伊勢一国旧城跡附 三重県郷土資料叢書第29集

伊勢一国旧城跡附 三重県郷土資料叢書第29集
発行:三重県郷土資料刊行会
発行日:1975年5月初版
ページ数:89P
著者:不明
校訂:倉田正邦
定価:会員実費配布 限定出版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「最近のお城ブームは歴史の研究する人達よりも『城』の本質をつかむという根拠による人々の熱によっているようだ。ことに、戦国時代の古城跡となると歴史学の中でも不明な点が多く、郷土史をひもどく上で、どうしても明らかにせねばならないことであるが、あまりにも文献が少なく、ただ、この場に城があったという程しか知られていないのが現状である。それでかねてから古城跡について、明らかなるものはないかと調べあげたのが、この伊勢国に対する『伊勢一国旧城跡附』とであった。しかし、この筆者はわからないのであるが、ひとまづ、私が二十年も以前に写しとったノートがあったので、それを紹介することにとどめたのである。」
箇条書きで伊勢各郡の古城が記されている。原書がかなり古いものと思われるような文章で、非常に読みづらいところではあるが、一時期伊勢でどういう古城が把握されていたのかを知ることができる貴重な資料である。


[目次]
桑名郡
員弁郡
朝明郡
三重郡
河曲郡
鈴鹿郡
奄芸郡
安濃郡
伊勢古城主附
安濃郡
一志郡
飯高郡・飯野郡・多気郡
度会郡