表
裏
配布日:2024年9月3日~
配布場所:高岡市伏木北前船資料館
先日カード配布情報を見つけたのでまだ残っているか伏木北前船資料館に行って来た。
後ろの建物の屋根から飛び出た部分が気になる。
建物は高岡市歴史的風致形成建造物に指定されている。
敷地はかつて越中国府のあった台地の北東角にあり、北側と東側が急坂となっている。北側は土盛りをして石垣を築いている。
その土盛りの敷地は母屋の北庭となっていて、居住区としていないのはいにしえの知恵なのだろう。
秋元家は安芸(広島県)の出身で、当初廻船問屋の許可が加賀藩から下りなかったため、船員の宿屋から始めたという。そのため客室が広くとられている。他に主人の部屋、仏間と接待用に茶室を備えている。
奉公人はこの急階段を上って2階に部屋(非公開)があった。
母屋の外廊下を通って、奥の土蔵に行くことができる。
高岡は藩政期から鋳物が特産品であったため、蝦夷(北海道)にニシン鍋を売り、そのニシンを肥料として買い付けていた。
奥がニシン鍋で手前は鍋を作る型という。
土蔵は現在北前船関係の引札や関係品の展示室となっている。土蔵の上に部屋を作って屋根を架けるという変わった建物の屋根の上に飛び出した望楼がある。2階の部屋に上がり、さらに望楼へと続く狭い急な階段を上ることもできる。
(ひざが悪い人にはお勧めしない)
階段の正面には光を取り入れる小さな窓。入口の天井を見ると半円形になっていて壁も巧みに曲線を描いていて美しい。
望楼の部屋に入る。
昔はここから地平線を監視して持ち船が見えたら合図する部屋だったそうだが、今は海岸まで建物が建ち並んでいて地平線もよく見えなくなってしまった。
日本遺産の指定パネル。思っていたより見どころが多く興味深かった。