ちょうど大阪に行く用事と堺文化財特別公開が重なったので、堺散策をしてきました。
今年は「千利休の生まれた街・堺の歴史をたどる」というテーマで戦国時代に関係深い場所が4ヵ所選択されていました。
当日は、ウォーキングでまわるイベントも開催されていたようで、大勢の方が雨の中を歩いていましたが、そのスタート地点がここ「旧堺灯台」です。
そこからはじめに行ったのは、千利休生誕の地です。敷地には利休が茶の湯に使用したと伝わる「椿の井戸」が残るのみです。
そして、「大安寺」に入りました。国重要文化財となっている本堂は、NHK大河「黄金の日日」の主人公、納屋助左衛門の邸宅の一部を移築したものと言われており、見事な障壁画を見る事ができましたが、柱の一本に「松永久秀の刀傷」が残ると紹介され、さすがにこちらは胡散臭いですね。
次に「南宗寺」へ行きました。三好長慶が創建した同寺では、利休が禅の修業をしたと伝えられ、
境内には「三好一族の墓」のほか、
本当は大阪夏の陣で死んだ「徳川家康の墓」!?もあり、ちょっとしたミステリーゾーンになっています。
最後に、「妙国寺」へ行き、
庭の樹齢1100年の「大蘇鉄」を見ました。境内には他にも蘇鉄が植えられていましたが、この蘇鉄だけは伝説が残っていて、
織田信長が安土城へ植え替えたところ、毎夜、「堺へ帰ろう」と泣いたので怒った信長が家来に命じて刀で斬ったところ、血が吹き出し、恐れた信長が堺へ返した。
と伝わるものです。数年前から樹勢が衰えてきて、手術の最中だとか・・・