今日は朝からいろいろと市内めぐりをしました。
続けて自然史資料館の「大桑層にねむっていたせきつい動物たち」を見学しました。浅野川以北の大桑層(地名としては「おおくわ」と呼ぶが、地層としては「おんま」と呼ぶそうです。)で発見された化石が並べられていましたが、鯨やアシカの化石も見つかっているんですね。子供の頃、夕日寺公園で二枚貝や巻き貝の化石をたくさん掘って持ち帰りましたが、その思い出が懐かしく思い出されました。
そして、昨日から始まった室生犀星記念館の「終の輝き われはうたへども」を見ました。絶筆となった「好色」(犀星自身は題を付ける前に亡くなったので遺族が生前の会話から命名)の原稿も展示されています。
ちょうど時期的に「室生家の雛人形」という特別展示をやっていました。珍しく1階の常設展の一部が展示替えしていましたよ。
企画展の最後は「蓮田修吾郎のアトリエ」を見に、金沢ふるさと偉人館に行きました。スケッチや道具が40点ほど並べられていました。
午後は県立美術館で「発掘報告会 いしかわを掘る」を聞きました。今年度の発掘調査の中から6カ所の報告がありました。
報告1 真脇遺跡(能登町)
報告2 福井ナカミチ遺跡(志賀町)
報告3 大友F遺跡(金沢市)
報告4 金沢城下町遺跡(金沢市)
報告5 大川遺跡(小松市)
報告6 金沢城跡(金沢市)
報告4では期待した藩政期の公事場の遺構は見つからず、その前の武家屋敷の庭園遺構やさらに前の大工町や鍛冶町の道路跡などが見つかったようです。もうひとつ金沢御坊時代の寺内町跡か?という遺構もあったようですが、検証はこれからのようです。
報告5は小松城下町の遺構らしいです。自分としては城内が発掘されるのを楽しみに待っているんですけどね。
金沢城は橋爪門二の門と玉泉院丸の報告。橋爪門の現地説明会には参加できなかったのでとても興味深い内容でした。
前半の報告も面白く、昨年は新幹線関係が多かったですが、今年は近世が多きかったですね。