前田土佐守家資料館 開館10周年記念講演会

前田土佐守家資料館が開館10周年を迎え、初代当主の母である芳春院(前田まつ)の書状が46点
特別展示されています。
通常は午前、午後の2回に分けて展示解説が行われるのだが、今回は1回のみの特別講演会でした。
富山高等専門学校の瀬戸薫氏による「芳春院まつの消息」というテーマで、長町会館で開催されました。
開館10周年記念講演会
折り紙形式の消息の折り方から始まって、まつに関わるエピソードや一般敵に伝えられる話のウラ話など、消息の研究から得られた情報をもとに楽しく話が進みました。
講演会の後は、資料館で展示の中からいくつかを解説しました。ここでもウラ話がチラホラと。とてもディープな内容でしたよ。
ひとつショックだったのは、魚津市に伝わる有名な利長肖像画は、実は下関の赤間神宮に伝わる平資盛(平清盛の孫)の肖像画と同じだということ。後世に中納言であった利長を描いたにしては着ている服の色の身分が低いそうです。もっと黒っぽい色でないとおかしいそうです。