出版社:十月社
発行日:1995年4月初版
ページ数:270P
著者:笹倉信行
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢は水のまちである。他のまちから移ってきた者が、まっさきに気がつくのは、このまちの水の素晴らしさである。浅野川・犀川の川の流れ、他の地域が水不足であっても心配の無い水資源、そして街中の水のある風景である。特に川や用水が繁華街を含め街中を縦横に走り、また、かなりの水量の用水が相当なスピードで流れていく。水路も道路の側に、そして民家の裏庭にと、手を伸ばせば届く位のところにある。こんな風景が他の都市にあるであろうか。」
NTT金沢支店長であった著者が通勤地であった金沢の川と用水を趣味で巡ってまとめたもの。しかし、川や用水の歴史などを踏まえてかかれており、金沢検定の勉強には持って来いである。
[目次]
第一章 城下の堀
金沢御坊から金沢城へ
金沢御坊
尾山城
金沢城
百間堀(蓮池堀)
三の丸堀・白鳥堀・いもり堀
大手堀と東・西惣構堀
東・西外惣構堀
用水から見た江戸と金沢
金沢御坊と江戸城
城下町へ
家康の天下普請
拡がる江戸
百万石の城下町
第二章 城下の用水
辰巳用水
辰巳用水の分水
鞍月用水
大野庄用水
大野庄用水の分水
第三章 城外の川・用水 -小立野台地篇
源太郎川
勘太郎川
旭用水と田井用水
寺津用水
第四章 城外の川・用水 -浅野川以北篇
矢ノ根川
常盤川
水ノ谷川
天賀谷と鳴和の滝
延王寺川
四カ村用水
小橋用水
中島用水
金浦用水
第五章 城外の川・用水 -犀川以南篇
長坂用水
泉用水と沼田川・増泉川
中村高畠用水
大桑用水
法島用水