編集:塩硝の道研究会
発行:塩硝の道研究会
発行日:2006年6月30日初版
ページ数:158P+付図1枚
定価:2,800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上平村・平村・利賀村・城端町・福光町・金沢市の六市町村は地理的に近接しており、また歴史的にも深いつながりを持って現在に至っております。特に、加賀藩の時代に上平村・平村・利賀村からなる五箇山は、塩硝と呼ばれる火薬原料の生産地として藩の重要な役割を担い、生産された塩硝はいくつかの道筋を通って金沢に運ばれていました。『塩硝の道』研究は、この塩硝を運んだ生産地の五箇山から火薬製造所のある金沢に至るまでの『歴史の道』を明らかにするとともに、沿線の風土や文物等を紹介する共通の歴史を活かした交流事業の一環として行ったものであります。調査研究は、平成十一年度から平成十三年度までの三か年をかけて現地での資料調査や踏査等も交えて行われ、ここに報告書がまとまりました。」
加賀藩の塩硝の道に関係する遺物・遺構の調査と貴重な史料を掲載している。付図の運搬ルート地図を見ると、現在ではなくなってしまった道が意外に多く、時間的経過を感じます。先日紹介の「加賀藩塩硝をたどる歴史の道」と2冊で現在の調査結果すべてを見ることができます。
(2011/1/5更新)
金沢市役所2Fで購入することができます。
[目次]
Ⅰ調査の概要
Ⅱ六市町村の地形・地質
1 峠道と地形
2 地質の概観
Ⅲ塩硝蔵への道筋と史的景観
1 上煮屋の分布と塩硝の道
2 五箇山から加賀横谷村への道
3 横根峠からの道
4 二俣峠、中煮塩硝の道
5 土清水塩硝蔵への道
6 加賀藩の塩硝蔵
7 塩硝の製造・運搬用具
Ⅳ史料
塩硝関係年表
付図 折込地図(五箇山から土清水への塩硝運搬ルート)