前日に新聞報道で急に現場説明会のお知らせがあったので、予定を変更して金沢城にやってきました。
今日もたくさんの人たちですが、皆さん顔見知りばかりのようですね。
3班に分かれて説明を聞きます。今年度の調査は絵図にある泉水へ流れ込む滝の調査でした。
元々の泉水の位置が比較的深かったことも幸いして、陸軍による埋め戻しの後に鉄筋の県体育館が建てられたことによる遺構の大規模破壊は免れたようです。
穴の中に見える何本もの石柱が県体育館の基礎です。いかにも無造作に折られているんですね。
滝の推定場所からは二段の石敷きがでてきました。残念ながら最下段の3段目は敷地ギリギリに建てられた県体育館によって取り去られているようでした。
麓の泉水脇にあたる巨石は、池に沿って気持ち曲線のように並んでいます。
滝の最上箇所では、通路を支えるために陸軍が積んだ近代石積みが見つかりましたが、かなり広く積んでいます。この奥も調査するんでしょうか?
当日参加できなかった皆さんに、説明会の一部を公開します。
カテゴリー: 金沢城玉泉院丸庭園整備
金沢城 玉泉院丸の発掘調査
平日の昼下がりということで、発掘調査の様子を見学することができました。
今は玉泉院丸の一番奥、色紙短冊石垣の前を掘っています。
日光を遮るためテントやパラソルの中で発掘しています。
何か出ているか見ていると、奥行きの長い石が出ています。傍に石列が見えますね。
滝の跡を探しているのですが、
パラソルでよく見えませんが、石が少し出ているようです。
金沢城 玉泉院丸に立つ物は
発掘調査中の金沢城の玉泉院丸跡です。
そこには手前のような構造物が3基・・・
これは何に使うものでしょうか?最初は穴を掘るものかと思いましたが、滑車が付いていますし、何かを運ぶものでしょうか。
土曜日は発掘作業もお休みなので、いつもブルーシートがかかっていてどこまで進んでいるのかわかりませんね。
金沢城 玉泉院丸発掘調査
発掘で掘り出した土を入れた土嚢が多くなりましたね。
玉泉院丸はさらに深く掘って調査が進められているようです。こちらもブルーシートで見えないけど。
金沢城 玉泉院丸発掘調査 続報
発掘調査の続く玉泉院丸ですが、今も奥の斜面近くで作業が続いています。
斜面の奥は色紙短冊石垣になっています。
ちょうどその真下に当たる斜面をかなり深く掘り下げているようです。
金沢城玉泉院丸 発掘作業は進む
先日お伝えしました金沢城の玉泉院丸の発掘作業が進んでいるようです。
今年度は北側の斜面部分とその下部を中心に進められています。
今日は作業が休みでしたので、どういう状態なのか知る術がありませんでしたが・・・
斜面部には排水溝と思しき石列が並んでいました。いつの時代のものでしょうね。
金沢城 玉泉院丸発掘2010始まる
今年度の玉泉院丸跡の発掘調査がゴールデンウィーク明けから始まりました。
今年は昨年の第四地点。玉泉院石垣コースからみると手前の部分です。
この地点は玉泉院丸の色紙短冊石垣のちょうど真下にあたる部分ですが、
玉泉院丸の大池の一番奥まった部分でもあります。
藩政期の絵図にはこの場所に石組と導水路を描いたものがあり、古文献に11代藩主治脩の改修した滝の遺構が見つからないかどうかに期待がかかっています。
金沢城 玉泉院丸は一休み?
玉泉院丸は発掘調査の行なわれていた穴が2つ半分埋められてしまいました。新幹線が来るまでに暫定整備予定ですが、池を掘った形での整備は難しそうですね。
玉泉院丸は秋真っ盛り!
今日の地元新聞には玉泉院丸の記事が載っていました。
別件で来たものの、折角来たからには寄っていかないわけにはいかない!
発掘現場はブルーシートがかけられたままです。
石垣と色付いた紅葉の組み合わせが最高に秋!って感じでしょ
金沢城 玉泉院丸現地説明会
県体育館が撤去されて発掘調査が進められていた玉泉院丸跡ですが、今週から見学コースが設置されました。といっても発掘現場は遠くから眺めるだけですが・・・
まだ30分前でしたが、早くも人が集まってきていました。朝から雨が降っていたので、設置されたテント内には見つかった遺物が展示されていましたが、城内として厳重管理されていた池だったのであまり数は多くないようです。
金沢調査研究所の木越副所長の挨拶で始まった頃には150名近い人が集まっていました。研究所による発掘調査の始まった90年代末に比べれば市民の関心も非常に高まっていますね。
続けて富田氏による調査の概要説明です。
さて、2班に分かれて最初に紅葉橋奥の発掘調査地点に行きました。上から見ると非常に深い場所です。
下に降りて説明を聞きます。
この辺りは宝暦の大火の後に石垣のほとんどが積み直されていて、その時代の土層があります。
石垣も表面の削り方が全く違うので、積み直し部分がよくわかりますね。
次に中島にかかる地点に入りました。杭は打たれているものの不安定でなかなか足場が恐い場所でした。上から眺めるとその底までの高さに驚きます。中島の高さの現在の地表面からすると随分低い位置にあります。
中島の対岸は裏込石と州浜が見つかりましたが、石垣の石自体は抜き取られていました。しかし、最下段の石垣の下の胴木として使われた木材がそのまま残っており、保存状態も思ったよりいいようです。
中島の上の土層からは明治期に軍隊が畑地として使用したときの畝も見つかっており、近代遺産としても貴重な場所のようです。
最後に出島にかかる地点に行きました。
ここは出島の対岸から一段のみながら石垣も見つかり、ちょうど石垣が切れる北端部を検出していました。州浜もきれいに残っていますね。
前日の新聞報道にもあった出島の先端で見つかった「景石」です。玉泉院丸庭園は回遊式庭園なので、歩いているときの景観ポイントとしてこの石も利用されたことでしょう。
この石には穿孔貝の痕が残り、海岸からここまで運ばれた証拠ということで、県内では富来辺りで取れるそうです。
予想以上の成果が出ている玉泉院丸ですが、新幹線には間に合わないけどぜひとも庭園を復元してほしいですね。
金沢城玉泉院丸 台風に備えて
玉泉院丸の発掘現場は先日の台風に備えて、いつもよりブルーシートの重しの数が多い。
今年度は現場説明会はないのかな?いつも変わり映えしない風景です。
金沢城 玉泉院丸に案内板が!
久しぶりに玉泉院丸の様子を見てきました。
到着してみると、ん!
新しく案内板が立てられていました。発掘調査中と書いてあるので、整備が始まったら替わるようですね。
相変わらずシートがかかっていて状況が全くわかりません。
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