講座「観音寺城の石垣を探る」

講演会に参加するために滋賀県へ出かけました。
「湖を見つめた王 継体大王と琵琶湖」 安土城考古博物館
講演会は午後からなので、その前に安土城考古博物館の展示を見に行きました。
「湖を見つめた王 継体大王と琵琶湖」 安土城考古博物館
現在「湖を見つめた王 継体大王と琵琶湖」が開催中。
目的はどちらかというと、テーマ展「信長の水城」と城郭写真パネル展示「近江の名城Part.8」だったのですが、近畿の古墳のスケールに圧倒されました。大阪の今城塚古墳の実物大埴輪が展示されていましたが、あんなのが何十と出てきたらさぞかし興奮するでしょうね。
かがみの里
それから目的地の大津の滋賀県立図書館へ向かいましたが、途中竜王の道の駅に寄ったら気になるものがあったので、少し時間も余裕があったので見て回りました。
ここは旧中山道の鏡宿で、宿の中央を国道8号線が横切っています。
かがみの里
これが気になる正体
「源義経元服の地」
周囲にたくさん立っていました。
かがみの里
道の駅から国道の向かい側にある「義経元服池」
かがみの里
鏡神社。
かがみの里
入口に「義経烏帽子掛けの松」があります。すでに明治6年の台風で折れ、根元のみとなっています。
かがみの里
道路沿いに旧鏡宿の建物があった案内板が立てられています。
かがみの里
本陣跡には「源義経宿泊の館跡」の石碑が建てられています。
道の駅の後方には城跡もあるようなので、次回ゆっくりと訪れたいと思います。
かがみの里
道の駅にはたくさんの地元のおみあげがずらりと!ここは桃が名物のようなのでもものどら焼きとまんじゅうを買ってきました。
かがみの里
道の駅のキャラクタ「近江うし丸」くん。牛若丸と呼ばれた義経から作られたと思われますが、牛になった義経は何と思うか?
講座「観音寺城の石垣を探る」
さて、到着すると会場にはすでにたくさんの人が・・・・
安土城考古博物館を会場に行われるときは当日先着順なのですが、今回は会場を別とするため、あらかじめ予約が必要でした。会場に高低差がないので前の席に座りました。
講座「観音寺城の石垣を探る」
レジュメと観音寺城の小冊子(実は3冊目)をもらいました。
講座「観音寺城の石垣を探る」
今回は平成20年度から行われている観音寺城跡石垣基礎調査の総まとめとなる講演会でした。
講座「観音寺城の石垣を探る」
史跡範囲の石垣分布調査で950カ所近い石垣が踏査されました。
講座「観音寺城の石垣を探る」
そこから浮かび上がる観音寺城の構造についての考察も発表されました。
講座「観音寺城の石垣を探る」
中でも3メートルを超える石垣をピックアップして、本郭を中心に南北に延びる郭群を結ぶと観音寺城は馬蹄型となり、小谷城と同型の中世城郭の姿が浮かび上がってきました。そこから外れる淡路丸は出城と考えるのが良さそうだということでした。
講座「観音寺城の石垣を探る」
最後に滋賀県教育委員会の3名による座談会が行われましたが、同じ所内でも意見はまとまっておらず、これからさらに調査が進められるということで、楽しみです。