新春を寿ぐ 加賀万歳

新春の金沢市内へ行ってきました。年末は大荒れだったけど、予報では大雪だったのに天候は落ち着いています。人出も上々のようです。
金沢城
まずは金沢城へ。年末に石川櫓の囲いが取り払われ、
金沢城
純白に塗装されたきれいな壁になりましたが、出窓部分がそのままなので少しアンバランスですね。
金沢城
中に入ると、三の丸公園では雪ダルマがお出迎え!
金沢城
恒例となった橋爪門の藩政期のしめ飾り(14日まで)が飾られ、埋蔵文化財調査のため閉じられた扉が開かれています。といっても通過することはできません。
しめ飾りは昨年まで、わら工芸師松本長俊さんが手がけていて、高齢のため存続が危ぶまれていましたが、今年から吉岡克己さんが引き継ぎました。
金沢城
「加賀藩儀式風俗図絵」の元旦登城を参考に2002年から「数の子飾り」と呼ばれるこのしめ飾りが飾られています。
尾山神社
金沢城をあとにして、金沢城旧二の丸御門を移築した裏門から尾山神社に入ります。
尾山神社
2日の昼過ぎということもあってか、尾山神社への参拝客はごった返しているほどではありませんでした。お参りを済ませ、おみくじを1個買って金沢能楽美術館に向かいます。
尾山神社は行列はありませんでしたが、金沢神社は行きも帰りも参拝客の行列が数十メートル続いていました。受験シーズンということもあり、学問の神を祀る金沢神社は人気ありますね。
金沢能楽美術館
金沢能楽美術館は今日・明日は入場無料です。
「節季を仕舞 新春を寿ぐ」 金沢能楽美術館
まだ早かったので、展示のほうを先に見学しました。能はどの演目もストーリーがあるものだと思っていましたが、今回展示されている「翁」(おうな)という演目は正月に舞われるだけの演目だそうです。
加賀万歳
恒例となった新春加賀万歳は3階で開催されます。30分前に場所取りのため入り、念願の最前列を取りました。
加賀万歳
パンフレットでは、今年も「式三番叟」「町尽くし」「北国下道中」の三演目となっています。
男みくじ
始まるまでの間に、先ほど引いてきたおみくじを見ました。尾山神社の「男みくじ」です。金箔の袋に入った金沢らしいおみくじですね。(ちなみに「女みくじ」というのもありますよ)
男みくじ
今年は「中吉」です。運気はぐんぐん上昇中、なんかいいことありそう!ですよ。
「趣味」の項は「一人静かにおこなうがよし」。今年もひとり黙々と安土城築城と城めぐりをせよ!ということですね(#^.^#)
加賀万歳
今日は天候が穏やかだったからか、口コミ効果が出てきたのか、会場は定員を大幅に超える300人近い人で埋め尽くされました。(昨年は荒天で出足が悪かったですからね。)
まずは藤島館長から加賀万歳について説明がありました。
加賀万歳
最初は「式三番叟」。
続けて「魚尽くし」が舞われました。もう何回も加賀万歳を見せていただきましたが、初めての演目でした。魚や甲殻類がたくさん登場し、言葉遊びもある、なかなか面白い演目でした。
加賀万歳
その後は旧金沢町の町名をめぐる「町尽くし」。
加賀万歳
最後に「北国下道中」が舞われました。田中会長は今回はこの演目だけでした。年中に行われる万歳には若手が出てくることが多くなりましたが、この正月公演だけはベテランが揃いますので見ごたえあります。
いやー、何度見ても楽しいですね。ここで加賀万歳を見ると、新年が始まったという感じがします。
今日はNHK金沢と金沢ケーブルテレビの二局が来ていました。ともに後ろ姿だけ映っていましたが、明日の新聞はどうかな?

加賀万歳にみる北国下街道 つばたふるさと探偵団10周年記念

シグナスで津幡町のボランティアガイドである「つばたふるさと探偵団」の創立10周年を記念した講演会が開催されました。目玉は津幡町加賀爪に在住する加賀万歳保存会会長の田中久雄氏による講演会でした。
加賀万歳にみる北国下街道 つばたふるさと探偵団10周年記念
玄関では大河誘致キャラクタの「かーくん」がお出迎えです。
加賀万歳にみる北国下街道 つばたふるさと探偵団10周年記念
記念行事なので、会長の挨拶、来賓の祝辞があり、
加賀万歳にみる北国下街道 つばたふるさと探偵団10周年記念
加賀万歳の歴史や北国下道中の説明(金沢から柏原まで)がありました。演技は何度もみましたが、詳しく解説を聞いたことはなかったのでとても勉強になりました。
加賀万歳にみる北国下街道 つばたふるさと探偵団10周年記念
加賀万歳は伝統民俗芸能であり、金沢市指定無形民俗文化財にも指定されています。そのためか、能楽や狂言のような堅苦しさを想像する方もいますが、想像のほか楽しいものですよ。その雰囲気をお楽しみください。

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式三番叟(しきさんばそう)
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前噺(まえばなし)
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番物「北国下道中」

福岡町つくりもんまつり2010

高岡市(旧福岡町)のつくりもんまつりを見てきました。存在は知っていましたが、なかなか行く機会がありませんでした。初めてでしたので駐車場を遠くに停めてしまいましたが、小矢部方面から行った場合は福岡総合行政センターになるようです。
福岡町つくりもんまつり
つくりもんまつりは、藩政期はどこの町でも行われていた「つくりもの」と言われる祭りの出し物なのですが、現代では他に数えるほどしかない奇祭と言われるようになりました。
福岡町つくりもんまつり
このように野菜や花木を使ってあるテーマを再現します。
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
圧倒されたのは地元JAによる巨大なつくりもの。3メートルはあったでしょうか?
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
かわいいつくりものもある中、
福岡町つくりもんまつり
今年多かったのは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の坂本龍馬と、NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」のゲゲゲの鬼太郎でした。
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
福岡町つくりもんまつり
今年のつくりもんは全部で33個。毎年テーマは変わるので、毎年見に行っても楽しいまつりですね。

城端曳山祭

今日は富山県南砺市城端に行ってきました。今年のGWは前半は風が強かったものの、祝日に入ってからはめずらしく晴天でした。今日も夏のような暑さでした。
城端曳山祭
城端庁舎の駐車場に停め、出発場所の城端別院善徳寺前に向かうと、出発場所に向かう一行が・・・
城端曳山祭
狭い路地を行きますね。この狭い路地を曳山が通っていきます。
城端曳山祭
善徳寺前にはすでに6基の曳山が集合して、今かと出発を待っていました。
青空の下、善徳寺の大きな山門前に勢ぞろいした曳山は壮観でした。想像していたよりも大きいです。
城端曳山祭は江戸時代に始まり、城端神明宮の春季祭礼として受け継がれてきた祭りです。曳山は門前の6町により曳かれます。
城端曳山祭
各町ごとに御神像を乗せた曳山と前に庵屋台がつきます。
城端曳山祭
曳山が注目される曳山祭ですが、この庵屋台がこれまたスゴイです。
城端曳山祭
まるで小型の家そのものです。窓や戸なども本格的ですが、天井絵もすばらしいです。
城端曳山祭
曳山の車輪も大きいです。
城端曳山祭
曳山や庵屋台の細工物も細かいですね。彫刻で有名な井波に近いこともあるのですね。
これはおしどりです。
城端曳山祭
これは竜?でしょうか。
城端曳山祭
鳳凰です。
城端曳山祭
そして、庵屋台の竜の天井画です。
城端曳山祭
大通りから一本中に入った各町の狭い路地を
城端曳山祭
大きな曳山が「ギー」と大きな軋み音を響かせながら進みます。
城端曳山祭
時々止まりながら、山宿(宵祭で御神体を飾る家)などの前で唄いが披露されます。
この先導する庵屋台の中には三味線や笛の演者が入っているのです。
城端曳山祭
昨日の宵祭で飾り山が披露された山宿のいくつかを見る事ができました。
城端曳山祭
どこも襖絵がすばらしいですね。
城端曳山祭
曳山はほぼ1キロ以内を行ったり来たりするので何度も見ることはできるのですが、その間に獅子舞を見ることができました。
城端曳山祭
目録用の紙があるんですよ。
城端曳山祭
石川県の獅子舞は、剣や槍を持って獅子を退治する形式が多いのですが、ここの獅子舞はにぎやかです。クルクルと棒をまわしたり、実際に回ったりしながら、獅子を誘って各家から退散させる、というような舞でした。
城端曳山祭
帰りに大通りを歩いていると、アニメ「True Tears」のポスターが貼られていました。城端の町並みや曳山祭が舞台となっているようです。
次回は夜の提灯山を見てみたいですね。

年始特別公演 加賀万歳

今年も金沢能楽美術館で加賀万歳を見てきました。今や恒例行事のようになりましたが、昨年以上の人出です。天候が悪いことを考えれば、加賀万歳の楽しさが普及してきた証ですね。
能楽美術館の前に前田土佐守資料館でも公演されましたが、一階展示室の狭い空間で行うようで、展示室内ということもあり、撮影は禁止されているので、こちら能楽美術館のほうが、舞台も広く、撮影もできるので良いですね。
年始特別公演 加賀万歳
自分は開演時間ギリギリでしたが、皆さん早くから待っていたのでしょうね。いよいよ始まりました。
年始特別公演 加賀万歳
例年どおり、「式三番そう」から始まり、「町づくし」と進みます。
町づくしの合間には楽しい掛け合いがあり、会場は笑いに包まれました。
「新・町づくし」も少し披露され、今年のケーブルテレビのふるさと講座が楽しみになりました。
年始特別公演 加賀万歳
最後に、「北国下道中」が演じられました。今年も楽しいひとときでした。

今年の正月菓子は「金沢夢菓子 久寿玉」!!

今日は仕事帰りに金沢駅で正月菓子を買ってきました。去年は諸江屋さんの福徳(ふっとこ)と辻占いを買ったので、今年は森八さんの福徳を買おうと思っていたのですが・・・・
今日はあいにく売り切れていました。
ということで・・・いろいろと物色した結果、諸江屋さんの「金沢夢菓子 久寿玉」にしました。
金沢夢菓子 久寿玉
包み紙も金沢城下絵図になっていて、楽しいですね。
金沢夢菓子 久寿玉
紅白の米煎餅の玉が中に入った箱がなぜサイコロなのか?店頭では単なる意匠なのだと思っていましたが・・・
箱を開くと、中には「金澤道中双六」が!!
なるほど!双六に、サイコロに、そして駒は中の菓子?
金沢夢菓子 久寿玉
玉を開くと・・・
(右から)小花うさぎ、舞づる、金平糖、小柴舟、あめ玉、千代結び
と6種類の菓子が入っています。あめ玉と千代結びがきれいですし、どれもおいしい。
正月皆が集まる場所には楽しい菓子ですよ。

祐閑寺名月椿鑑賞会

夕方6時は今はすっかり暗いですが、ここ津幡町倉見は外灯も少なく辺りは一層暗いです。
祐閑寺名月椿鑑賞会
ここは倉見にある祐閑寺です。
祐閑寺名月椿鑑賞会
境内には早咲きの椿である名月椿が見頃を迎えています。
祐閑寺名月椿鑑賞会
この白い椿の花が津幡町文化財にも指定されている名月椿です。
祐閑寺名月椿鑑賞会
今日はここで鑑賞会が開かれるということで母を伴って来ました。
祐閑寺名月椿鑑賞会
本堂に作られた椿と写真の中で、二胡の演奏や能が演じられました。
祐閑寺名月椿鑑賞会
本格的に能を鑑賞したのは初めてですが、とても分かりやすい題材だったのでよかったですね。
祐閑寺名月椿鑑賞会
琴の演奏中は一日の疲れも出て少しウトウトしてしまいました。

園邸での加賀万歳

去年から始まった金沢歴史遺産探訪月間が今年も始まりました。
金沢歴史遺産探訪月間2009
11月15日まで探訪会、文化財公開、伝統芸能披露と多くのイベントが開催されます。
今日はイベントの1つ、園邸公開と加賀万歳です。
園邸での加賀万歳
園邸は尾崎神社の前の通りにあり、大正時代の町屋です。
園邸での加賀万歳
庭園や茶室などが残り、現在は元の持ち主である園氏から金沢市へ寄贈されて、市有形文化財となっています。
園邸での加賀万歳
普段は茶会や花展のみ使用が許される場所ですので、滅多に入る機会はありません。
園邸での加賀万歳
今日はその一室で加賀万歳が披露されます。
園邸での加賀万歳
今日の万歳は若手の発表会のようでしたが、初めての女性の演じる万歳も見れました。
園邸での加賀万歳
式三番叟に始まり、
園邸での加賀万歳
小倉百人一首。
太夫を演じる彼女は現在金沢くらしの博物館の学芸員で、尾張万歳もやっているので名古屋訛りがまだ抜けていないようでした。
園邸での加賀万歳
最後に北国下街道が演じられました。正月にご年配の立派な加賀万歳を見ていたので・・・比べてはいけませんが、来年の正月にまた金沢能楽美術館に行きたいと思います。

金沢おどり2009

友人の誘いを受けて、本日県立音楽堂に「金沢おどり」を見てきました。
金沢おどり2009
金沢駅前は金沢園遊会の上り旗が威勢よく掲げられています。
金沢おどり2009
邦楽ホールには初めて入りました。洋楽ホールにも入ったことはありませんが・・・
舞台に向かって、一階指定席、二階自由席、一階横に桟敷席が配置されています。舞台左には舞台に続く花道と囃子場がありますが、入ったときは何なのかよく分かりませんでした。
終わってみると、桟敷席は舞台と花道を見渡せる位置だとわかりました。
金沢おどり2009
金沢の東・西・主計町の三茶屋街のすべての芸妓たちが総出演して、迫力ある舞台が披露されました。何もかも初めての体験でしたが、地元の伝統に触れることができた貴重な一日でした。