出版社:北国出版社
発行日:1980年11月初版
ページ数:169P
著者:原谷一郎
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、戦国の昔から徳川幕府三百年の治世を経て明治に至るまでの史実と、各時代の推移を、歴史書のように堅苦しくなくて、寧ろ興味深い物語り風にまとめあげた労作である。しかも、この封建時代特有の社会情勢や珍しい風習や各時代を彩った数多くの人物、女性たちの面影を、詳しく書き綴っている。」
加賀藩の物語というと利家、利長、利常の三代を書いている本が多い中、本書では広く初代から最後の藩主まで書いている。加賀藩の歴史を概観するには良書である。
[目次]
一、藩祖前田利家の足あと
二、二代藩主利長の苦悩
三、浅井畷の戦い
四、英傑三代藩主利常の治績
五、中興の英主五代綱紀
六、享保の改革と前田家の苦難時代
七、江戸幕府中期の社会情勢
八、江戸幕府中期の加賀藩
九、百万石のこぼれ話
十、封建時代の女性
十一、幕府を崩壊させたものは何か