Windows Server 2008ではWindows 2003 ServerまであったUPS設定が廃止された。というより、今日設定してみようと思って調べて初めて知った・・・
今回のシステム構成は以下のとおり。
・Windows Server 2008 Standard(x64)
・APC Smart-UPS 750(シリアルケーブル付)
さらに、現在はAPCのUPSに管理用アプリが無料で添付されていないことが判明!
簡易版(PowerChute)のダウンロードでも5千円弱かかる。
http://cyber.apc.co.jp/smartups500750powerchutebusinesseditiondeluxeforwindows-p-182.html
それではと無料のアプリを探してみた。
APC UPS Deamon
名前が示す通り、元はLinux(Unix?)用に開発されていたアプリのようだが、Windows用の用意されており、Windows Server 2008でも動作するようだ。今日現在の安定板は「3.14.8」である。
「Download」リンクをクリックして表示される画面は・・・
何も表示されない??Windowsだからなのか?
トップページの「Downloads」の「All Files」リンクをクリックすると、Sourceforgeの画面からインストールexeをダウンロードできる。
以下は試行錯誤して設定した備忘録。
基本的にはインストール自体はデフォルト設定のまま進める。途中、ドライバソフトウェアの発行元の検証で警告が出るが、エィヤ!と進む。
インストール途中でも設定するコンフィグファイル(apcupsd.conf)の主な設定値です。
パラメータ | Default値 | 変更値 | 概要 |
UPSCABLE | usb | smart | サーバーとUPSの接続ケーブル種類 |
UPSTYPE | usb | apcsmart | 管理ツールの接続方法 |
DEVICE | [空] | COM1 | 接続方法によりポート番号やIPアドレスなどを指定 |
BATTERYLEVEL | 5 | [変更なし] | バッテリー残量が指定%以下になるとサーバーをシャットダウン |
MINUTES | 3 | [変更なし] | バッテリーの残り持続時間が指定分以下になるとサーバーをシャットダウン |
TIMEOUT | 0(disable) | 180 | バッテリー駆動から指定秒経過後にサーバーをシャットダウン | KILLDELAY | 0(disable) | 300 | バッテリー駆動から指定秒経過後にUPS本体の電源を切る |
以上が、付属のシリアル(RS232C)ケーブルを使用してつなぎ、停電時に3分後にサーバーをシャットダウン、続いて、5分後にUPS本体の電源を切る設定。
コンフィグファイル変更後はサービスを再起動する(再起動には少し時間がかかる)。
しかし・・・・
このままではバッテリーの状態は見えるものの、シャットダウンできないよ・・・
問題はサービス起動コマンド。レジストリエディタを起動して、キー検索で「apcupsd.exe」を検索して、サービス登録されたキーを探す。
c:\apcupsd\apcupsd.exe /service -p
起動コマンドの最後に「-p」を付け加えて、サービスを再起動。これでシャットダウンできる。
インストール後にサービス起動された管理ツールを開いたところ。
タスクトレイの通知領域に正常通電時はコンセントアイコンが表示される。ちなみに、停電時はバッテリーアイコンに変わる。
アイコンをダブルクリックすると管理ツールを表示する。バッテリー残量や持続残時間が視覚的に見える。
フリーでありながら、UPS本体の電源を切るところまでサポートするアプリ、Windowsでも使えますよ!!