編集:西尾市資料館
発行:西尾市資料館
発行日:2001年3月
ページ数:73P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は西尾市資料館の保管『三河万歳関係資料』の翻刻である。」
金沢には加賀万歳という古典芸能が残されている。その起源は越前万歳であり、さらに遡ることに三河万歳と言われている。その三河万歳の資料について翻刻されているのが本書である。本だけでは節回しがよくわからない。資料として音入りのCD-ROMでも付けてくれれば価値が上がるのに。
西尾市刊行物
特別展 伊予の城めぐり -近世城郭の誕生-
編集:愛媛県歴史文化博物館
発行:イヨテツケーターサービス株式会社
発行日:2010年10月6日
ページ数:137P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展覧会では、伊予の城郭について、絵画資料や古文書などにより紹介します。あわせて城主の遺品や城下町に関わる資料、また築城者である藤堂高虎・加藤嘉明・脇坂安治らについても取り上げます。展示室から伊予の城めぐりをお楽しみください。」
本書は、同館で平成22年10月6日から12月5日まで開催された特別展の展示図録です。カラーで絵図や古書が並び、初めて見るものも多く楽しいですね。発行部数が少なかったのかすでに品切れのようです。「西條誌」の山城の絵や、宇和島城の海が埋め立てられていく絵図の変遷が興味深いものでした。
江 姫たちの戦国 1 2011年大河ドラマ原作をコミック化
出版社:講談社
発行日:2010年12月20日
ページ数:173P
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「江、そなたは宝を持っておる。この乱世を・・・おのれを信じ、おのれの思うまま生きよ。浅井長政を父とし、お市の方を母とする美しき浅井三姉妹の三女・江。父を死に追いやった伯父・信長との幼い日の対面が、運命を変えた。」
来年のNHK大河「江 姫たちの戦国」、今から盛り上がっていますね。「篤姫」以来のブーム再来を狙って女性向けの書籍も多数発行されていますが、原作を放映前に漫画で書く試みは今までなかったのではないでしょうか?漫画ですが原作がありますので、ストーリーもしっかりしていて面白いですね。文章はちょっと・・・という方にはおすすめです。
足利城物語
著者:松島正見
発行:足利城物語出版後援会
発行日:1971年8月15日
ページ数:110P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「私はこう考える。なつかしい故郷、それは郷土人のものでなければならない。それ故、郷土史についても、これが少数の史家の独占物であってもならないし、また高価な、読みにくい、骨とう品的な存在にしてしまってもならない。一般大衆が、よろこんで読み、たやすく手に入り、安価で、ちょっとポケットにも入るようにし、少しでも、生活にプラスになるようなものでなければならないと信じている。」
まえがきにある著者の思想に感銘を受けた。内容は史実を簡潔に並べていくというもので、「物語」とはいえ、小説のような虚実が入り込んでいるわけではない。郷土の歴史を学ぶに本当にちょうどよいものであろう。著者は本書の先に「桐生城物語」を書いているようですが、すでに40年前の小冊子となってはなかなか入手は困難なようです。
埼玉の城址めぐり
編著者:西野博道
発行:幹書房
発行日:2010年11月
ページ数:171P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「関東管領・上杉一族の城、「のぼうの城」のルーツ、武蔵で有数な勢力を誇った武士団…。訪ねてみたい埼玉の城址30か所を、史話・伝説を交えて紹介する。」
本書は「埼玉の城址30選」「続・埼玉の城址30選」に続く3冊目になります。精力的に県内の城跡を紹介していますが、見習いたいところです。ようやく一般にも中世城郭の楽しみが広がってきたところですが、埼玉近郊にお住まいの方は本書片手に城館散策などいかがでしょう。
加藤嘉明と松山城
著者:日下部正盛
発行:愛媛新聞サービスセンター
発行日:2010年9月
ページ数:184P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「賎ケ岳七本槍として名高い、初代伊予松山藩主・加藤嘉明。転戦に明け暮れ、立身出世を成し遂げた戦国武将の知られざる生涯をつづる。加藤嘉明像と松山城のカラーグラビア、コラム、年表も収録。」
書名には「松山城」とありますが、大部分は加藤嘉明の伝記となっています。賤ヶ岳七本槍として有名な加藤嘉明ですが、加藤清正、福島正則にくらべるとメインで取り上げられることは少ないですね。ということでは、藩主となった松山で出版されることは郷土の歴史を広めるためにも有意義ですね。
戦国武将列伝 2011年2月号
週刊絵で知る日本史11 山崎合戦図屏風
発行:小学館
発行日:2010年12月28日
ページ数:34P
定価:580円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
集英社から刊行された週刊シリーズ。合戦図屏風をテーマに全30冊、うち半分が戦国時代の合戦をテーマにしています。実物は大きいので全体図だと何が描いてあるかわかりませんが、アップと解説がついていて興味をひきつけます。
第11号は山崎合戦。天王山として知られる有名な合戦ですが、屏風をじっくり見るのは初めてですね。
集英社分冊百科「週刊 絵で知る日本史」ホームページ
週刊真説歴史の道 第43巻 織田信長4 姉川の戦い
発行:小学館
発行日:2010年12月28日
ページ数:34P
定価:580円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
今号は姉川の戦い。戦国時代が今号と次号だけ刊行が離れているなーと思っていましたが、ちょうどこの年末年始にNHK大河の始まるタイミングに合わせていたのですね。安土城から小谷城までの中山道、北国街道、北国脇往還まだまだ風情が残っていますね。
今号の裏表紙は岐阜城の広告でした。織田信長公居館跡、楽市楽座など歴史ファン向けの広告をはじめたのですね。黄金の信長像、車で行くと見るのが難しい場所にありますからね。
小学館「真説歴史の道」専用サイト
週刊安土城をつくる 第100号
発行:ディアゴスティーニ
発行日:2010年12月27日
ページ数:13P
定価:1,490円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
週刊第100号。「敵を欺くにはまず味方から」信長はそれを忠実に実行したからこそ天下に近づいたのだということがわかった。
ディアゴスティーニ「安土城をつくる」専用サイト