城と残された安土城」
それと、いつの間にか安土城前の駐車場が有料になっていました。車で行くと駐車場500円に入山料500円で1000円!とても城跡とは思えない料金ですね。

新城市設楽原歴史資料館と信玄塚

長篠城址史跡保存館で2館共通券を購入しましたので、新城市設楽原歴史資料館にやってきました。
新城市設楽原歴史資料館
当館では「京都奥平家菩提寺久昌院の長篠合戦障壁画」展をやっていました。
新城市設楽原歴史資料館
初めて見る障壁画でしたが、とても興味深いものでした。300円で図録も販売されていました。
信玄塚
歴史資料館の敷地内に信玄塚がありますが、観光案内にも書かれている塚はどこに・・・?
信玄塚
わからなかったので、歴史資料館の受付で教えてもらいました。
信玄塚
こちらが大塚と呼ばれる塚。
信玄塚
そしてこちらは小塚と呼ばれる塚。
2つの塚を合わせて信玄塚と呼ばれているそうです。織田・徳川連合軍と武田軍の間の設楽原合戦では1万6千人の戦死者があったと言われ、地元の方がねんごろに葬った2つの塚に当時亡くなっていた信玄の名が冠されたそうです。

続・福井藩と江戸 福井市立郷土歴史博物館

午後から福井市立郷土歴史博物館にやってきました。
福井市立郷土歴史博物館
当館では現在特別展「葵と菊」を開催中です。越前の刀工というテーマで、刀剣が多数展示されています。展示室には学芸員ではなく、警備員が配置されている物々しさもありますが、私は刀よりは鍔や金工具のほうに目が行ってしまいます。
秋季特別展「葵と菊」
今日の目的は先の展示ではなく、こちらの企画展「続・福井藩と江戸」です。昨年に続く企画ですが、今回は福井藩の江戸屋敷に関する絵図が展示されているということで実物をぜひ見たかったのです。幕末中心でしたが、福井藩の江戸屋敷は「松平えちぜん殿」という名称で絵図に描かれていました。
そのあとはやはり「加州殿」が気になります。加賀藩の江戸上・中・下屋敷の位置関係を始めて絵図で確認できました。1本の街道沿いに下・中・上屋敷が配置されているのですね。江戸城を取り囲むように配置された尾張藩や紀伊藩、水戸藩など親藩と比べると大きな違いです。
秋季企画展「続・福井藩と江戸」
展示のあとは秋深まる養浩館庭園を見てきました。今日は行楽客や博物館の講座参加者で賑わっていましたね。
養浩館庭園
まだまだ紅葉の初めという感じでしたが、所々に赤く染まった紅葉がよいコントラストでした。
養浩館庭園
養浩館庭園

高岡の名宝展 ~ 前田の時代と城 ~ 近世越中産物の世界

秋のイベントが最も集中する10月第三週日曜日、今朝は大雨の中隣県富山に出かけました。
「高岡の名宝展」 高岡市美術館
第一の目的地は高岡市美術館。前売券を購入していた特別展「高岡の名宝展」を見学です。現地に少し早く着いてしまって、まだ準備中でした。
高岡開町400年記念の一環として開催中の同展ですが、開祖前田利長、中興の祖前田利常に関する宝物、同市の瑞龍寺と勝興寺の宝物が一堂に会する貴重な展覧会です。今日は一番乗りで展示を見ました。
「高岡の名宝展」 高岡市美術館
数年前の石川県立歴史博物館で開催された「瑞龍寺展」には行かず、今年春の「勝興寺展」にも行けなかった私でも、この展覧会でほとんどの重要な宝物は見れたと思います。図録ではなかなか感じられない本物の輝きを十分に堪能してきました。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
続けて訪れたのは富山県埋蔵文化財センターです。同館では現在、特別展「前田の時代と城」を開催中です。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
越中の城を中心に、富山城の絵図、高岡城、増山城、森寺城の模型、そして、安土城、小丸城、金沢城、富山城、増山城、放生津城、弓庄城、松倉城、春日山城、末森城、白鳥城の発掘遺物が展示されています。非常に充実した展示ですが、なんと無料で見る事ができますよ。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
展示室の入口は富山城の石垣の写真が出迎えてくれます。虎口風になっており、城跡へ入るような雰囲気を感じることができます。ちなみに中は撮影禁止です。
「近世越中産物の世界」 富山県公文書館
時間がありましたので隣の富山県公文書館に入りました。こちらも展示は無料です。
「近世越中産物の世界」 富山県公文書館
同館では企画展「近世越中産物の世界」というテーマで、加賀藩・富山藩領で名物として奨励された特産品を紹介していました。
日本全国に知られた「加賀笠(菅笠)」が旧福岡町近郊(現高岡市)で栽培されていた原料を使っていたという事実を始めて知りました。思いのほか興味深い展示で新しい知見を得ることができました。
さて、今日第二の目的は、富山県立図書館で開催される記念講演会でした。
記念講演「城が語る天下統一」
開演30分より前に受付に行ったらまだ準備中でした。
記念講演「城が語る天下統一」
特別展「前田の時代と城」を記念した講演会で、「城が語る天下統一」というテーマで奈良大学の千田教授が講師でした。100名余りの参加者の前で軽快な話を楽しみました。
織豊系城郭研究では第一人者である千田氏ですが、静岡大学の小和田教授といい、この分野の第一人者は話上手で大学教授らしからぬ?方々ですね。
今日の話のなかでは千田氏の安土城定説の反論がとても興味深い話でした。
・大手道の道筋のこと
・本丸御殿の建物のこと
・本丸天守台と天守の構造のこと
これまた知見の広がる話でした。そういえば、千田氏も今回の特別展の展示内容については大絶賛でしたよ。

連続講座「安土城四百三十年」 第三回 安土城をつくった男達

今日は講演会に参加するために安土城考古博物館に来ました。
連続講座「安土城四百三十年」 第三回 安土城をつくった男達
先週のシルバーウィーク中は映画「火天の城」の影響もあってか、開館当時を彷彿させるような込み具合だったようです。
連続講座「安土城四百三十年」 第三回 安土城をつくった男達
講演会は連続講座「安土城四百三十年」の第三回目です。前回までは日程が合わなかったので初参加となります。テーマは「安土城をつくった男達」で、今話題の岡部又右衛門や、狩野永徳、後藤平四郎、京のたい阿弥など安土城築城に関わった人々を紹介されました。
今回も100名を越える参加者がいて大盛況でした。
安土城考古博物館 秋季特別展「戦国の城 - 安土城への道」
1時間の講演のあと、現在開催中の秋季特別展「戦国の城 - 安土城への道」のギャラリートークがありました。今回の特別展では門外不出の城絵図の展示もあり、とても楽しめました。
連続講座「安土城四百三十年」 第三回 安土城をつくった男達
連続講座に参加すると、資料と修了証の他に、彦根の「しょうぶ屋」さんのご好意でキーホルダーがもらえました。毎回違う絵になるのかな?次回以降もできるだけ参加したいですね。
安土城考古博物館 秋季特別展「戦国の城 - 安土城への道」
展示会は前後期の入替制で、すべての展示を見ることはできません。連続講座第四回に参加すれば後期を見ることができます。実物を堪能した後は図録で楽しみます。

富山城石垣ツアー

晴天の今日、遅い夏休みを取りました。目的地はここ富山城址です。
富山市郷土博物館
目的のイベントの前に、富山市郷土博物館で開催中の企画展「梅鉢紋をさがそう」を見てきました。
富山藩主に関連する品々から、富山藩の家紋である「丁子梅鉢紋」を探すという企画です。
企画展「梅鉢紋をさがそう」
ゲーム感覚でとても面白かったです。
同じ前田家といえども、本家加賀藩は「剣梅鉢紋」、大聖寺藩は「瓜実梅鉢紋」、七日市藩は「星梅鉢紋」だそうです。ちなみに、富山藩の丁子とは植物の名前です。
富山城石垣ツアー
さて、本日の目的は「石垣ツアー」に参加することです。今年初めて開催されているこのイベントは6月から始まり、今回が4回目です。基本水曜日に開催されるイベントはサラリーマンには参加できるはずもなく、11月の祝日が唯一の機会なのですが、これがために休みを合わせました。
富山城石垣ツアー
集合場所である郷土博物館前には思っていたより大勢の人が集まっています。
富山城石垣ツアー
毎回参加しても新しい発見を!ということで、今回は城内コース(基本コース)のほかに、船橋コースが準備されていました。3分の2は常連さんみたいで船橋コースに行きましたが、自分は城内コースです。
富山城石垣ツアー
最初は、郷土博物館の隣りにある屋外展示場にある石垣石から解説が始まりました。
富山城石垣ツアー
次に、郷土博物館の土台となっている本丸石垣に残る鉄御門の貫端部加工石(部屋でいうと敷居にあたる門柱を支えるための横に敷かれる木材)。石垣の崩落による積み直しにより、本来あるべき場所とは違う場所にありますが、言われないと気付きませんね。
富山城石垣ツアー
次に本丸石垣、郷土博物館の模擬天守のちょうど下の隅石として使用されている石。陰陽道の五芒星が石いっぱいに描かれています。富山城には裏鬼門となる南東方角に2箇所残っているそうです。
富山城石垣ツアー
最後に、佐藤記念美術館の建つ本丸石垣です。北向きで日陰になるところなので、苔生して非常にわかりづらいですが、明治期に積み直している部分の石が、色や積み方が違っているのがよくわかる場所だそうです。1時間という短い時間でしたが、参加できてよかったです。今後も続けてもらえれば、富山城址の復元に一役買う存在になりそうな予感がします。

特別展「木舟城と城下」

旧福岡町内の福岡公園内にある高岡市福岡歴史民俗資料館に行ってきました。
特別展「木舟城と城下」
旧福岡町役場の建物を資料館として再利用しており、市指定文化財となっています。
特別展「木舟城と城下」
現在は高岡開町400年記念事業の一環として、特別展「木舟城と城下」が開催中です。
特別展「木舟城と城下」
チラシは昭和10年の木舟城と、杉野家文書の木舟古城図です。
特別展「木舟城と城下」
二階展示室には木舟城跡や城下町遺跡で出土した遺物や発掘調査パネル、前田利家と佐々成政の対立に関連する古文書や末森合戦の絵図などが見ごたえたっぷりに展示されていました。
特別展「木舟城と城下」
中でも注目は加賀藩十村(他地域の庄屋)であった杉野家文書のなかに発見された「木舟古城図」です。
特別展「木舟城と城下」
この絵図は木舟城の紹介で何度も見ましたが、実物を見るのは初めてです。
十村は領内を管理するために様々なことを書き留める義務があり、古城であった木舟城もその対象になっていたようです。聞いてはいましたが、実物は小さいですね。現在のメモ帳に近いものではないでしょうか?
近くの方はこの機会に、地元の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。10月11日まで開催中で、わずか一月半という短い期間なのが残念です。1時間ほどの滞在時間でしたが、地元の方が数人見に来ていました。これも昨日の講演会の宣伝効果なのか?

特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」

高岡城内にある高岡市立博物館では、現在、特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」が開催中です。
特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」
特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」
藩政期高岡城の絵図のほか、高岡古城公園整備に関する設計書など多くの資料を無料で楽しめます。以前の高岡城展の図録掲載物はほぼ出品されているようですので、前回見逃した方は今回必見ですね。
絵図を見ていて今回ひとつ発見したのは、藩政期(現在も)高岡城での大手口と搦手口は、古城公園の設計図では逆に記載されていました。なぜでしょうね?
特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」
今日は14時から3階講堂で、高岡徹氏により「前田氏の越中進出から高岡築城まで」というテーマで講演があり、80名という定員のところ、大幅にオーバーして廊下まではみ出していました。
特別展「地図にみる高岡古城公園の400年」
高岡氏も話に大いに熱が入り、1時間半の予定が1時間も延長されました。阿尾城菊池氏から木舟城、蓮沼城、今石動城、守山城まで、高岡城築城に至るまでの西富山地区の城館の変遷がよくわかりました。

岐阜公園の発掘調査から 岐阜市歴史博物館

岐阜公園
岐阜城の麓、岐阜公園の入口近くに岐阜市歴史博物館があります。
岐阜公園の発掘調査から 岐阜市歴史博物館
現在2階展示室内では「岐阜公園の発掘調査から」(7月17日~9月13日)が開催中です。
岐阜公園の発掘調査から 岐阜市歴史博物館
居館跡の現地公開が今日の目的ですが、この展示があったことがもう一つの動機です。現在、居館跡では第4次調査が進んでいますが、展示では第3次調査までの遺物が展示されていました。
岐阜公園の発掘調査から 岐阜市歴史博物館
博物館を出てくると、曇り空がパッとなくなって、念願の晴天です。上空には雲ひとつありません。
岐阜城
9年ぶりの岐阜城で、前回はロープウェーで上りましたが、今回は登山道を登ります。暑くなってきましたが頑張ります。