今日は2件の講演会をハシゴ
最初は2館館長対談「加賀八家という家」へ。
前田土佐守家資料館と藩老本多蔵品館の2館で開催中の加賀八家関連の展示を記念した、それぞれの館長、つまり現在のご当主の対談となります。
司会兼コーディネーターは長谷川孝徳氏です。長谷川氏は郷土近世史を研究してきた縁で、各家の先代と交流があったそうですが、先代の代では今日のような2人並んだ講演会はあり得なかったというから、こうして聞けるようになったということは良い時代、いや平和な時代になりました。
しかし、つい半世紀前までは藩政時代の身分をある意味引きずった時代であったということで、今を生きる者が今のものさしで考えることもできなくなったということか。「家」という制度が崩壊し、「個」を強調する時代の意義を考えさせられる会でもありました。
続けて石川県埋蔵文化財センターで開かれた、まいぶん考古学講座「江戸時代の鉄砲と火薬」へ。
もっと加賀藩に特化した塩硝の話を聞けることを期待していたのですが、前半は火薬と鉄砲の歴史、後半に入っても鉄砲の構造や火薬の作り方が続き、最後10分ほどでようやく金沢城内の発掘調査や城外の施設の話へ。目新しい話は金沢商業高校建て替えに伴う「弓の町遺跡」の発掘調査の成果ぐらいだった。