長野県更埴市 屋代城跡範囲確認調査報告書

長野県更埴市 屋代城跡範囲確認調査報告書
編集・発行:更埴市教育委員会
発行日:1995年3月24日初版
ページ数:99P+図版14P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「屋代城跡のある『一重山』は、当更埴市の中心部にあり、これまで再三再四にわたり、保存か開発かと議論されてきました。思えば、昭和四六年の森将軍塚古墳の保存にはじまり、古墳を保存するための代替地として今日見るような姿に変貌いたしました。当時の状況にあっては、万やむを得ないものと筆舌に尽くせないものがあります。その一方、森将軍塚古墳は史跡として今日によみがえり、保存・公開されました。こうした中にあって、平成六年一一月長野県立歴史館が森将軍塚古墳の麓に開館され、周辺一帯を更埴市では『科学の里歴史公園』として整備を行いました。将来は、屋代城跡のある一重山も含めた公園化が構想されております。そこで、当市教育委員会では、公園化構想の基礎資料を作成するために本事業を実施したところです。」

書評:
屋代城は川中島合戦で有名な善光寺平の南に位置し、佐久地方の出入口にあたる交通の要衝にある。本書では保存・活用に向けて発掘調査のみならず、文献調査、城下町の小字調査など多角的な調査と、周辺の山城との比較による屋代城の役割の考察など濃い内容となっている。

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[目次]
第一章 調査の概要
 第一節 屋代城跡の概要
 第二節 調査の目的と経過
第二章 屋代城跡の調査
 第一節 縄張り調査
 第二節 発掘調査
 第三節 文書調査
 第四節 城下町調査
第三章 屋代城跡の調査と保存・活用に向けて
 第一節 調査のまとめ
 第二節 保存・活用に向けて
写真図版