時折小雨の降る中、久しぶりの金沢市内へ行ってきました。
天候のせいか、今日は夏休みの日曜日にもかかわらず人はまばらでした。
今日の目的のひとつは、東山めぐりクイズラリーに参加することです。
寺島蔵人邸、安江金箔工芸館、泉鏡花記念館、金沢蓄音機館、徳田秋声記念館、金沢文学館の6館のうち4館をめぐると記念品をもらえます。問題は初級・中級・上級の3問ですが、不正解であっても記念品がもらえるので、興味ある人は今月いっぱいやってますよー
最初に安江金箔工芸館で「金箔と工芸技法」後期展を見てきました。砂子蒔き、金箔置き、野毛置きなど金箔の技法の違いが展示されています。
続いて徳田秋声記念館の「徳田秋声と桐生悠々 反骨の人」を見学。桐生悠々は秋声の2コ下で四高でともに文学者を目指しましたが、悠々は最終的に新聞記者となり評論家として活躍しました。名前は知っていましたが、その一生がこんなにも波乱にとんだものだったことを初めて知りました。
そして泉鏡花記念館の「泉鏡花×中川学 龍潭譚」を見学。中川学さんというのは有名なイラストレーターらしいのですが、私はそういう分野には疎いのでよくわかりません。今回は龍潭譚の原画展なのですが、原画が50部限定、まとめた書籍が200部限定でどこかで販売されるそうです(記念館では販売されません)。一体いくらなのか?
雨が降る中、寺島蔵人邸に移動。久しぶりにゆっくりと説明テープと解説を聞きました。庭園裏に森八がでかいビルを立てたので、以前の空が見えていた頃よりは圧迫感があります。今は新緑がきれいでした。
4館まわって記念品はメモ帳でした。最近は「一筆箋」って言うようになりました。
次に石川近代文学館に行きましたが、まだ早かったので金沢ふるさと偉人館の「幕末加賀の科学少年たち」を見てきました。高峰譲吉、高橋順太郎、辰巳一、桜井錠二の4人の生涯について概略展示です。
2つ目の目的であった石川近代文学館主催の「夏の少女」朗読会。四高記念文化交流館一階の多目的利用室で開催されたため、朗読会自体は無料でした。
「夏の少女」は金沢出身の唯川恵の短篇集「病む月」に収録されています。
NHK金沢の片山千恵子アナウンサーによって、小1時間の全文朗読でしたが、写真はノーなので始まる前の雰囲気だけ。
「だから、できるだけゆっくりゆっくり来てね」
気持ちの弱い時だったら思わず大泣きするときでした・・・
朗読会の後、今回、先の「夏の少女」の幽霊の絵を能登の画家が書いているということで、本展のほうを見てきました。これが幽霊?と思う方もいるかもしれませんが、小説の内容を知った後では納得です。
怪談は時代を経ても不変の楽しみですね。