図説 美濃の城

図説美濃の城
出版社:郷土出版社
発行日:1992年7月初版
ページ数:268P
監修:林春樹
定価:15,534円+税
オススメ度:★★★☆☆
「本書は多年城郭の調査研究を重ねてきた成果の一端を発表するものであるが、これまで発表されたことのなかった城郭の縄張(構造)研究を軸とした内容が特色で、各地の城郭構造を築城者の立場から詳しく解説して城の本質に迫ろうとしたもので、県下では初めての試みといえるものであろう。そのうえ縄張図・図版・航空写真をはじめ、アングルの変わった写真・復元図などを可能なかぎり駆使し、誰にでも容易に城が理解できるよう、読んで見る本の編集に苦心を払ったつもりである。ただ、地域別の配分・紙数の都合・時間的制約などから、詳しい内容を割愛せざるを得なかった城郭もあり、これは止むを得ないことと思っている。」

書評:
美濃の城館辞典というべき内容になっています。紙面の関係で1つ1つの情報は多いとは言えませんが、辞典として概観するには適切な量です。
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定本 西三河の城

定本西三河の城
出版社:郷土出版社
発行日:1991年7月初版
ページ数:259P
監修:新行紀一
定価:15,534円+税
オススメ度:★★★☆☆
「江戸時代以来の研究で、西三河では三〇〇を超える中世の城館跡が確認されています。二度の天下取りに活躍した三河武士達の本拠で、軍事や生活の基盤でありました。それらを遺構・遺物、地図・絵図・文献史料など多方面から研究し、詳細な実測図・縄張図・復元図、さらに航空写真や景観写真を加えて、中世城郭の立体的把握を目指しました。近世になると西三河の城は岡崎・西尾・刈谷・挙母の四つになりました。近世城郭や城下町関係の資料を合わせて地域史研究の進展に役立つものをと心掛けました。」
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定本 東三河の城

定本東三河の城
出版社:郷土出版社
発行日:1990年7月初版
ページ数:245P
監修:高橋延年(三河城郭史談会会長)
定価:15,534円+税
オススメ度:★★★☆☆
「東三河地方は、戦国時代になると、土豪や国人層の輩出が著しく、一族の間で所領地の割拠性が強くなり、必然的に局地紛争も勃発し、そのため、多くの城砦がこの時代に創建されることになりました。しかも、そこには西三河の松平、駿河の今川、尾張の織田、甲斐の武田という、戦国時代に名を馳せた四強からの影響力を受け、離合集散を繰り返し、骨肉相争う壮絶な攻防をみてきたところであります。本書は、そうした時代の背景下にありながら、歴史の表舞台に登場することなく朽ち果てんとする城から、主要城址、また、落城に際して埋蔵金伝説を今に秘めた城までを収載しました。さらに縄張図や実測図、現状写真など多彩な図版を用いて視覚による理解を図りました。」
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定本 飛騨の城

定本飛騨の城
出版社:郷土出版社
発行日:1987年9月初版
ページ数:200P
著者:森本一雄
定価:4,500円+税
オススメ度:★★★★☆
「山嶽重塁、平地の少ない飛騨の国は、古代から下国といわれた。この山峡で、南北朝期以後戦国争乱時代まで、永い歴史の中で繰り広げられた興亡変遷、つわものどもの夢のあとは、「城址」の年輪に滲み透る。流血と泥沼で彩られた遺蹟である。天正十三年、金森氏が統一、飛騨を領有するまで、古城に残る長く暗雲非常の歳月をけみした。かくして遺された祖先の古城跡を破壊損傷することなく、永久に保存し、子孫に伝えることは現代に生きる私どもの使命ではないかと考える。」

書評:
本書は飛騨地方の城館研究として決定版とも言える内容になっています。縄張り図のある城館も多いので、散策の手引きとしても最適ではないでしょうか。
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定本 北信濃の城

定本北信濃の城
出版社:郷土出版社
発行日:1996年3月初版
ページ数:207P
編集委員:小林計一郎、湯本軍一
定価:10,680円+税
オススメ度:★★★★☆
「私たちの住む北信濃には、約三〇〇もの城館跡が点在しています。本書ではそうしたふるさとの諸城の歴史や遺構を、写真・図版なども多用し、地元の執筆陣がわかりやすく解説しました。そして城のもつドラマやロマンにも迫っております。ともすれば堅いイメージをもたれがちな城や城跡が、実はふるさとの歴史を生き生きと語りかけているのです。」

書評:
北信濃地区の城館について写真や縄張図を掲載し、郷土の城館の手引きとして最適な書となっています。
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定本 佐久の城

定本佐久の城
出版社:郷土出版社
発行日:1997年7月初版
ページ数:209P
編集委員:井出正義、臼田都雄、小淵武一、木内寛
定価:11,000円+税
オススメ度:★★★★☆
「私たちの佐久地方は、新幹線の工事や高速道路の開通などに伴ない、いま急速に変貌を遂げようとしています。それと軌を一にして、この地方に点在する二〇〇近い城館跡の姿もまた徐々に移り変わり、往古の面影を留めるものが急速に減りつつあります。このような時期にあたり、地元の研究者が写真・図版を駆使して城館跡をわかりやすく解説した本書の刊行は、まことに時宜を得たものと言えるのではないでしょうか。」

書評:
選定されている城館の名称は長野県教育委員会発行の「長野県の中世城館跡」に依っている。本書は佐久地域の城館の写真や縄張図を掲載し、散策の手引きとして最適な一冊となっています。
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図説 高島城と諏訪の城

図説高島城と諏訪の城
出版社:郷土出版社
発行日:1995年3月初版
ページ数:206P
責任編集:浅川清栄
定価:10,680円+税
オススメ度:★★★★☆
「諏訪を代表する城というと高島城が有名ですが、そのほかに多数の山城があります。私たちが城の典型として思い出すのは、高島城のような石垣のうえに天守閣がそびえる城ですが、石垣も天守閣もない山城も城です。ここでは高島城ができる以前、中世を中心とした山城について、全体的な研究の現状と課題を確認し、諏訪地方ではいつごろ山城が作られたり修復されたりし、それは政治史的にどのような意味を持つのかを述べていきます。」

書評:
本書は中世の諏訪地方の歴史を概観しながら高島城、高島藩による統治時代に至る郷土史の集大成を言える書です。城を中心とした本であることは確かですが、地方史・郷土史的記事も多く、諏訪地方を研究する人は興味深く読むことができます。
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越中中世城郭図面集Ⅱ 東部編(下新川郡・黒部市・魚津市・滑川市)

越中中世城郭図面集Ⅱ 東部編(下新川郡・黒部市・魚津市・滑川市)
著者:佐伯哲也
出版社:桂書房
発行日:2012年5月
ページ数:81P
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
「鎌倉時代以降に築城され、慶長20年以前に廃城になった越中の中世城館の詳細な平面図(縄張図)を掲載。2は、下新川郡(朝日町・入善町)・黒部市・魚津市・滑川市の城館を収録。」

書評:
1年を経て2冊目が出ました。今回は富山市以東の地域。筆者も昨今の城ブームにつられて講演などが多くなり執筆もままならないそうだ。残るは富山市以東地域だが、発行は来年以降遅れそうだとか。でも楽しみに待っています。
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埼玉県の中世城館跡資料集

埼玉県の中世城館跡資料集
刊行:中世を歩く会事務局
発行日:2012年5月27日
ページ数:451P
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
「本書は埼玉県内の城館跡の資料集である。資料集で掲載の対象となるのは埼玉県内で発掘調査された15・16世紀を中心とした城館跡であり、発掘調査報告書、市町村史等に報告済みの遺構・遺物である。」

書評:
埼玉県内の79の城館跡遺跡について発行済みの発掘調査報告書の図版を抜粋して収録しています。
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金沢城史料叢書16 城郭石垣の技術と組織

金沢城史料叢書16 城郭石垣の技術と組織
編集:石川県金沢城調査研究所
発行:石川県金沢城調査研究所
発行日:2012年3月30日
ページ数:486P
定価:2,470円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
「基礎的な調査研究の成果を踏まえて、平成19年度には、金沢城研究調査室を金沢城調査研究所に改組し、調査研究体制の拡充を図るとともに、新たに全国的な視野に立った金沢城石垣の価値と特徴の解明を目的として、5カ年計画で「金沢城石垣構築技術等比較研究事業」に着手することとなりました。本書は、5カ年の比較研究事業の成果をとりまとめたものです。城郭石垣の技術と組織に関する11本の論文に加えて、大坂城丁場割図の解説や、近世前期の石垣造りに個性を発揮した大名17家の石垣についての解説、全国の穴太・公儀普請関係の文献史料で構成しました。」

書評:
5カ年計画事業の総まとめの報告書。その一部は3月のシンポジウムで発表されたものとなっている。石垣研究の最前線研究が読める。
石川県行政情報サービスセンター有償刊行物一覧
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