念願だった高遠町へ行ってきました。
城へ入る前に予備知識として高遠町歴史博物館へ。
高遠藩は保科正之が生まれ育った地であり、NHK大河誘致運動を進めているみたいです。知らなかった・・・
念願というのは桜で有名な城へ一度来たかった。今年はライトアップもなかったので、来年以降はぜひ桜の時期に来てみたい。
現在の企画展では、地元郷土史家が収集した高遠城の絵図を見ることができた。良かった。こういう方が一人でもいないと地元の歴史って残らないんですよ。
博物館の裏には高遠湖という大きなダム湖?が広がっています。
この博物館のもうひとつの目玉は「絵島囲み屋敷」です。
復元された建物ですが、当時そのままに復元されています。
柵に取り付けられた仕掛けが監禁屋敷だったことを如実に物語っています。
大奥の一大事件だった「絵島事件」。近年ドラマにもなっているので知っている方も多いと思うが、自分は流刑地がこの高遠だったことは知りませんでした。ここで過ごした晩年の生活は穏やかなものだったのでしょうか。
カテゴリー: 歴史散歩
企画展「利家夫人 まつ」
射水市新湊博物館で開催中の企画展「利家夫人 まつ -手紙が語る戦国女性の心-」を見てきました。
新湊在住の郷土史家、木蔵豊信氏の旧蔵品が博物館に寄贈されたことを記念する企画展ですが、前田利家室まつの書状が44通、二代利長の書状が四通、三代利常の書状が三通。中でもまつの書状は江戸に人質に行った後に、村井家に嫁いだ七女千代に宛てた、従来村井家文書として伝わっていたものがほとんどです(43通)。
当時の女性の文書の数としては群を抜いて多い「まつ」ですが(先に訪れた今年の大河の主人公「江」に至っては二通しか伝わっていない)、その内容は実に人の親らしい飾り気のない文章が綴られています。この機会を逃すと、一同に会する機会は当分ないと思われますので貴重な展覧会でした。
その後、隣りの道の駅で名物「白えびバーガー」を購入することに。専用の窓口を設けた道の駅一の人気商品です!
購入制限あり。この日の待ち時間は30分~40分とのこと。
しばし待つも、30分が過ぎ、40分が過ぎ、結局出てきたのは1時間後。
ついにご対面!今回が3度目となります。
どうです。おいしそうでしょ
見た目に反して冷たいバーガーです。それにしてもどこにそれだけ時間がかかるのかわかりません。
あっという間に完食。おいしいけど、ここまで待たされると受け取った時に笑顔の人が誰一人いないのは先行き不安になりますね。いつまでも名物が続きますように。
城端曳山祭 & true tears
三連休の最終日、隣県の南砺市城端にやって来ました。
今日は曳山祭です。六基の山車(曳山)と前に庵唄のための庵屋台が巡行します。
近年、国重要無形民俗文化財に指定された曳山祭で、今年は山車の修理技術者がたくさん招かれているようです。
出発地点のじょうはな座では普段は寄席などが行われるようですが、城端は2008年に放映されたアニメ「true tears」(P.A.WORKS)の舞台となった地であり、じょうはな座を背景とした新作ポスターもできていました。
商魂もたくましく、クリアファイル(800円)、ポスター(600円)、特別住民票(300円)。早速購入している人も。
傘鉾が出発地点に移動します。
曳山の出発地点は城端別院善徳寺の前となります。
福野夜高祭
南砺市福野の夜高祭に仕事の後出かけました。
石川県の加賀地方の祭りが金沢城下に近いためにおとなしい祭りが多いのに比べると、能登地方や呉西地方の祭りは同じ加賀藩内においては激しいものが多いです。
駐車場の案内が全くなかったので停めるのに苦労したが、駐車場から会場まで歩く途中の家々には
行燈が飾られ、光っていて美しい。
ギャラリーで行燈の絵が4種類売っていたので3種類買ってきました。左から「三国志 関羽と張飛」「川中島 信玄と謙信」「倶利伽羅峠 源義仲」です。家々の行燈は後者2種類しか見なかったですが、どれも勇壮ですね。
ギャラリーにはミニ行燈が
ところ狭しと並べられ、
別の会場にはキルトの武者絵も飾られていました。
暗くなった町の中を光のともった大あんどんが進みます。
意外に速いんですよ、このあんどんが。
「四ツ角」と呼ばれる場所はこの大あんどんがすべて見れるとあって、多くの人が陣取りをしていました。
この時点では華やかな祭りだった・・・・
「引き合い」が始まるまで時間があったので、福野駅前の「文久の大行燈」が飾られていると聞いたので見に行ったが、電気が付いていない。それも何かボロボロです。平成12年に復元されたものだそうですが、なんでこんな状態なのでしょうね。
今年の引き合いは22時50分に始まりました。7台の大あんどんの内、動くのが3台、動かないのが3台、なにもしないのが1台です。
3台×3台で9回の引き合いが行われますが、実際に始まると凄いの一言ですね。「引き合い」は別名「けんか」とも呼ばれていますが、あんどんがすれ違うときに互いのあんどんを壊し合います。その時にヒートアップして喧嘩が頻発したのでそう言われるそうですが、あれでは本当に喧嘩にならないほうが不思議なほどです。
ふくい五社巡りと勝家の菩提寺へ
ゴールデンウィーク真っ最中に江展で盛り上がっている?であろう福井市に行ってきました。午後からのギャラリートークに合わせて福井県立美術館に行くので、午前は市内を巡ります。
まずは初めての足羽山の足羽神社へ。亀ですね。
足羽神社の祭神は継体天皇です。
足羽山の一番高い山頂には継体天皇の石像が市内を見守るように立っています。
足羽神社で「ふくい五社巡り」というパンフレットを見つけました。
5つの神社を巡ってスタンプを集めるとポストカードがもらえるとのこと。いわゆるスタンプラリーですね。
スタンプが同色なのは少し面白味がないですが、ついに福井市も観光誘致に目覚めたということでしょうか。それではその企画に乗りましょう!
次へ回る前に近くの史跡へ。左内公園となっている橋本左内の墓所です。
近くの西光寺へ。寺内には幼稚園も併設されています。しかし場所がわかりにくい。
敷地内には柴田勝家公と市の墓と、
墓の脇に北之庄城の内堀跡から出土したという礎石が置かれています。
寺鐘は朝倉貞景公の寄進によるもの。いろいろありますね。
次は麓の藤島神社へ。祭神は新田義貞公です。福井市は義貞最後の地と言われています。
そして、柴田神社へ。いままで駐車場もありませんでしたが、ちょっと離れたところに駐車場ができました。さすがに大河ドラマ放映中とあって、次々と観光バスが横付けしていました。
敷地内に三姉妹神社(手前)と柴田神社(奥)があります。神社の前は北之庄城の一部です。
柴田神社の祭神はもちろん柴田勝家公。三姉妹神社は三姉妹となっています。
柴田勝家公と市の銅像のそばに、大河ドラマにあわせ三姉妹の銅像が立てられていました。去年訪れたときは全くなかったですが、計画は進んでいたようです。
福井城近くの佐佳枝廼社です。ここの祭神は松平春嶽公ですが、福井東照宮とも呼ばれ、徳川家康公と初代藩主の結城秀康公も祀られています。
最後に福井県護国神社に行きました。曇りでなんとか持ちこたえていた天候も雨模様になってきました。
「大願成就」のハンコをもらい、
ポストカードももらってきました。並び順が一部違いますが、これは最後にもらった護国神社が一番上になっていたからです。
順序良く回れたので、そのまま近くの福井県立美術館で開催中の「江展」にやってきました。ゴールデンウィーク2日目の土曜日、それにしては人が少ないです。
ギャラリートークのときは100人以上の人が解説を聞きながら会場を移動しましたが、こういう展覧会にしてはまだまだ会場内のスペースも余裕があり、福井県の人は関心が少ないのか残念な限りですね。遠方から見に行った自身としては、ゆっくり見れたので満足したのですが。
福井県ではNHKの上野樹里パターンのみでなく、初役の水川あさみパターンのポスターもあるんですよ。小浜も行ってみたいなー
今季の金沢市内の資料館は八家ブーム?
新しく展示も変わったので一気に見てきました。
午前は前田土佐守家資料館へ。「加賀藩年寄衆八家の前田土佐守家」という企画展が始まり、今日は解説講座でした。改めて八家という制度を知るいい機会になりました。今回は1階の常設展示会場から2階へ続く展示内容となっており、がらりと展示が変わった印象があります。下屋敷のあった醒ヶ井町の発掘調査で出土した遺物のミニ展示コーナーもありますので、興味ある方はぜひ。
この展示は本多の森の藩老本多蔵品館の展示との連携企画です。6月には2館の館主、つまり本多家と前田土佐守家の現ご当主の対談が行われるのが楽しみです。
終了後、室生犀星記念館の「犀星の青春放浪」を見に犀川を渡りました。今回は犀星自身が暗黒時代という若き日々に焦点が当たっている展示でした。
それから犀川を渡って戻り、金沢ふるさと偉人館の「北陸の鉱山王 横山隆興」を見ました。時代は明治に下りますが、横山家は加賀八家のひとつです。加賀藩家老から男爵になった時代のうねりの中で、小松の尾小屋地区に銅山を経営した横山隆興氏の生涯について紹介しています。
そして、中村記念美術館の「茶器-形と文様-」を鑑賞しました。今回は茶器ばかりでよく理解できませんね。きれいなのはわかりますが、どう良いのか、やはり解説講座のようなものがないと。
続けて金沢能楽美術館へ。「前熊コレクション 能面と能装束」が開催中です。前田熊太郎氏は大阪北浜の実業家で、昭和初期に元藩主家などが売り出した家財などを購入し、コレクションとして保存しました。その中には能楽コレクションもあり、加賀前田家や大聖寺前田家の装束が含まれ、それが今回初の里帰りをして展示されています。
それから石川県立歴史博物館に行きました。今年も友の会に入りましたので特別展は全部見る予定ですが、今回は「くらし&娯楽の大博覧会 昭和ヒストリー1926~1989」という昭和を懐かしむ展示です。
その大半は白山市の昭和資料コレクター上田輝一氏によるものですが、今日は上田氏自身によるギャラリートーク(ご本人だということは事前には知りませんでした)ということで、14時から1時間展示内容や、展示物の意義、収集の苦労話などを聞けました。こういうご本人の話を聞くと、展示が断然楽しく見ることができますね。
最後に金沢くらしの博物館に行って、「昔の髪型・端午の節句展」を見ました。昔の(と言っても数十年前ですが)女性の髪型は今は逆に新しく感じますね。でも一人で結うことはできないので、やはり滅多に見ることはできないのでしょうが。
あっ、そうと4月になってから初めて石引駐車場に行きました。常駐の人がいなくなり、自動発券機が設置されています。
予告通りついに従量制になってしまいました。いままで9:30~22:00まで500円だったのが、7:00~18:00まで最大900円となりました。4時間以内、または18:00以降に停めなければ今までどおりですが、ライトアップでは使いづらいなりました。
今日は隣りのNTT西日本金沢支店に500円で停めました。こちらは不定期なのと、18:00までなのが使いにくい。
金沢浅の川園遊会 八尾おわら流し
遅い春に満開の梅木が植えられている安江金箔工芸館へ。
そこで春季企画展「館蔵品にみる金沢の近現代工芸」を見てきました。
続けて、泉鏡花記念館の企画展「旅と鏡花」の後期展を見学。鏡花の初めての上京はとても大変だったのですね。線路が敦賀までしか来ていなかったので、そこまで人力車で行ったとか。人力車って・・・何日の旅なんでしょうね。
兼六園のライトアップのあと、ひがし茶屋街で開催された「八尾おわら流し」を見ました。年々見学者も増えているのか、遅れていくとすでに人だかり。あの狭い路地ではすでに手狭なイベントになっていますね。
発掘報告会 「いしかわを掘る」
金沢市内に出かけました。
まずは石川県立歴史博物館で開催中の「れきはくコレクション2010」へ。今年度、県に寄贈・寄託された資料を並べています。
今年の特徴は、トキの保護に尽力した羽咋市の村本さんの資料一式でしょうか。
午後から講演会だったため、午前から出かけたのですが大惨事の後ですから市街地といえ車の通行も少なく閑散としています。観光地はしばらく全滅ですね。被災していない地域も経済的に持たなくなる心配もでてきました。
金沢城を散策した後、本日リニューアルオープンを迎えた「金沢ふるさと偉人館」に行きました。
顕彰される偉人が3名増えました。「松田権六」「谷口吉郎」「蓮田修吾郎」の文化勲章受章者3名です。
会場はこんなふうです。外からですが
リニューアルに合わせてパンフレットも変わりました。
続けて金沢能楽美術館に。
午後からは石川県立美術館ホールで開催された「いしかわを掘る」に参加しました。生涯学習センター移転に伴い、同会場で開催されていた行事は美術館ホールに移動しました。
内容は、
1 出雲じいさまだ遺跡
2 北安田南遺跡
3 道村B遺跡
4 八幡遺跡
5 七尾城跡
6 金沢城跡 橋爪門、玉泉院丸
となっています。どうなっているかわからなかった金沢城橋爪門の発掘調査の途中経過を知ることができました。
奇祭 勝山左義長まつり
映画「武士の家計簿」で盛り上がった昨年の金沢で、その映画にも登場する「盆正月」が話題となりました。盆と正月が一緒に来るような賑わいの祭りということで「盆正月」、すでに地元金沢では失われた祭りですが、その雰囲気が味わえる祭りがまだ日本、それも隣り福井県にあるということで楽しみにしていました。
現在は2月最終土日に行われる勝山市の「勝山左義長まつり」、従来は24日・25日の固定日開催だったようです。それもそのはず、この祭り「左義長」の冠をもつだけあって、旧正月15日「小正月」の火祭りだったようです。
今日は晴天だけど、今年の大雪を考慮して白山麓経由はやめ、8号線経由で勝山市に入ったけど、道路の雪はないものの、市役所となりの中央公園はまだこんな状態。歩けやしない。
明日開催のフィナーレ「ドンド祭り」がこの神明神社から運ばれるそうです。
大雪の影響がこんなところにも・・・
きれいな飾りだと思っていたら、後で気が付きましたが上の部分の裏に押し絵が書いてあるんですよ。
12年持ち回りのふれ太鼓(一番太鼓)は上郡区ということで、早速向かいましたが、30分前にもかかわらず大勢の人ですね。といっても報道陣が最前列を押さえていますね。
現在、この上郷以外に櫓は11基。立川、上袋田、下袋田、上後、中後、下後、上長渕、下長渕、沢、芳野、そして、昭和40年頃までは富田にあったそうですが、現在は元町2丁目にあります。元は町民の祭りだったため、武家地だった元町にはなかったそうですが、有志で始められたそうです。隣で楽しそうにやっていれば自分たちもやりたくなったのでしょうね。
ふれ太鼓の後、賑やかに左義長ばやしが始まりました。これは楽しい。確かに町中でこの囃子が聞こえたら、昔の人も楽しくて仕方がなかったことでしょうね。
祭りの楽しみは囃子だけではなく、この作り物も見どころです。最近は干支を題材にしたものが多いそうですが、昨年高岡市(旧福岡町)の「つくりもんまつり」を見ただけに、少し感動は薄い。というより、最近の不景気のせいか簡素なものが多かった。
櫓のまわりにつけられた「絵行灯」も楽しみのひとつ。時事ネタの川柳に思わずニヤリとしてしまいます。
上郷でひととおり楽しんだ後は、立川区へ。こちらは子どもばやしの最中でした。大人も激しいのもいいですが、子どもたちは愛くるしいおどりもいいですね。
太鼓の真ん中に座るのは「抑え子」でわざと音が響かないように座っているのですが、後ろ向きに座るので、ひょっとこのお面をかぶり、はっぴを前後逆にはおるのが正統?なようです。この日はこの子のみでしたが、囃子の間中、頭を左右に振っているのも楽しげでかわいいです。
左に「地太鼓」が細かくベースのリズムを刻み、右の「大太鼓」が自分なりの狂い打ちを披露します。左義長では「打つ」ことを「浮く」というそうです。はやしの中にも「浮いた浮いた」と何度も出てきますね。
立川区の作り物はウサギでした。
楽しみながら12区すべてを回ってきました。あっという間の半日でしたね。
「左義長」は通常「さぎちょう」と呼びますが、ここでは「さぎっちょ」というそうです。ふれ太鼓前の来賓挨拶でもそう言っていましたし、書初めにもそう書いてありますね。
絵行灯はまとめて吊られる区もあります。櫓はすべて組み立て式だったそうですが、今は後ろの櫓会館の中に収納されて、そのまま引き出して使うそうです。時代ですね。
本町通りには両脇に露店が並び、これほどの光景はあまり見られなくなりました。
夕飯を早めにとり、暗くなるのを待ってもう一度本町通りに行ってきました。
暗くなった押し絵がライトに照らされてきれいです。ちょっと見にくいかもしれませんが、裏に絵があるでしょう。
ふれ太鼓を見た上郷の子どもたちは顔にペイントをすることを一休み中に読んでいたチラシに書かれていたので見に来ました。確かにかわいいですね。
こちらの絵行灯も祭りの雰囲気を盛り上げるのに一役買っていますね。
今年初体験でしたが、楽しみ方がわからないまま行ったので櫓をまわるスタンプラリーに参加しました。すべて回ると抽選でいろいろ選べますが、せっかくなので祭りの手ぬぐいをいただいてきました。
もう一度行ってみたい祭りですね。
中野市立博物館へ
仕事で出張の昼休み。中野市立博物館へ行ってきました。
発掘調査報告書を何冊か購入するためにはじめて行きましたが、上に展望台、右にプラネタリウムを備えた歴史博物館です。ちなみに、今回は時間がなく展望台は見送り、プラネタリウムは土日しかやっていないので見れませんでした。
常設展もひとまわりしましたが、企画展は土偶でした。チラシの写真は中野市姥ヶ沢遺跡で発見された「姥ヶ沢ビーナス」と呼ばれる立像土偶です。イギリスの大英博物館で開催された「The Power of Dogu」展に出品され絶賛されたそうですが、土偶、中学校の頃は女性だということを聞いたように思いますが、企画展ではその説にも疑問が呈されていましたよ。