広島、徳島、名古屋と巡回してきた「本願寺展」がついに石川にやってきました。ちなみに最終は来年の札幌です。
今日は大勢の方が来ていました。さすがに本願寺、いや浄土真宗の威光です。
通常の特別展会場だけでは展示場所が足りず、隣りの常設展会場も使った本展でも、展示予定は6期に分かれ一度ですべては見ることができません。
今日は記念講演会があったのですが、場所が生涯学習センターと着いてから気付き、講演会はやめて、じっくりと展示を鑑賞してきました。すべては見ることができなかったので、装丁も価格も立派な図録を購入してきました。
その後、21世紀美術館で開催中の現代版絵巻物風イラストレーション展「KAGUYA 竹姫と天の羽衣」を見てきました。市民ギャラリーでの開催だったので無料でしたが、展示室に入るのは実は初めてでした。
金沢学院大の学生さんたちが「竹取物語」を現代風にアレンジし、人それぞれのタッチでイラストが描かれていました。
絵のタッチは人によって全く違っていましたが、1枚1枚楽しみました。
物語の中で、成長した姫は一人で竹やぶで遊ぶようになりました・・・
という「竹やぶ」が現代では「居酒屋 竹やぶ」というところが何とも今風です。
居酒屋を俯瞰したイラストもあって、あーありそうね!とも思うのですが、実際には無いですね。
最後に、展示替えされた金沢くらしの博物館に寄って来ました。
現在は特別展「紋付着物の世界 藤村コレクション」として、藤村氏より寄贈された友禅染の着物の一部が展示されています。くらしの博物館としては、カラーのチラシが珍しいですね。
月: 2009年9月
コスモスが咲き乱れる?
虫の音もセミからコウロギへと変わり、秋深まる今日この頃ですが、
我が家の庭一面にコスモスが満開となりました。
桃、紫、白と色とりどりに庭を埋め尽くしています。
ただの手入れ不精ではありませんよ・・・と思っています。
(年々増えていきます。コスモスの繁茂力には感服します)
金沢おどり2009
友人の誘いを受けて、本日県立音楽堂に「金沢おどり」を見てきました。
金沢駅前は金沢園遊会の上り旗が威勢よく掲げられています。
邦楽ホールには初めて入りました。洋楽ホールにも入ったことはありませんが・・・
舞台に向かって、一階指定席、二階自由席、一階横に桟敷席が配置されています。舞台左には舞台に続く花道と囃子場がありますが、入ったときは何なのかよく分かりませんでした。
終わってみると、桟敷席は舞台と花道を見渡せる位置だとわかりました。
金沢の東・西・主計町の三茶屋街のすべての芸妓たちが総出演して、迫力ある舞台が披露されました。何もかも初めての体験でしたが、地元の伝統に触れることができた貴重な一日でした。
SW真っ只中、金石地区を散策
秋晴れのシルバーウィークの中日、友人と金石地区に出かけました。
最初に、銭屋五兵衛記念館に行きました。
中には復元された北前船が展示されています。
ちょうど団体客と一緒になり、館長の説明を聞くことができてラッキーでした!
地元新聞にも掲載されたマッチクラフトの金沢城石川門もようやく見ることができました。うーん、それにしても大量のマッチ棒が必要ですね。
その後、大野からくり記念館に移動しました。こちらは大勢の観光客で賑わっています。
エントランスではちょうどからくり実演が始まりましたので、2種類のからくりを見せてもらいました。
からくり一体でベンツ一台分だそうですが、精巧なからくりに脱帽です。
映画「火天の城」
シルバーウィークで皆さん遠出しているのでしょうか?映画館は空いていましたね。
いやいや朝8時から映画見る人はいないですかね。
戦闘シーンのない信長が出演する映画はないでしょうが、戦国時代といえども、戦(いくさ)をしている日より戦のない日のほうが多かったでしょうから、これが日常だと言えるのかもしれません。
最近の映画がどこまでが実写で、どこからがCGなのか分りませんね。安土城天主の木組みは本格的で、今安土城を作っている自分にはとても興味深く面白かったですね。DVDも欲しい!
前にはカップルが座っていましたが、女性は途中から退屈だったようです。確かに、この映画は人を選びますね。戦で炎上する城ではなく、城が出来上がっていく様子を映像化した画期的作品、ぜひ大画面で!
高岡開町まつり
いよいよ本日高岡開町まつり当日です。天気がよくなって良かった。
高岡城跡本丸には入城更新のための手作りの門が建てられています。
鯱も木製でよく作られていますね。
勢ぞろいのある片原町交差点に向かう途中で、坂下町交差点に出発を待つ御車山を発見!
片原町交差点にはすでに大勢の人が集まっていました。今年の5月1日快晴の御車山巡行日も大勢の人出でしたが、今日は100年に1度の記念行事ということだけあって、警備体制も間に合わない程ですね。人出は金沢の百万石行列以上だったようです。
行列は地元幼稚園の行進から始まりました。
片原町交差点に御車山が勢ぞろいしたあと、その前を行列が通り過ぎます。御車山の影になって行列が見えませんでした。
行列の先頭は前田利長公入城行列です。
前田利長公役の勝野洋さんがやってきました。
しばらくして、永役の浅野ゆう子さんが車に乗ってやってきました。
行列の先頭が通り過ぎた後、後ろに向かって歩いていくと、ほたるの会の皆さんが手作りの神保長職公を引っ張って参加していました。
ショートカットで本丸に戻ると、ちょうど行列の先頭が入ってきました。
勝野さんは歩いて入ってきました。いることに気付くのが遅くなりました。
浅野さんは真ん前まで車のままやってきて、台を使って下りてきました。
本丸広場には「利長くん」も登場して、子供たちに大人気でした。
全員が本丸に入った後、勝野さんと浅野さんのあいさつがありました。それに先んじて前田家18代当主前田利祐氏のあいさつもありました。
夜は伏木で5月15日に行われているけんか山の出前出張がありました。中町と寶路町の山車(かっちゃ)が「イヤーサー」の勇ましい掛け声とともに激しくぶつかり合いました。
天気も熱気もあつい一日でした。
秋季展「茶道具の次第」 中村記念美術館
雨降る金沢へ出かけてきました。
最初は徳田秋声記念館です。「島田清次郎展」には前期展で訪れましたが、今回後期展を見てきました。といっても、今日はなんだか、まいどさんに案内されている団体と一緒になってしまってゆっくり見ることもできませんでした。
続いて、今週より秋季展の始まった中村記念美術館に行ってきました。
今回は茶道具そのものだけではなく、補完している包袋や箱なども一緒に並べられて、たいそうなものは茶器を袋で包み箱へ、その箱を守るために袋に包み箱へ、さらにまた袋に包んで箱へと三重にも四重にもなっているものもあり、重要美術品の保管もたいへんなものです。
なかには、千利休、小堀遠州など著名人の所用の品も展示されていますので、興味ある方はどうぞ。
秋季特別展(金沢市立安江金箔工芸館、金沢能楽美術館、金沢ふるさと偉人館)と石川県立美術館文化講座
今日は金沢市内へ出かけました。
最初に金沢駅西口近くの金沢市立安江金箔工芸館へ。
現在、秋季特別展「屏風・衝立 空間をしきる日本の美」が開催中です。今回のテーマは屏風と衝立、展示スペースも限られるので全6期に分けての開催です。第1期の目玉は、伝岩佐勝重の洛中洛外図屏風です。また第5期の源氏物語図屏風を見に行こうと思います。それにしても最近屏風の展示が多いですね。
金沢城に寄った後、金沢能楽美術館に行きました。
7月に前期展を見た特別展「尾山神社の能面Ⅱ」の後期展が昨日から始まりましたので、残り半分の能面を見てきました。「般若」の面は女性だったのですね、それを見ながら幼き頃、家の鴨居に般若が飾られていて夜とても恐かったことを思い出しました。あの面は何処にいったのか?
今日の地元新聞に金沢ふるさと偉人館が載っていましたね。
こちらも昨日から特別展「藤岡作太郎と赤羽萬次郎」が開催中です。藤岡作太郎はペンネームがたくさんあったのですね。
今日市内へ行った目的は、石川県立美術館で開催される加賀百万石の第3講に参加するためです。
今回は「本阿弥光悦と加賀藩前田家」というテーマで、同館の嶋崎館長が講演されました。今講演は前田尊経閣文庫分館で開催中の展示に連動したものです。
講演の後、分館の展示「本阿弥光悦の手紙」を見てきました。講演を聴いた後だととてもわかりました。しかし、本阿弥光悦は寛永の三筆とされているのですが、達筆すぎて書いてあることはわかりませんね。翻刻があるのでとても助かります。
隣りの展示室の「琳派の精華」では本阿弥光悦、俵屋宗達の屏風を見ることができます。ここでもやはり屏風です。最近密かな屏風ブームなのか?
南砺の至宝展 福光美術館
南砺市の福光美術館で開催中の「南砺の至宝展」を見に行ってきました。
今回は市内の初公開を含む12点の屏風が展示されています。
入るまでは”たったの12点”って思っていました。
入った途端、広い展示室に並ぶ屏風を見て、その思いは一気に吹き飛びました。
”たった12点”ではなく、”これだけのものを12点も”と!何しろ屏風1点1点が大きいです。最近の住宅は狭いですから、屏風は飾る場所がないですね。
金沢城二の丸御殿の襖絵を書いたことで知られる岸岱の「虎図屏風」、同じく佐々木泉玄の「吉祥図屏風」、他にも源平合戦図など、間近で見る事ができて、このために遠出して良かったと思いました。
大名家秘蔵の名刀展 富山県水墨美術館10周年記念
富山県水墨美術館・・・
自分には到底縁遠い美術館ですが、今開催中の特別展は「大名家秘蔵の名刀展」ということで見に行ってきました。
富山市の市街地から少し離れた場所にある同館は広々とした空間に一階建ての質素な建物。
なんとも水墨画的な落ち着きのある空間となっていました。
さて、展示室には名刀がずらりと数十件並んでいました。徳川将軍家伝来、徳川家康所用、上杉景勝所用、明智光秀所用、伊達政宗所用、細川家伝来、保科家伝来、榊原家伝来、直江兼続所持など、歴々の名刀はどことなく違いますね。
前田家からは利長所用の短刀が出品。
なかでも、織田信長が桶狭間合戦で今川義元から奪いし太刀は、豊臣秀吉、徳川家康と渡った名刀です。実物を始めてみました。
堪能したあとは図録を購入したかったのですが、すべてモノクロ・・・。この時代になぜカラーではないのでしょうか?