発行:石川史書刊行会
発行日:2007年10月20日初版
ページ数:281P
編者:加能史料編纂委員会
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『加能史料 奈良・平安Ⅰ』が刊行されてから、はや二十五年が経ちました。昨年度の室町編完結により、奈良・平安・鎌倉・南北朝・室町・戦国の各時代がつながり、あとは戦国編の完結を待つばかりです。本書は、平成十一年『加能史料』編さん二十周年記念として出版された『加賀・能登 歴史の窓』に続く第二弾として企画されたもので、加能史料会報十二号以降の論考に、関係者の新稿を加えてまとめたものです。」
本書は、石川史書刊行会(石川県立図書館内)で購入することができます。
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[目次]
はじめに
一 人の交流と交通
加州禅師尋実
室町時代の旅館
万里小路充房と前田利家息女「摩阿」
漆屋と鏡磨 -江戸時代の出稼ぎ二題-
一東視窮録
二 政治と地域
源頼朝と北陸道
能登守護畠山氏の成立をめぐって
室町幕府と加賀国
足利義材の北陸滞在の影響
室町・戦国時代の祇園祭 -延暦寺と幕府との関係を中心に-
三 荘園と社会
中世の焼物 -珠洲焼
中世における佐那武社の動向 -嘉禎二年の神興動座事件を中心に-
文明九年二月の中院通秀の「書状」について
賀茂社競馬と北陸荘園
烏丸冬光と加賀国若松荘
戦国初期加賀国郡家荘代官職をめぐる諸問題
四 宗教と史料
禅僧における授戒活動について -曹洞宗道元・瑩山の活動を中心として-
「一遍上人絵詞伝」制作の背景覚書 -手取川河畔の情景を手掛かりとして-
冨樫氏と東福寺南泉庵
長享一揆と本願寺守護権
「天文日記(證如上人日記)」と加賀
蓮能書写埋経「法華経」についての一考察
上鉤坊玄秀と加賀国本泉寺
五 文書・記録を読み込む
北野社家引付紙背文書二題
古文書における用語の”読み”について
浦野事件と血判起請文
六 本岡三郎先生をしのぶ
夫本岡三郎をしのんで
追悼文(弔辞)
父本岡三郎と「加能史料」
あとがき