出版社:兵庫県学校厚生会
発行日:1972年2月初版
ページ数:134P
編者:郷土の城ものがたり神戸地区編集委員
定価:270円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「学校厚生会は、このたび郷土の城に重点をあて、これらの城をとりまくもろもろの話を、県下における郷土史家・会員である学校の先生がたのお力添えをいただき、さきに発行した『郷土の民謡』につづく第二弾として県民各位・児童生徒の諸君に送ることにいたしました。」
郷土の城シリーズの丹有地区。但馬・丹有・淡路・阪神・東播・西播・中播・神戸の全8冊から成る。先生が児童に向けて書いている前提なので、読みやすい。城の構造的な部分はほとんど触れてなく、城の歴史や物語を中心にまとめている。収録の城も少ないので、一城単位では十分な分量ではなかろうか。
[目次]
東灘区
一回も戦いのなかった山路城
城主が農民になった平野城
灘区
摩耶合戦と摩耶城
生田区
二百五十年続いた滝山城
多々部城と赤松氏
花隈城の落城
兵庫区・長田区
むなしかった湊川の合戦
まぼろしの兵庫城
勝海舟が作った湊川・和田岬砲台
寿永三年の福原合戦(一の谷合戦)
須磨区
尊氏が切腹しかけた松岡城
垂水区
教養の高い高畑城主の奥方
土豪の館あとの下津橋館
城主も雨乞いした枝吉城
将軍の若君がきた櫨谷城
遠矢の伝説のある福中城
北区
丹生寺城の焼き討ち
箱木氏の館
有馬城の戦い
岡馬城の土塁
道場の城の二つの話
三本松砦の物見台
茶臼山城と若君
西浦城の争奪戦
野瀬の落城
知将淡河定範のいた淡河城
志多姫と鉱山
石峯寺城の合戦