時折小雨降るあいにくの天候でしたが、福井県の三國から福井市のほうへ展示を見て回りました。
晴天だったらさぞかし見晴らしがよいでしょうが、雨でも景色が良い場所です。
ここは芦原の吉崎御坊跡です。御坊跡は思った以上に高台にありました。ここで蓮如が布教活動を行い、寺内町も栄えていたことでしょう。
御坊跡は公園となっていて蓮如像も立っていますが、数台の駐車場に至る道は急な一方通行の道でした。
坂井郡は江戸時代、小藩の領地が入り組んでいてとても複雑でした。数キロで他藩領地となり、諍いも多かったことでしょう。丸岡藩領だった三国海岸沿いに砲台場がありました。いわゆる台場というものです。
大砲は当然ないですが、砲台の石積みはよく残っています。
砲台跡から10数分、三国の街中にある特徴的な外観のみくに龍翔館にやってきました。この外観は龍翔小学校を復元したものですが、中は三国の歴史を学べる資料館となっています。
ここで開館30周年記念として、「天下人の時代と坂井」という展示をやっていました。初めて見る資料も多く、関ヶ原の合戦前後で加賀の前田利長はここまで侵攻せず引き返しているのに、発給文書があるんですよ。
福井市に移動し、文化財保護センターで開催中の「福井城跡展」を見てきました。
中では、これまでの福井城に関係する発掘調査の成果や遺物の展示がされていました。これから展示説明が始まるという時間帯でしたが、人もまばら・・・福井の人はこういうの興味ないのかな?
展示説明は時間がなかったのでパスして、福井市立郷土歴史博物館に向かう途中に柴田神社へ。
少し前に江の撮影を終了した上野樹里さんがここを訪れたニュースに気になるものが映っていたので、ちょっとだけ寄りました。
それはこの北ノ庄城の天守模型。強化プラスチック製ですが、離れてみればなかなかのものですよ。
(近づくとハリボテ感は否めない・・・)
2年間の限定展示らしいので、期間中にぜひご覧あれ!
福井市立郷土歴史博物館に来たのは、この「御三卿」展が目的でした。1年前に東京江戸博物館で開催された展覧会のミニ展ですが、特に越前藩と関係が深い御三卿を中心に展示されています。
今日は関連する講演会もあって、江戸博物館から学芸員の方がいらしてました。こちらは満員御礼ですね。
それに、前館長の越前松平家の現ご当主の談話もあって、さかんに普通です!と強調していたけど、やはり生活は少し庶民とは違っているようです。
博物館では「福井藩札と江戸時代の貨幣」も同時に開催していて、福井藩を中心に江戸時代の藩札が多数並べられていたけど、福井藩の藩札は絵が描かれていて美術品としても鑑賞に耐えられますね。加賀藩のものは文字ばかりで味気ないです。藩札はこの越前福井藩が全国で初めて発行したのだとか。やはり親藩は優遇されていますね。