日本思想大系20 寺社縁起

日本思想大系20 寺社縁起
出版社:岩波書店
発行日:1975年12月初版
ページ数:519P
校注者:桜井徳太郎、萩原龍夫、宮田登
定価:2,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「全国の寺院や神社がその草創や沿革、あるいは霊験を強調するために作られた縁起は、日本宗教史や思想史を構成する重要な資料である。本書は、おびただしい縁起の中から、元興寺、信貴山、粉河寺、大峯・葛城・笠置、北野天神、日光山、白山、国東半島の六郷山の縁起、ならびに八幡愚童訓など、著名なもの、ローカルな色彩に富むもの合せて十三篇を撰んで一巻とし、日本人の宗教観、特に民衆の精神生活に問題を投げかけた神仏習合の思想や、修験道の思想、八幡・御霊神・霊山信仰などの民間信仰を多面的に究明する。」
原文を活字化して校注をつけてあり、読みにくい文字にはふりがなが振られていて読みやすい。しかし、縁起特有の挿絵がすべて省略されてしまっているのは残念である。
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[目次]
元興寺伽藍縁起
信貴山縁起
当麻曼荼羅縁起
粉河寺縁起
本浄山羽賀寺縁起
朝熊山縁起
諸山縁起
北野天神縁起
八幡愚童訓 甲
八幡愚童訓 乙
日光山縁起
白山之記
六郷開山仁聞大菩薩本紀
解説
 縁起の類型と展開
 神祇思想の展開と神社縁起
 霊山信仰と縁起