出版社:八重垣書房
発行日:1997年6月初版
ページ数:360P
編者:矢野和泉
定価:2,095円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「愛媛県松野町松丸の河後森城跡は、県下最大の面積と規模を持ちながら、数百年草深い廃城となって顧みられることはなかった。その史跡が国指定文化財の栄光に輝くとは誰が予想したであろう。ここまでの発掘に努力された森光晴・宇都宮政徳先生はじめ多くの関係者に深い敬意を捧げる。」
本書は、著者が愛媛県北宇和郡松野町の広報紙「広報まつの」に連載した記事をまとめて、加筆修正したものに資料を追加したものです。著者の私論も含めて河後森城に関して非常によくまとめられています。改訂版が出ているようですが、頁数が変わらないので加筆されたものではなく、誤字を修正したものではないかと思います。現在絶版で入手が難しいのが残念です。
[目次]
第一部 物語
一 河後森城への夢
二 陽はまた昇る
三 壮大なる防塞
四 枝城
五 期待
六 城主 渡辺教忠1
七 城主 渡辺教忠2
八 芝一覚1
九 芝一覚2
一〇 海から来た宝物1
一一 海から来た宝物2
一二 郷士と農業
一三 歴代河後森城城主
一四 照源寺
一五 宇和西園寺記1
一六 宇和西園寺記2
一七 宇和西園寺記3
一八 宇和西園寺記4
一九 宇和西園寺記5
二〇 美女ありき
二一 文化財保存対策室
二二 南海治乱1
二三 南海治乱2
二四 南海治乱3
二五 ドン・パウロ兼定1
二六 ドン・パウロ兼定2
二七 長宗我部元親聞書
二八 河後森城修羅伝説1
二九 河後森城修羅伝説2
三〇 「かんちんとう」1
三一 「かんちんとう」2
三二 「かんちんとう」3
三三 大友氏の没落
三四 架空の真実1
三五 架空の真実2
三六 松野町調査報告書1
三七 松野町調査報告書2
三八 松野町調査報告書3
三九 天台宗広福寺記
四〇 等明寺炎上1
四一 等明寺炎上2
四二 深田竹林院氏
四三 松野町調査報告書
四四 紀州路遥かなり1
四五 紀州路遥かなり2
四六 紀州路遥かなり3
四七 私論「土居清良」1
四八 私論「土居清良」2
四九 私論「土居清良」3
五〇 私論「土居清良」4
五一 私論「土居清良」5
五二 松野町調査報告書
五三 海の豪族1
五四 海の豪族2
五五 海の豪族3
五六 海の豪族4
五七 山嶺輝く瞬間1
五八 山嶺輝く瞬間2
五九 報告書続刊
六〇 続・私論「土居清良」
六一 教忠生命果てるとも
六二 南予三国志
参考資料
第二部 論文
文献等に見る河後森城主渡辺教忠への考察
清良記論考(抜粋 - 永井義瑩博士研究論文について)
付表
南予史年表