出版社:中央公論社
発行日:1988年12月初版
ページ数:198P
著者:村井益男
定価:540円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「いまから八百年前、草深い原野に、豪族江戸氏が築いた館は、太田氏、上杉氏と主を変え、家康の関東転封によって天下人の居城となった。天下あげての城普請は、当時の築城術の粋があつめられた。きびしい見附、堅くるしい殿中のお勤め、嫉妬と陰謀の大奥、御添寝まで侍る将軍の夜の生活など複雑な幕府の中枢として機能してきた。やがて維新の城明渡しにより、禁裡として雲上の存在になってゆく。綿密な史料考証による江戸城物語。」
[目次]
Ⅰ 江戸氏の館
Ⅱ 道灌築城
Ⅲ 関東転封
Ⅳ 天下普請
Ⅴ 築城術
Ⅵ 江戸城の構造
Ⅶ 城内の諸役所
Ⅷ 年中行事
Ⅸ 城内の生活
Ⅹ 江戸城開城
Ⅺ 皇城
江戸城関係略年表
付録 一八〇〇年頃の江戸城とその附近
現在の皇居とその附近