石川県立図書館で開催された講演会「歴史小説を紡ぎ出す」というテーマで和田竜さんに会ってきました。
和田さんは処女作「のぼうの城」でベストセラー作家の仲間入りし、第三作「村上海賊の娘」で本屋大賞を受賞しました。映画化された「のぼうの城」は東日本大震災で公開延期されましたが、歴史好きの自分は公開時には映画館に見に行きました。
もともとは脚本家志望だったという和田さんは作品を考えるときに、全体構成→脚本→小説という手順で小説を書かれるそうです。脚本賞への応募は歴史ものは制作費がかかるということでNGのものが多いところ、逆に注目を浴びて小説が売れたら映画化するよ、という約束の中で「のぼうの城」(最初は「忍びの城」といったそうです)は映画化されたということですが、映画を見たときは面白いながらも少し大げさな部分も多いなーと思っていました。
しかし、和田さんが物語を書くときは「意外性」とか「爽快感」を大事にされていることを聞き、そういう視点で作品を見ると確かにそうなんだと納得しました。