大雪が降りしきる中、金沢市内に出かけました。
まずは寿経寺へ寄りました。
目的はデジタルカメラのPLフィルタを試すためです。門前の七稲地蔵はガラスの奥にあるので、普通に撮るとガラスに映り込みがあるのです。が、全体を撮る角度ではどうしようもなく、
正面に捉えるのであればよく撮れました。もっと鍛錬が必要です。
安江金箔工芸館に行きました。リニューアル後2回目です。
時間もあったので長いビデオを見てきました。
一階にオープン当初作成中だったものが完成していました。「かぐやの舞台」ということで、中央に立って写真撮影ができるようです。
浅野川も凍えていますね。
ゆりかもめ?になるのかな。川の水が余程冷たいのか、堤防に仲良く並んで休んでいましたよ。
大雪の金沢も珍しいことですので、いろいろ回りました。
金沢城の大手堀は氷が張っていました。
石川門口にはうさぎの雪ダルマがお出迎えして、子どもたちがはしゃいでいましたよ。子どもはこんな大雪の中でも元気です。
そこから中村記念美術館へ今月から始まった企画展を見てきました。人間国宝の作品がたくさん並んでいましたが、金沢市運営の文化施設のなかでは、ここに伝統工芸美術品が集中的に収蔵されるようですね。
金沢の人気の観光スポットである長町武家屋敷も、この大雪では観光客がいませんね。
この長町あたりは大野庄用水が流れ、用水の石垣に雪が降り積もり、いい雰囲気の写真が撮れます。
今日の最終目的地、前田土佐守家資料館へ向かいましたが、まだ少し時間がありましたので、前の老舗記念館に入りました。ここでもPLフィルタのテストをしました。
前田土佐守家資料館で今日は展示解説に参加しました。矢田四如軒は前田土佐守家の家臣で、画家として有名です。
家臣の中で「給人」という最上位の家格であった矢田家ですが、元は能登畠山家臣の三宅家の家臣だったようです。前田土佐守家は初代利政が能登守だった経緯もあってか、能登出身の家臣が多いとのこと。画才はありますが、生前は仕事として絵をかいていたようで、画家と言われるようになったのは死後だそうで、本人は後世自分が武人画家と呼ばれていることをどう思っているのか?
昨年10月にはじまった金沢市文化施設のカルチャーポイントカードですが、30ポイントたまりましたので、土佐守家資料館ですごろくセットに交換してきました。次は何を目指そうかな。
予報どおりずっと降り続く雪に不安になってきたので、急ぎ帰ります。
途中尾山神社に寄りました。
境内の人もまばらです。雪の金沢は観光客にも人気ですが、ここまで降るとね・・・・
石垣も雪に埋れては雰囲気ありませんね。
自宅に帰ってくると、朝除雪したにもかかわらず30センチの積雪が・・・・
金沢市内より多いです。夕方も除雪してすっかり疲れてしまいました。明日は仕事に行けるのか?心配だ
月: 2011年1月
冬の観能の夕べ 石川県立能楽堂
今日は友人に誘われてはじめての能楽鑑賞へ行ってきました。
その前に市内の古書店「おてんこ」へ行ってきました。一般の自宅にしか見えない店舗へ入るとうず高く積まれた本が・・・・、ご店主としばし話をさせていただきましたが、数年前に実店舗からネット専門になり、ここにはネットに掲載した4万点余りの本が置かれているとのこと。倉庫にはまだまだ数十万点眠っているとか、特に1枚もの(古文書、地図、絵葉書、ちらしなど)がわからないほどあるといい、でも文字だけの情報で購入するのは気が引けますね。まだまだ金沢の古書店の奥深さを知りました。
さて、能楽堂にやってくると、駐車場少ないので電車で来て、と書かれていたのに車で駐車場は一杯!
初めての能鑑賞なので中央が見える場所を陣取りました。
今日の演目は、
1.仕舞 胡蝶
2.狂言 柿山伏
3.能 志賀
でした。
狂言はわかりやすかったけど、時間が短く、能の前座的役割なんですね。能は言っていることはやはりわかりませんでした。中入り後の舞は迫力ありましたが、ここまでのストーリーはあらかじめ理解した上で見るのが、やはり正しい能鑑賞の方法なんでしょうね。
金沢城兼六園研究会 1月例会 「加賀藩から見た金沢城」
今日は大雪でした。今年は雪も雷も多いですね。
そんな中開かれた1月例会ですが、例会後に新年昼食会があるからなのか参加者がいつもより大目ですね。会場となった広坂別館はいっぱいになりました。
例会は金沢城調査研究所副所長の木越隆三氏による「加賀藩から見た金沢城」というテーマの講演会でした。
「近世」という時代の位置付けから始まり、「藩」という用語が持つ学術的な意義と歴史、利常が行った「御改作」とそれ以後の「改作法」の違い、金沢城が果たした意義について持論が展開されました。時間が余ったら最近新聞にも載った与力町の広がりについて話がある予定でしたが、また機会があるときになったのが残念でした。
昨年はNHK大河が幕末を扱ったこともあり、藩が果たした意義に関する講演会もいくつかありましたが、藩というイメージが少し変わってきました。これは知識が少し深まってきたということでしょうか?
津幡ふるさと検定 初級合格しましたよ!
今日、津幡町から検定結果が届きました。
「94点」
合格です。3問不正解でしたが、満足いく出来でした。合格証は手作りです。普通の賞状タイプだと思っていましたが、今はこのほうが持ち歩きやすいということですね。
次なる「つばた通」目指して頑張りましょう!
第3回津幡ふるさと検定初級結果 11人合格/18人
第1回津幡ふるさと検定中級結果 9人合格/12人
考古検定って?
今日博物館に行って「考古検定」ってチラシを見つけました。
日本文化財保護協会っていうところが主催するようなのですが、ホームページ見ると「埋蔵文化財調査士」とか「発掘員」の資格認定をしている協会のようです。
発掘調査にはとても興味ありますが、こんな資格持っていないと携わることができないのでしょうか?
今月一杯の申込みで、来月の都合の良い日に1時間100問のWEB検定(ブラウザで回答)に挑戦するようです。
今回は「入門」第一回ですが、この合格者が次回「初級」「中級」を受験でき、以降2級上まで受験できるそうです。しかし、最も上位の「最上級」の難易度(レベル)は考古系大学院修了程度となっているようで、ターゲットは一般人ではなく、やはり考古学系の仕事をしている方々のようです。
「めざせ100万人の考古学」というのは、考古学に関係している方が100人の1人いるということなのか?そうだとすれば多すぎないか?100万人の根拠がよくわからないなー
うさぎと加賀のれん
また荒れてきました。今日まで年始休みなので、昼早めに出かけて少しだけ市内をまわってきました。
最初に昨日から石川県立歴史博物館で開催中の「新春を祝う うさぎがいっぱい」を見てきました。
うさぎグッズが一杯でした。置物とか玩具菓子、タオルや帽子は想像がつきますが、チラシとかもあってここまで集めたのか!という感じでした。キャラクタでもミッフィーやピーターラビットはうさぎってわかりますけど、ワーナーのキャラクタ、あれなんていうキャラでしょう?あれもそういえばそうですね。
そこから、国際交流サロンに「時代加賀のれん」展を見に行きました。写真撮影できなかったので写真はありません。
加賀友禅の「ゑり華」という店の主人であった花岡慎一氏が収集したのれんが展示されていました。
そこで、「加賀のれん」には「内のれん」と「外のれん」という2種類あることを知りました。
「内のれん」というのが、最近有名になってきた「花嫁のれん」というもので、江戸末期か明治初期頃に花嫁が嫁ぎ先に持参して、仏間や夫婦の部屋の入口に掛けたものです。
一方「外のれん」は町屋の茶の間と次の間のあいだにある板戸を開けて掛けた、公私の生活の場の仕切りとしたもので、藍染木綿の単色となります。
歴史が100年ほどだということも知り、意外に最近の伝統(って言っていいものか?)だということですね。
しいのき迎賓館で「ヘレンドと石川の工芸の出会い」という展覧会が無料で開かれているということを知ったので、最後に寄って来ました。HERENDは1826年開窯されたハンガリーを代表する磁器です。
木村ふみさんによるヘレンドの磁器と漆器のコラボによるテーブルコーディネート(ギャラリーB)は素敵でしたが、高そうですね。実際に同じようなものを購入することもできるようで、「欲しい商品があればお声掛けてください」と書かれていましたよ。実際に声掛けている人もいたので驚きです。
新春となりのテレ金ちゃん祭り
今日は年末年始の天気が嘘見たいな晴天です。積もった雪もかなり溶けてしまいました。
イオンかほくであるという「新春となりのテレ金ちゃん祭り」に行ってきました。テレビ金沢アナウンサーの塚田誉さんと細木美知代さんが来ていました。
10時半から大福がもらえるということで、10時過ぎに着くように行きましたが、並んでいるのはまだ100名ほどでした。
自分の後ろにも遥かに長い列が・・・・200名越えていないか?
大福配るだけと思って並んでいたけど、細木アナウンサーから直接もらえるみたいで、急に緊張してきました。
大福もらっているだけの人もいたけど、折角なので握手してきました。
トークショーがあると思ったら13時半からだったので帰って来ました。
もらった大福はこんな感じで加賀藩(高倉製菓)の生クリーム大福です。
新春を寿ぐ 加賀万歳
新春の金沢市内へ行ってきました。年末は大荒れだったけど、予報では大雪だったのに天候は落ち着いています。人出も上々のようです。
まずは金沢城へ。年末に石川櫓の囲いが取り払われ、
純白に塗装されたきれいな壁になりましたが、出窓部分がそのままなので少しアンバランスですね。
中に入ると、三の丸公園では雪ダルマがお出迎え!
恒例となった橋爪門の藩政期のしめ飾り(14日まで)が飾られ、埋蔵文化財調査のため閉じられた扉が開かれています。といっても通過することはできません。
しめ飾りは昨年まで、わら工芸師松本長俊さんが手がけていて、高齢のため存続が危ぶまれていましたが、今年から吉岡克己さんが引き継ぎました。
「加賀藩儀式風俗図絵」の元旦登城を参考に2002年から「数の子飾り」と呼ばれるこのしめ飾りが飾られています。
金沢城をあとにして、金沢城旧二の丸御門を移築した裏門から尾山神社に入ります。
2日の昼過ぎということもあってか、尾山神社への参拝客はごった返しているほどではありませんでした。お参りを済ませ、おみくじを1個買って金沢能楽美術館に向かいます。
尾山神社は行列はありませんでしたが、金沢神社は行きも帰りも参拝客の行列が数十メートル続いていました。受験シーズンということもあり、学問の神を祀る金沢神社は人気ありますね。
金沢能楽美術館は今日・明日は入場無料です。
まだ早かったので、展示のほうを先に見学しました。能はどの演目もストーリーがあるものだと思っていましたが、今回展示されている「翁」(おうな)という演目は正月に舞われるだけの演目だそうです。
恒例となった新春加賀万歳は3階で開催されます。30分前に場所取りのため入り、念願の最前列を取りました。
パンフレットでは、今年も「式三番叟」「町尽くし」「北国下道中」の三演目となっています。
始まるまでの間に、先ほど引いてきたおみくじを見ました。尾山神社の「男みくじ」です。金箔の袋に入った金沢らしいおみくじですね。(ちなみに「女みくじ」というのもありますよ)
今年は「中吉」です。運気はぐんぐん上昇中、なんかいいことありそう!ですよ。
「趣味」の項は「一人静かにおこなうがよし」。今年もひとり黙々と安土城築城と城めぐりをせよ!ということですね(#^.^#)
今日は天候が穏やかだったからか、口コミ効果が出てきたのか、会場は定員を大幅に超える300人近い人で埋め尽くされました。(昨年は荒天で出足が悪かったですからね。)
まずは藤島館長から加賀万歳について説明がありました。
最初は「式三番叟」。
続けて「魚尽くし」が舞われました。もう何回も加賀万歳を見せていただきましたが、初めての演目でした。魚や甲殻類がたくさん登場し、言葉遊びもある、なかなか面白い演目でした。
その後は旧金沢町の町名をめぐる「町尽くし」。
最後に「北国下道中」が舞われました。田中会長は今回はこの演目だけでした。年中に行われる万歳には若手が出てくることが多くなりましたが、この正月公演だけはベテランが揃いますので見ごたえあります。
いやー、何度見ても楽しいですね。ここで加賀万歳を見ると、新年が始まったという感じがします。
今日はNHK金沢と金沢ケーブルテレビの二局が来ていました。ともに後ろ姿だけ映っていましたが、明日の新聞はどうかな?
金沢の正月菓子 辻占・福徳
昨日の夜、実家でNHK紅白歌合戦を見ながら、ちょっと早めの正月気分に浸りました。
今年は数年来の念願だった森八の「福徳」(ふくとく、ふっとく)を12月中に購入し、一緒に「辻占」を購入しました。「福梅」とともに金沢の正月三大菓子に数えられる和菓子ですが、「福徳」は市内以外ではあまり知られていないので、祖母は初めて見て喜んでくれました。
まずは「福徳」、森八バージョンは、恵比寿様、大黒様、米俵、打出の小槌のおおぶりの4種となります。
最中皮の中には3つが金花糖、1つが陶器製人形となっているようで、一緒に金平糖と
豆おみくじが入っています。ことわざが書かれています。
陶器製人形はかなり本格的なものですね。これを7種集めるのは大変そうですよ。
次に「辻占」
森八バージョンは小ぶりですが、皮は福徳と同じ最中皮となっています。
中の豆おみくじは福徳と同じことわざとなっています。もう少しおみくじみたいのを期待していたのだけど。
いつもはこの時間外へ遊びに行く老猫のタマは、そばで眠っていました。もう何年一緒にいられるかな。