小松市立博物館で数年ぶりに小松城関連の企画展を開催中ということなので行ってきました。
「利常と小松城」というテーマで、小松城の遺物を展示していました。
と、受付で小松城の合成図をもらいましたが、小松城の関連標柱が12本立てられているということで歩いてきました。詳細は城郭さんぽ日記のほうで。
市立博物館のある芦城公園は小松城の三の丸跡になります。
公園内には前田利常の銅像が立てられています。ここへ来るのは桜の時期が多いので、人垣の中を進むことが多いのですが、今日はゆっくりと見る事ができました。
散策の後は、今春開設されたばかりの小松市埋蔵文化財センターに行きました。
今月末までオープン記念特別展をやっています。自分は知らなかったですが、小松には見たこともない考古学の遺物がたくさんあるんですね。ちなみに、縄文から室町までが対象になっています。展示室が狭いため、展示品をたくさん並べるために解説は学芸員の方が丁寧にしてくれますよ。
カテゴリー: 歴史散歩
「センゴク」作家の宮下秀樹氏は七尾出身
「センゴク天正記」第9巻と「センゴク外伝桶狭間戦記」第3巻を購入してきました。
昨年浜松市へ行ったときに原画展を見たあと、「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク外伝桶狭間戦記」をすべてまとめ買いして読みました。本格的な歴史漫画ですが、戦国時代は「プチ氷河期だった」とかそれなりの歴史的裏付けの中で話が展開するので面白いし、新しい発見もありますね。
それにもう一つ、作家の宮下秀樹氏は石川県七尾市出身ということで応援する意味もあります。有名な小説家は出るものの、永井豪先生以来著名な漫画家が出ていなかったので、全国区になってほしいですね。
全国の歴史好きの皆様、「センゴク」面白いですよー
第59回百万石まつりを楽しむ
今年の百万石行列は晴天となりました。昼過ぎに出かけて、まずは金沢ふるさと偉人館へ向いました。
ふるさと偉人館では「日置謙展」を開催中です。
富田景周、森田平次とともに、金沢の郷土史学三傑に上げられている日置謙(へきけん)は、富田、森田両氏の資料を集大成する役割を果たし、「石川県史」、「加賀藩史料」、「加能郷土字彙」、「加能古文書」の4大著書のほか、県内自治体の編纂をしました。
展示では「石川県史」に掲載された写真のガラス板がとてもめずらしかったです。
今年は金沢城内で行列を楽しむことにしました。途中、市役所前でうちわをもらいましたよ!
今年から三の丸広場に変更になった会場には、すでに場所取りの方がチラホラいましたが、4列目ぐらいを確保しました。
行列が来るまで1時間ほど待ちました。
いよいよ横断幕がやってきました。
10月に開催されるねんりんピックの「ゆーりん」も登場し、会場を盛り上げましたが、歩くのは大変そうでした。
ミス百万石のお嬢さんはどなたもきれいです。
加賀鳶では五十間長屋をバックに勇壮な演技が行われました。
そして、まつ役の小林綾子さんの登場です。今年は永姫役として、高岡七夕大使も参加しています。
利家役の宍戸開さんの登場で会場は盛り上がり最高潮へ!!
殿の前で訓練を披露。
まずは鉄砲隊が声で「バーン」・・・・なぜ声なんだ。
弓隊が、槍隊が「ヤー」
最後は殿の宣言で終了です。宍戸さんと小林さんの性格なのか、今年は演出がおとなしめでしたね。
今日は久しぶりにライトアップを見ようと思いましたが、暗くなるまで時間があるので、知り合いからもらった券で金沢21世紀美術館の「文化財デジタルアーカイブ展」を見てきました。
京都文化協会がキャノンの協力を得てデジタル復元した19点の国宝、重要文化財の屏風絵、襖絵が所狭しと並んでいました。印刷では表現できない金箔だけは忠実に再現しているので、遠目に見ると本物を見間違うような再現性ではありますが、近くでじっくりみると、色の重なりは表現できないので少々縁が甘い感じです。それにしても、国宝クラスがガラス越しではなく、間近で見られる機会が多くなるのは良いことですね。
平成22年春季 堺文化財特別公開
ちょうど大阪に行く用事と堺文化財特別公開が重なったので、堺散策をしてきました。
今年は「千利休の生まれた街・堺の歴史をたどる」というテーマで戦国時代に関係深い場所が4ヵ所選択されていました。
当日は、ウォーキングでまわるイベントも開催されていたようで、大勢の方が雨の中を歩いていましたが、そのスタート地点がここ「旧堺灯台」です。
そこからはじめに行ったのは、千利休生誕の地です。敷地には利休が茶の湯に使用したと伝わる「椿の井戸」が残るのみです。
そして、「大安寺」に入りました。国重要文化財となっている本堂は、NHK大河「黄金の日日」の主人公、納屋助左衛門の邸宅の一部を移築したものと言われており、見事な障壁画を見る事ができましたが、柱の一本に「松永久秀の刀傷」が残ると紹介され、さすがにこちらは胡散臭いですね。
次に「南宗寺」へ行きました。三好長慶が創建した同寺では、利休が禅の修業をしたと伝えられ、
境内には「三好一族の墓」のほか、
本当は大阪夏の陣で死んだ「徳川家康の墓」!?もあり、ちょっとしたミステリーゾーンになっています。
最後に、「妙国寺」へ行き、
庭の樹齢1100年の「大蘇鉄」を見ました。境内には他にも蘇鉄が植えられていましたが、この蘇鉄だけは伝説が残っていて、
織田信長が安土城へ植え替えたところ、毎夜、「堺へ帰ろう」と泣いたので怒った信長が家来に命じて刀で斬ったところ、血が吹き出し、恐れた信長が堺へ返した。
と伝わるものです。数年前から樹勢が衰えてきて、手術の最中だとか・・・
武将カフェへGo?
朝、ホテルを出発してルーセントタワーに向かいました。
エスカレータを下りた地下1階、すぐにところに武将カフェとして雑誌や本に紹介されている「猿カフェ」があります。
といっても到着したのは10時。開店は11時ということで、帰りに寄ることに・・・
帰りに寄ってみると、今日は結婚式の二次会か何かで貸し切りのよう。今回はお預けとなりました。
城端曳山祭
今日は富山県南砺市城端に行ってきました。今年のGWは前半は風が強かったものの、祝日に入ってからはめずらしく晴天でした。今日も夏のような暑さでした。
城端庁舎の駐車場に停め、出発場所の城端別院善徳寺前に向かうと、出発場所に向かう一行が・・・
狭い路地を行きますね。この狭い路地を曳山が通っていきます。
善徳寺前にはすでに6基の曳山が集合して、今かと出発を待っていました。
青空の下、善徳寺の大きな山門前に勢ぞろいした曳山は壮観でした。想像していたよりも大きいです。
城端曳山祭は江戸時代に始まり、城端神明宮の春季祭礼として受け継がれてきた祭りです。曳山は門前の6町により曳かれます。
各町ごとに御神像を乗せた曳山と前に庵屋台がつきます。
曳山が注目される曳山祭ですが、この庵屋台がこれまたスゴイです。
まるで小型の家そのものです。窓や戸なども本格的ですが、天井絵もすばらしいです。
曳山の車輪も大きいです。
曳山や庵屋台の細工物も細かいですね。彫刻で有名な井波に近いこともあるのですね。
これはおしどりです。
これは竜?でしょうか。
鳳凰です。
そして、庵屋台の竜の天井画です。
大通りから一本中に入った各町の狭い路地を
大きな曳山が「ギー」と大きな軋み音を響かせながら進みます。
時々止まりながら、山宿(宵祭で御神体を飾る家)などの前で唄いが披露されます。
この先導する庵屋台の中には三味線や笛の演者が入っているのです。
昨日の宵祭で飾り山が披露された山宿のいくつかを見る事ができました。
どこも襖絵がすばらしいですね。
曳山はほぼ1キロ以内を行ったり来たりするので何度も見ることはできるのですが、その間に獅子舞を見ることができました。
目録用の紙があるんですよ。
石川県の獅子舞は、剣や槍を持って獅子を退治する形式が多いのですが、ここの獅子舞はにぎやかです。クルクルと棒をまわしたり、実際に回ったりしながら、獅子を誘って各家から退散させる、というような舞でした。
帰りに大通りを歩いていると、アニメ「True Tears」のポスターが貼られていました。城端の町並みや曳山祭が舞台となっているようです。
次回は夜の提灯山を見てみたいですね。
伊能忠敬と地域の測量家たち -岡崎三蔵・石黒信由-
ちょうど八重桜が満開できれいでした。
射水市新湊博物館で開催中の「伊能忠敬と地域の測量家たち -岡崎三蔵・石黒信由-」を見に行ってきました。
郷土の偉人である石黒信由は加賀藩の領地測量を行っており、その測量図は何度か同館で見たことはありましたが、今回は伊能忠敬の実図が展示されるということで、地方では珍しい機会です。
今回は徳島大学付属図書館の協力のもと展示物は西日本のものが多かったですが、伊能忠敬の彩色図を初めて見ました。小倉城や中津城、府中城などは城郭建造物とともに描かれています。また、阿波国の測量家、岡崎三蔵の村絵図や郡図、国絵図は精密で見ごたえありました。
年1回ほど地図の展示がありますので、もう恒例行事のようですね。
シャルジャ、砂漠と海の文明交流
今日は晴天のなか、金沢市内の美術館、博物館めぐりをしました。
最初に、金沢ふるさと偉人館です。現在二週間ずつ遺墨展を開催中ですが、本日から「暁烏敏(あけがらすはや)」遺墨展が開催中です。
そして石川県立博物館へ。昨日より春季特別展「シャルジャ、砂漠と海の文明交流」が始まりました。
金沢大学が考古学調査に協力している関係で開催されるようですが、世界史とは珍しいです。
展示品は青銅器や土器に限らず、アラビア半島を中心とした世界地図が数多く展示されています。地図は当時の世界観が垣間見れて面白いですが、字が全く読めません。
しかし、アラブ首長国連邦(UAE)は名こそ聞けどどういう国なのか知りませんでしたが、「アブダビ首長国」「ドバイ首長国」「シャルジャ首長国」「アジュマン首長国」「ウム・アル・カイワイン首長国」「ラス・アル・ハイマ首長国」「フジャイラ首長国」の7首長国で構成される連邦国家だそうです。ここで展示の題目の「シャルジャ」がその首長国のひとつであることがわかるでしょう。「首長国」は日本でいうところの「県」みたいなものらしいですが、正確には部族とか民族の単位なのでしょうね。
そして、金沢能楽美術館へ。京都国立博物館の所蔵する能装束や能面が展示されています。明治になって廃藩置県で財産処分を余儀なくされた士族の遺産の国外散逸を防ぐ目的で集められた品の中には、加賀前田家所蔵や備前池田家所蔵の能装束が含まれていて、今回出展されています。
最後に徳田秋声記念館へ。開館五周年記念として「秋声名品展」が本日より始まりました。
何度も訪れた秋声記念館ですが、未だに秋声文学にゆっくり触れる時間がとれません。反省・・・
「加賀藩主の書状」 前田土佐守家資料館
午前中は前田土佐守家資料館の解説講座に出かけました。
春季企画展は「前田土佐守家に伝わる加賀藩主の書状」です。加賀藩大老格の八家である前田土佐守家には二代利長以降の藩主書状が残っており、中には藩主直筆のものも含まれています。
解説講座では書状を出すとの礼法である「書札礼」の紹介がありました。室町時代まで比較的厳格に守られていた形式は近世江戸時代においても武家社会に残っていたようです。
1.進上書
身分が下位の者から上位の者に書状を出す時の形式。
本人に直接出すのではなく、側近や重臣を宛所として間接的に伝えるもので、日付より上に最後の宛名が来る。
2.謹上書
身分がほぼ同格の者同士で書状をやりとりする時の形式。
相手が住む地名、屋敷名を宛所にするもので、日付より上に最後の宛所が地名(屋敷名)+通称で来る。
3.打付書
身分が上位の者から下位の者に書状を出す形式。
相手の官位名や諱、通称を宛所とするもので、日付より下に最後の通称が来る。
よく展示で見るのは3の形式が多いですね。
しいのき迎賓館オープン!
石川県庁舎を改築した「しいのき迎賓館」がオープンしました。
式典を見ようと急いでやってきたものの、オープン9時を少し過ぎて人もまばら・・・・
と思っていたら、式典は10時からで、それ以後でないと中には入れないそうです。
正面のしいのき近くなど県庁職員が警備?に出ているのかと思っていましたが、来賓のお出迎えだったようです。
ということで、ふるさと偉人館を先に観覧します。
今日から企画展「加賀の三羽烏遺墨展」が始まり、まずは高光大船から二週間ずつ公開されます。
まるで美術館のようなたたずまいです。
10時に近づき、大勢の人が集まってきていました。来賓は200名とか
祝辞は谷本石川県知事から始まり、森衆議院議員、ほか国会議員、県議会議長、山出金沢市長と続きました。
新聞やニュースなどでは知事の言葉ばかり引用されていましたが、森議員が、「金沢は立派になったが、金沢城跡だけではなく、七尾城跡、小松城址も・・・」と言われていたのは、金沢一極集中と諌めたというよりも、地盤の加賀地区に気を使った?とも思えるが、金沢城は年々整備されていきますが、同じく国史跡の七尾城跡は近年ほとんど手が入れられておらず、また小松城址に至っては・・・と言う部分もありますので、真っ当な意見ですね。
式典の花形、テープカットの時間です。
テレビ局や新聞社の後方でしたが、いい位置で写真が撮れました。
テープカットの後、少し時間を置いて入館ができるようになりました。
エントランスは県庁時代の名残りをとどめる赤じゅうたんです。
中央階段のまわりは一階から三階までの吹き抜けとなっていて、いかにも開放的でした。
それでは今日・明日のみ開放されている部屋を見て回りましょう。
まずは大学コンソーシアム石川の交流サロンです。
こちらはセミナールームAです。
広いほうがセミナールームBです。
ガラス張りの北側廊下からは金沢城の石垣を一望できます。
二階ガーデンルームです。シャンデリアで豪華な部屋です。
二階北側のガラス張りに隣接するイベントルームです。立食パーティなどに使えるそうですが、夜だとライトアップが綺麗に見えるものの、外からも丸見えですね。
今日は花見客も混ざって多くの人でした。