夕方6時は今はすっかり暗いですが、ここ津幡町倉見は外灯も少なく辺りは一層暗いです。
ここは倉見にある祐閑寺です。
境内には早咲きの椿である名月椿が見頃を迎えています。
この白い椿の花が津幡町文化財にも指定されている名月椿です。
今日はここで鑑賞会が開かれるということで母を伴って来ました。
本堂に作られた椿と写真の中で、二胡の演奏や能が演じられました。
本格的に能を鑑賞したのは初めてですが、とても分かりやすい題材だったのでよかったですね。
琴の演奏中は一日の疲れも出て少しウトウトしてしまいました。
日: 2009年10月24日
卯辰山山麓寺院群探訪会
今日の午前中は金沢歴史遺産探訪月間のイベントとして、「卯辰山山麓寺院群探訪会」に参加しました。数年前に卯辰山山麓寺院群はすべてまわりましたが、普段は内部を公開している寺院はほとんどなく、寺宝や庭園を見学できる貴重な機会となりました。
集合は宇多須神社です。メンバーは先日の惣構跡探訪会と半分くらいは同じかな?
コースは「宇多須神社」→「即願寺」→「玄門寺」→「妙泰寺」→「心蓮社」→「光覚寺」の6カ寺です。
まずは集合場所となった宇多須神社で寺宝を見せていただきます。
神鏡の裏に徳川家の家紋が彫られています。普段は鏡面が正面ですから裏を見る機会は滅多にありませんね。
続けて、即願寺に向かいます。このお寺は車道に向かって横向きに建っているのが不思議でしたが、もともとは金沢市の都市計画で正面(南)に道路が通る予定で、それに合わせて改築したそうですが、その後に環状線(山側)計画が決定し、道路予定地は宅地となったそうです。「寺の向きにも歴史あり」ですね。
ここは歴史も長いので、親鸞直筆の書や蓮如直筆の書など寺宝も豊富です。どれも素晴らしいですね。
次に玄門寺を訪れました。ここは境内に幼稚園もあるので、普段は入りづらいです。不審者のようで・・・
ここの本堂は土蔵です。土蔵で火事や災害から厳重に守られているのは・・・
大きな阿弥陀如来立像です。現在でも色彩が色あせずに残っています。ここは土蔵なので戸を閉め切ると真っ暗になるのですが、天窓を開けると西日が如来のお顔にあたり、その場はまさに極楽浄土に
この仕掛け、まさに京都宇治の平等院と同じものです。学生時代が懐かしい!
こんな近所にすばらしい場所があったなんて
妙泰寺は本堂裏に豪姫の娘、「理松院」の五輪塔がありますが、本堂のなかに霊廟があります。
(左側の2つです)
危急のときのみ鳴らす「鳴らずの鐘」の鐘堂が妙泰寺にもありました。戦時中に供出されて今は鐘も鐘堂もありません。金沢では寺町寺院群の高岸寺に鐘堂が存在します。
次に境内の紅葉もきれいな心蓮社を訪れました。今日のコースは浄土宗の寺院が多いですね。
ここは庭園や絵画もすばらしいのですが、近年地元友禅作家らによって作られたという天井画が鮮やかで見ごたえあります。
最後に隣りの光覚寺に入りました。入ったところで時間となっていたので、解散の挨拶があり自由見学となりました。ここも庭園や仏像など見所盛り沢山でゆっくりと見てきました。
地元新聞にも紹介された千手観音像です。
今日は普段見る事ができない寺宝などを見る事ができてよかったです。今日参加して思ったことは、京都では春と秋の二回普段公開しない寺宝や庭園を800円で公開する未公開寺院ウィークという企画が長く続いていますが、卯辰山寺院群にも負けず劣らない寺宝の数々があるということ。これらの観光資産を有効に活かして、金沢市の観光をもっと盛り上げてほしいですね。