手取川扇状地に石川県内最大の古墳群があります。
今春に国指定史跡となった秋常山古墳群。
県内最大の前方後円墳である1号墳と方墳の2号墳の2基で構成されます。
整備で後円部の一部で葺石が再現されています。
埋葬施設のあった後円部から前方部がよく見えます。
隣接する2号墳。
上部には出土した遺物から埴輪が再現されて並べられています。
日中は中に設けられた展示室に入ることができ、
発見された埋葬施設を横から見学することができます。
説明パネルもありますので、古墳の内容がよく理解できますよ。古墳について勉強できるいい施設ができましたね。
2号墳には能美古墳群の模型が野外展示され、末寺山古墳群や和田山古墳群を眺めることができます。
その和田山古墳群の麓に能美市歴史民俗資料館があります。見学は無料です。
中では能美古墳群から発見された遺物や旧寺井町の史跡を紹介しています。
和田山古墳群の模型もあります。能美古墳群は手取川の南側に隣接する手頃な高地だったため、砦としても利用されました。和田山、末寺山、西山に砦跡として伝承が残ります。
能美市立博物館では現在、秋常山古墳群の国指定史跡を記念した特別展「秋常山古墳群と能美市の古墳時代」が開催中です。
1階ギャラリーを利用した簡易なものかと思いきや
秋常山古墳群の復元模型が真ん中にどーんと展示されていました。
形だけではなく、当時の風景も再現され、2号墳での祈りの場面や
1号墳の葺石の製作過程が細やかに作られています。ずっと見ていても飽きない出来ですね。
他にも西山古墳群の石室の再現(発泡スチロール製)や出土遺物が展示され、楽しい展示となっていますよ。