冬の観能の夕べ 石川県立能楽堂

今日は友人に誘われてはじめての能楽鑑賞へ行ってきました。
その前に市内の古書店「おてんこ」へ行ってきました。一般の自宅にしか見えない店舗へ入るとうず高く積まれた本が・・・・、ご店主としばし話をさせていただきましたが、数年前に実店舗からネット専門になり、ここにはネットに掲載した4万点余りの本が置かれているとのこと。倉庫にはまだまだ数十万点眠っているとか、特に1枚もの(古文書、地図、絵葉書、ちらしなど)がわからないほどあるといい、でも文字だけの情報で購入するのは気が引けますね。まだまだ金沢の古書店の奥深さを知りました。
冬の観能の夕べ 石川県立能楽堂
さて、能楽堂にやってくると、駐車場少ないので電車で来て、と書かれていたのに車で駐車場は一杯!
冬の観能の夕べ 石川県立能楽堂
初めての能鑑賞なので中央が見える場所を陣取りました。
冬の観能の夕べ 石川県立能楽堂
今日の演目は、
1.仕舞 胡蝶
2.狂言 柿山伏
3.能 志賀
でした。
狂言はわかりやすかったけど、時間が短く、能の前座的役割なんですね。能は言っていることはやはりわかりませんでした。中入り後の舞は迫力ありましたが、ここまでのストーリーはあらかじめ理解した上で見るのが、やはり正しい能鑑賞の方法なんでしょうね。

金沢城兼六園研究会 1月例会 「加賀藩から見た金沢城」

今日は大雪でした。今年は雪も雷も多いですね。
金沢城兼六園研究会
そんな中開かれた1月例会ですが、例会後に新年昼食会があるからなのか参加者がいつもより大目ですね。会場となった広坂別館はいっぱいになりました。
金沢城兼六園研究会
例会は金沢城調査研究所副所長の木越隆三氏による「加賀藩から見た金沢城」というテーマの講演会でした。
「近世」という時代の位置付けから始まり、「藩」という用語が持つ学術的な意義と歴史、利常が行った「御改作」とそれ以後の「改作法」の違い、金沢城が果たした意義について持論が展開されました。時間が余ったら最近新聞にも載った与力町の広がりについて話がある予定でしたが、また機会があるときになったのが残念でした。
昨年はNHK大河が幕末を扱ったこともあり、藩が果たした意義に関する講演会もいくつかありましたが、藩というイメージが少し変わってきました。これは知識が少し深まってきたということでしょうか?

津幡ふるさと検定 初級合格しましたよ!

津幡ふるさと検定
今日、津幡町から検定結果が届きました。
「94点」
合格です。3問不正解でしたが、満足いく出来でした。合格証は手作りです。普通の賞状タイプだと思っていましたが、今はこのほうが持ち歩きやすいということですね。
津幡ふるさと検定
次なる「つばた通」目指して頑張りましょう!
第3回津幡ふるさと検定初級結果 11人合格/18人
第1回津幡ふるさと検定中級結果 9人合格/12人

考古検定って?

今日博物館に行って「考古検定」ってチラシを見つけました。
日本文化財保護協会っていうところが主催するようなのですが、ホームページ見ると「埋蔵文化財調査士」とか「発掘員」の資格認定をしている協会のようです。
発掘調査にはとても興味ありますが、こんな資格持っていないと携わることができないのでしょうか?
考古検定
今月一杯の申込みで、来月の都合の良い日に1時間100問のWEB検定(ブラウザで回答)に挑戦するようです。
考古検定
今回は「入門」第一回ですが、この合格者が次回「初級」「中級」を受験でき、以降2級上まで受験できるそうです。しかし、最も上位の「最上級」の難易度(レベル)は考古系大学院修了程度となっているようで、ターゲットは一般人ではなく、やはり考古学系の仕事をしている方々のようです。
「めざせ100万人の考古学」というのは、考古学に関係している方が100人の1人いるということなのか?そうだとすれば多すぎないか?100万人の根拠がよくわからないなー

うさぎと加賀のれん

また荒れてきました。今日まで年始休みなので、昼早めに出かけて少しだけ市内をまわってきました。
「新春を祝う うさぎがいっぱい」 石川県立歴史博物館
最初に昨日から石川県立歴史博物館で開催中の「新春を祝う うさぎがいっぱい」を見てきました。
「新春を祝う うさぎがいっぱい」 石川県立歴史博物館
うさぎグッズが一杯でした。置物とか玩具菓子、タオルや帽子は想像がつきますが、チラシとかもあってここまで集めたのか!という感じでした。キャラクタでもミッフィーやピーターラビットはうさぎってわかりますけど、ワーナーのキャラクタ、あれなんていうキャラでしょう?あれもそういえばそうですね。
「時代かがのれん」 石川国際交流サロン
そこから、国際交流サロンに「時代加賀のれん」展を見に行きました。写真撮影できなかったので写真はありません。
「時代かがのれん」 石川国際交流サロン
加賀友禅の「ゑり華」という店の主人であった花岡慎一氏が収集したのれんが展示されていました。
そこで、「加賀のれん」には「内のれん」と「外のれん」という2種類あることを知りました。
「内のれん」というのが、最近有名になってきた「花嫁のれん」というもので、江戸末期か明治初期頃に花嫁が嫁ぎ先に持参して、仏間や夫婦の部屋の入口に掛けたものです。
一方「外のれん」は町屋の茶の間と次の間のあいだにある板戸を開けて掛けた、公私の生活の場の仕切りとしたもので、藍染木綿の単色となります。
歴史が100年ほどだということも知り、意外に最近の伝統(って言っていいものか?)だということですね。
「ヘレンドと石川の工芸の出会い」 しいのき迎賓館
しいのき迎賓館で「ヘレンドと石川の工芸の出会い」という展覧会が無料で開かれているということを知ったので、最後に寄って来ました。HERENDは1826年開窯されたハンガリーを代表する磁器です。
「ヘレンドと石川の工芸の出会い」 しいのき迎賓館
木村ふみさんによるヘレンドの磁器と漆器のコラボによるテーブルコーディネート(ギャラリーB)は素敵でしたが、高そうですね。実際に同じようなものを購入することもできるようで、「欲しい商品があればお声掛けてください」と書かれていましたよ。実際に声掛けている人もいたので驚きです。

新春となりのテレ金ちゃん祭り

今日は年末年始の天気が嘘見たいな晴天です。積もった雪もかなり溶けてしまいました。
新春となりのテレ金ちゃん祭り
イオンかほくであるという「新春となりのテレ金ちゃん祭り」に行ってきました。テレビ金沢アナウンサーの塚田誉さんと細木美知代さんが来ていました。
新春となりのテレ金ちゃん祭り
10時半から大福がもらえるということで、10時過ぎに着くように行きましたが、並んでいるのはまだ100名ほどでした。
自分の後ろにも遥かに長い列が・・・・200名越えていないか?
新春となりのテレ金ちゃん祭り
大福配るだけと思って並んでいたけど、細木アナウンサーから直接もらえるみたいで、急に緊張してきました。
新春となりのテレ金ちゃん祭り
大福もらっているだけの人もいたけど、折角なので握手してきました。
トークショーがあると思ったら13時半からだったので帰って来ました。
新春となりのテレ金ちゃん祭り
もらった大福はこんな感じで加賀藩(高倉製菓)の生クリーム大福です。

新春を寿ぐ 加賀万歳

新春の金沢市内へ行ってきました。年末は大荒れだったけど、予報では大雪だったのに天候は落ち着いています。人出も上々のようです。
金沢城
まずは金沢城へ。年末に石川櫓の囲いが取り払われ、
金沢城
純白に塗装されたきれいな壁になりましたが、出窓部分がそのままなので少しアンバランスですね。
金沢城
中に入ると、三の丸公園では雪ダルマがお出迎え!
金沢城
恒例となった橋爪門の藩政期のしめ飾り(14日まで)が飾られ、埋蔵文化財調査のため閉じられた扉が開かれています。といっても通過することはできません。
しめ飾りは昨年まで、わら工芸師松本長俊さんが手がけていて、高齢のため存続が危ぶまれていましたが、今年から吉岡克己さんが引き継ぎました。
金沢城
「加賀藩儀式風俗図絵」の元旦登城を参考に2002年から「数の子飾り」と呼ばれるこのしめ飾りが飾られています。
尾山神社
金沢城をあとにして、金沢城旧二の丸御門を移築した裏門から尾山神社に入ります。
尾山神社
2日の昼過ぎということもあってか、尾山神社への参拝客はごった返しているほどではありませんでした。お参りを済ませ、おみくじを1個買って金沢能楽美術館に向かいます。
尾山神社は行列はありませんでしたが、金沢神社は行きも帰りも参拝客の行列が数十メートル続いていました。受験シーズンということもあり、学問の神を祀る金沢神社は人気ありますね。
金沢能楽美術館
金沢能楽美術館は今日・明日は入場無料です。
「節季を仕舞 新春を寿ぐ」 金沢能楽美術館
まだ早かったので、展示のほうを先に見学しました。能はどの演目もストーリーがあるものだと思っていましたが、今回展示されている「翁」(おうな)という演目は正月に舞われるだけの演目だそうです。
加賀万歳
恒例となった新春加賀万歳は3階で開催されます。30分前に場所取りのため入り、念願の最前列を取りました。
加賀万歳
パンフレットでは、今年も「式三番叟」「町尽くし」「北国下道中」の三演目となっています。
男みくじ
始まるまでの間に、先ほど引いてきたおみくじを見ました。尾山神社の「男みくじ」です。金箔の袋に入った金沢らしいおみくじですね。(ちなみに「女みくじ」というのもありますよ)
男みくじ
今年は「中吉」です。運気はぐんぐん上昇中、なんかいいことありそう!ですよ。
「趣味」の項は「一人静かにおこなうがよし」。今年もひとり黙々と安土城築城と城めぐりをせよ!ということですね(#^.^#)
加賀万歳
今日は天候が穏やかだったからか、口コミ効果が出てきたのか、会場は定員を大幅に超える300人近い人で埋め尽くされました。(昨年は荒天で出足が悪かったですからね。)
まずは藤島館長から加賀万歳について説明がありました。
加賀万歳
最初は「式三番叟」。
続けて「魚尽くし」が舞われました。もう何回も加賀万歳を見せていただきましたが、初めての演目でした。魚や甲殻類がたくさん登場し、言葉遊びもある、なかなか面白い演目でした。
加賀万歳
その後は旧金沢町の町名をめぐる「町尽くし」。
加賀万歳
最後に「北国下道中」が舞われました。田中会長は今回はこの演目だけでした。年中に行われる万歳には若手が出てくることが多くなりましたが、この正月公演だけはベテランが揃いますので見ごたえあります。
いやー、何度見ても楽しいですね。ここで加賀万歳を見ると、新年が始まったという感じがします。
今日はNHK金沢と金沢ケーブルテレビの二局が来ていました。ともに後ろ姿だけ映っていましたが、明日の新聞はどうかな?

金沢の正月菓子 辻占・福徳

昨日の夜、実家でNHK紅白歌合戦を見ながら、ちょっと早めの正月気分に浸りました。
金沢の正月菓子 辻占・福徳
今年は数年来の念願だった森八の「福徳」(ふくとく、ふっとく)を12月中に購入し、一緒に「辻占」を購入しました。「福梅」とともに金沢の正月三大菓子に数えられる和菓子ですが、「福徳」は市内以外ではあまり知られていないので、祖母は初めて見て喜んでくれました。
福徳
まずは「福徳」、森八バージョンは、恵比寿様、大黒様、米俵、打出の小槌のおおぶりの4種となります。
福徳
最中皮の中には3つが金花糖、1つが陶器製人形となっているようで、一緒に金平糖と
福徳
豆おみくじが入っています。ことわざが書かれています。
福徳
陶器製人形はかなり本格的なものですね。これを7種集めるのは大変そうですよ。
辻占
次に「辻占」
辻占
森八バージョンは小ぶりですが、皮は福徳と同じ最中皮となっています。
辻占
中の豆おみくじは福徳と同じことわざとなっています。もう少しおみくじみたいのを期待していたのだけど。
タマ
いつもはこの時間外へ遊びに行く老猫のタマは、そばで眠っていました。もう何年一緒にいられるかな。

2010年を総括して

激動の2010年、自分にとっても不安定な一年でした。
昨年に続いて、今年を総括してみます。
・金沢城シンポジウム(2月)
・一乗学アカデミー検定(2月)
・浅井三姉妹講演会(3月)
・金沢城河北門、いもり堀完成(4月)
・名古屋城検定(5月)
・VSUG Day 2010、堺市観光(5月)
・長島大垣バスツアー(6月)
・全国城郭研究者セミナー(8月)
・静岡旅行、ガンダム立像(8月)
・名古屋開府400年記念 「大名古屋城展」(9月)
・大野城フォーラム(10月)
・関ヶ原合戦410年祭(10月)
・東京出張、「徳川御三卿展」(11月)
・名古屋開府400年記念 「国宝 初音の調度」(11月)
県外は17回(26日、うち宿泊9日)と昨年より微減ですが、今年は名古屋開府四百年という節目の年となり、名古屋に3回出かけました。愛知、静岡、岐阜、三重、福井、富山と中部地方が中心の一年でした。河北門が完成し、玉泉院丸や橋爪門の発掘調査も続いていて金沢城には頻繁に通いました。
今年の城は39城。少なかったですが、桶狭間古戦場巡りや静岡旅行では精力的にまわりました。
来年は連泊が難しくなるのでやはり遠出はできそうにありません。でも、NHK大河「江」関連のイベントや史跡めぐりはぜひしたいですね。盛り上がるだろうし!
春にはいよいよ安土城築城が完了し、完成式を迎える!?(本当か)ことになります。時間的にも城めぐりに時間割けるかな?高速1000円も続くようで良かった。
城郭さんぽ日記
城郭さんぽ日記
プログラマのつぶやき
プログラマのつぶやき
安土城築城記
安土城築城記
知識の泉
知識の泉
裏・城郭さんぽ&うさぎと一緒な毎日
裏・城郭さんぽ&うさぎと一緒な毎日

NHK大河ドラマの誘致に向けて 「義仲と巴」シンポジウム

津幡町は昨年度からNHK大河ドラマ誘致に力を入れていて、その今年度最大のイベントが今日開催された「義仲と巴」シンポジウムです。
「義仲と巴」シンポジウム
この景気が落ち込む中でも大河ドラマ放映による観光効果は絶大ですからね。
「義仲と巴」シンポジウム
会場は津幡町文化会館「シグナス」です。
「義仲と巴」シンポジウム
入ると、先日新聞報道になった誘致シールと、火牛のモーちゃんとカーくんが出迎えてくれます。
「義仲と巴」シンポジウム
ほぼ会場が満員となりましたが、金沢市、野々市町、能美市、小松市、加賀市など県内以外にも小矢部市、富山県、南砺市、長野県、木曽町など遠くからも来ていましたね。
来賓の挨拶が長かった。まあ、これから一緒に行政連携して頑張ろうという意味もあるのでこれは仕方がないですが、「利家とまつ」と言ったり、「義家」と言ったり、「義経」と言ったり、「義仲と巴」で集まった方々とは思えない言い間違いが多かった。
「義仲と巴」シンポジウム
基調講演は作家の鈴木輝一郎氏でした。内容は「大河ドラマの傾向と対策」ということで、木曽義仲と巴御前が採用に向けて有望であることを解説するものでしたが、唯一原作がないことが欠点だというものでした。
結局は自分が原作書きたい!と訴えたかっただけなんですけど・・・・
「義仲と巴」シンポジウム
基調講演の前後に、アトラクションとして、子ども源平太鼓と、
「義仲と巴」シンポジウム
金沢二俣いやさか踊りがありました。いずれも初めて見ました。
「義仲と巴」シンポジウム
最後に、東四柳史明教授、鈴木氏、青山泉鏡花記念館館長、高岡千栄子氏によるパネルディスカッションとなりました。津幡町としては義仲最大の見せ場のひとつ倶利伽羅峠の「火牛の計」が当然描かれることを期待しているわけですが、青山館長があれはフィクションと説明したりして、大河ドラマはドラマですから面白ければ史実と多少違うのはいいでしょう。
北陸新幹線金沢開業を2014年に控え、再来年の「平清盛」の次の源平時代の採用を狙いますよ!