先週より寒波が続き、ここ金沢の週末は肌寒くなりました。昨日の冷えでつつらが冬の情緒を演出してくれます。
先週より前田土佐守家資料館で始まった企画展「明治・大正期の前田土佐守家」で、本日は解説講座が行われる日でした。
去年は大雪、今年は凍結、冬の金沢は甘くありません。
しかし、それにもかかわらず大勢が申込のまま集まってきます。金沢の方は熱心ですね。
明治維新で収入の道を絶たれた武士はどこの家も大変で、多くは収入を求めて東京やその近郊へ引越しした者も多かったということですが、前田土佐守家も一時期東京へ行って、前田公爵家の執事などやっていたようです。関東大震災で長男(12代政雄氏)を失った直行(なおゆき)男爵が、金沢へ戻ってきたのが今も金沢におられる理由とか。
今日は関連イベントとして、「前田侯爵家ゆかりの蓄音器コンサート」が開催されました。前田家17代当主の利建氏が大の音楽好きで、昭和32年のLP盤レコード誕生10周年の記念の年に結成された「LP愛好会」の会長となっていたようです。
この日に開催されたのは、解説講座で人が集まることがわかっていたからでしょうね。開催したはいいものの天気も読めませんから、聴衆がいないのも困りものですからね。